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好きな本とかについて、ちょこちょこっと書く場所です。蔵書整理の見通しないまま、特にきっかけもなく08年12月ブログ開始。

イマジンノココロヲ(って名前の馬)に、乗る

2010-07-26 19:48:56 | 馬が好き
休日なので、朝5時前に起きて、乗馬に行く。
目覚ましは5時にかけたんだけど、最近の普段の日のように、それより少し前に目が覚めるんで、比較的余裕がある。
どーでもいーけど、夏に早く起きることは別につらくない。札幌にいたときに学んだことだけど、夜早く寝て、カーテンを全部閉めずに寝れば、朝の陽の光で自然と起きられるもんです。夏の5時は、明るいんだよぉ
でも、4年前に乗馬復活した理由のひとつが、「休みの日の9時に来ればいいから」(それまでの条件は「仕事ある日の朝6時から」)だった私が、早起きするのには理由がある。
夏は(“内地”の夏は)むちゃくちゃ暑いし、先週から学校が夏休みになったんで、夏休み期間は子どもたちを中心に、早朝の練習として、少しでも涼しい時間帯に練習を終わらせようというスケジュールになったからってのがその理由だ。(一応補足しとくけど“内地”は北海道から見た本州ね
社会人のみなさんは夏の間「お休み」になるし、週に一度火曜日は全部休み=馬休日(バキュービ)になるんだけど、私はこの夏は細々とでも乗馬を続けるつもりなんで、「6時集合」って言われてた時間に合わせて月曜日に出かけてくことになる。
行ってみると、小・中・高生あわせて20人くらい、すでにいる。人数多くて乗る馬いなかったら、得意の「ジャックの“2番”」って言おうかと思ったら、ちゃんと割り当てあるという。
きっと部班に入りづらそうなヒーズザマンあたりかなー(ちなみにシアトルユーは先日暴れて負傷休養中)と思ったら、最初ナモンゼウスになりかけて、もちろん何でもいいですよって言ってたら、イマジンノココロヲに乗ってみてくださいってことになった。


イマジンノココロヲは、サラブレッド・2005年生まれの5歳、父アジュディケーティング 母ヴォートインフェイヴァー 母の父General Assembly。
ちょいと変わった響きの馬名は、古くはノアノハコブネ、近ごろぢゃオレハマッテルゼとか(先週はチンドンヤって新馬がデビューしてた)で、かわった馬名をつけることで有名な小田切有一さんが所有してた競走馬だったからである。
ちなみに、むかしは「ヲ」の字は馬名には使えなかったんだけど、小田切氏の所有馬・エガオヲミセテ以降(だっけ?)、使われるようになった。(使えなかったのは、馬名ってのは表音文字であるカタカナで記すからってことになるんだろう。文章ぢゃないから「てにをは」のつづりはどうでも、オの音は「オ」でいいじゃんってことだ。馬名の登録の合否を決める審査の話は、すごく突っ込んだことになるので、ここでは詳しく述べない、またいずれ。)
馬名はいーんだけど、イマジンノココロヲは、ことしの3月に競走馬引退して貰ったばっかり。どのくらい乗馬としての調教がすすんだかは、つぶさには見てないんだけど、基本的に「サラブレッドはダメだ」(=ヨーロッパ乗用馬、最高!)主義の私のこと、「10歳未満の競走馬あがりのサラブレッドには乗りたくないよ」って常日頃から言ってんのに、よりによってなんで4か月前まで競馬ウマだった5歳を当てるかなー
そしたら、「大丈夫、小学生でも乗ってますよ」という。そう言われちゃ乗らんわけにいかない

6時から、さっそく馬装。最初聞いてたことには、6時から寝ワラあげとか作業をしてから乗馬って話だったんだけど、さっさと馬に乗るみたい。要は遅れれば遅れるほど暑くなって条件悪化するだけなんで、とにかく少しでも涼しい時間帯に運動をしようってことらしい。
馬たちは、まだ眠いとか、まだ朝メシ食べきってないとか、いろいろ個別事情はあるんだろうけど、出てくる。ほんと、朝、馬を連れ出すときは、楽しい。ときどき、馬がやる気なくて、休み明けの次の日は、自分から外に出たがったりするのに、疲れてくると“呼んでも来ない”状態だったりすんだけど、そういう馬の態度を見るのは、それなりに面白かったりする。

イマジンノココロヲは、ふつうに馬装、わりとおとなしい。「要らないと思いますけど、一応持っていきますか」と言われて、ムチを持つ。
乗って厩舎の周りを常歩してると、子どもさんの練習を見に来た、知ってる(いわゆる仕事上の付き合いってやつだね)お父さんの顔が見えたので挨拶する。ごたぶんにもれず、馬上にいる私を見ると、たいがいのひとと同じように「え?あんた、ウマ乗るの?」って顔をするんだけど。私も乗れるってほど乗れるわけぢゃないんで、「どーも。童心に戻って、子どもにまざって、ラジオ体操の代わりですよ、ハハハ。」とかワケわかんないこと言って返すんだけどね

馬場に入って常歩、その前から感じてたんだけど、ときどきアタマをあげたりしてハミ受け不良。なんとか手元でコンタクトとれるように、いろいろやってみるんだけど、どーにもよろしくない。

↑私のいうハミ受け不良ってのは、こーんな顔することを言ってんだけどね。
「はい、こっち入ってー」って言われて、私が初めての馬のときに狭い区画のなかに入りたがるのとは裏腹に、広い馬場で5頭ばかりの隊列の最後尾につける。ちなみに天気は嫌になるくらいいいんだけど、昨夜のけっこう激しかった雷雨のおかげで、馬場は不良に近い「重」くらい。

ときどきアタマを上げたり下げたりする馬とは、とにかく適切なコンタクトをつくらなきゃって思って、グイグイと動かしてみる。幸いなことに、反応は良好。馬場入る前に確かめたように、停止の命令にもビッと従うし。
速歩、開始。あ、動き、大きい 反撞が大きいのとはちょっと違う、一歩ずつの動きが大きく感じる、あくまで私の感じだけど。ストライドがでかいのかな、そんなふうには見えないんだけど。とにかく普通の馬よりは、ちょっとゆっくりな軽速歩のリズムで、腰が遅れないように前に動いていく
ときどき、やっぱりアタマ上げたりするんで、手綱をひっぱるんぢゃなくて、推進を心がけてどんどん動かしてみる。ハミうけって、前に出てないと受けるも受けないもないから。そして少しいい感じになったら、そこでラクにしてやる。なかなかうまくいかないけど、ずっと繰り返し。
巻乗り、半巻き、正反撞はやっぱ揺れが大きい、アタマは背骨の上、カカトはおしりの下、反撞でガクガクしないようについていく。
前に4頭いるなんて久しぶり、直前にいる栄峻はスイッチがまだ入っていないみたい 距離に気をつける。号令に従って、歩度を伸ばしたり詰めたり、反応は良好、詰めるとき腰を張る。
んぢゃ、駈歩。輪乗りで駈歩。やっぱり上下に大きく動くんで、体が遅れないように手前の前肢が地面蹴る瞬間を意識してリズムに乗る。
ふたつ前で、例によってナモンゼウスが後肢を蹴り上げたりしてる、やっぱあっちぢゃなくて良かったかなと思いつつ、前の馬に気を取られすぎないで、自分の馬が正しい姿勢(内向き)になってるかも確かめながら、前の馬の外へ出したり手綱を控えたり。引っ張り合いになりそうなので、言うこときいたらすぐラクにしてやるように心がける。
輪乗りから蹄跡へ、馬場を広くまわって歩度を伸ばす、ちょっとツーポイント、あっ
事件発生、何もしてない(はず…)なのに、途端にドドドドって馬が走りはじめた! やばい!
輪乗りのなかでならまだしも、広くまわってるときに暴走するのは、マズイって ビュンビュン馬場をトップスピードで爆走しちゃったらどうしよう、って一瞬恐怖が頭をかすめる。
いちど後肢が軽くポンと跳ねて、体勢崩れそうになるけど、我慢 アタマは肩の上、上体を起こせ、走ってるっていっても大したことないさ、この程度で落ちるなよ。アブミはずれたって、ちっとやそっとぢゃ落ちやしないって
ゆっくりに落とさなきゃ、って抑えにかかる。しっかり座って、カラダを真っ直ぐにして、ヒザやカカトを上げない、安定させる、手綱をちゃんとした長さに持って。さて腰を張ってと。
暴走とかが突発しちゃったときに、直すためにやることは、いっぱいある。それはいちどきにはできない、一個ずつちゃんと確認する。そのあいだに十何mか走っちゃうけど、そんなことは問題ではない、中途半端な体勢でむやみに手綱引っ張ったって、止まんないでもっと走るだけだし。
輪乗りで中に入っちゃったり、外へ飛んでっちゃうときなんかもそう、私なんかヘタクソは、そういうとき、瞬時に直そうと手や足を動かしたりする。けど、そんなのが一発で直せるくらいなら、最初からコントロールできてるんだって まずは、ちゃんと座るところから。脚で右や左に行かそうとしないで、馬の真ん中に真っ直ぐ座る。そしたら(心理的に)深呼吸して、1・2・3と数えるくらいのタイミングで動かしはじめる。だいたい、馬は、ポンって進路変更したりしないんだから、ジワっと働きかける。ゆっくり正常な状態に戻す。
何がマズかったのかなーと考えながら、走ってるイマジンノココロヲを抑える、アブミに立って馬の上で動いた、ヘンに体重を前にかけたのが悪かったのかなー 真っ直ぐ座って腰を張って、馬のスピードを落とす。手綱で引っ張り合いをするな、脚でヘンに圧迫しないように、上でグラグラするとよくない、馬の真上にいてジーッと抑えろ、「“子なきジジイ”になれ!」
どうにか落ち着きが戻り、スピードが落ちる。よし、駈歩を続けたままコントロールだ、脚! また走りそうになる ぢゃあ、巻乗りだ、一回巻くよ。あれ?言うこときかない ほら、回転だ、よしよし
走っちゃったときとかに大事なもうひとつは、人間の意志をしっかり持つこと。スピード落としてくれたら止まろうとか、曲がってくれそうだったら曲がろうとか、馬のごきげんをうかがってるうちは、言うこときいてくれない こうだ!と決めれば、それは伝わる、なんなら声に出して言ったっていい。(何度かやってるけど、馬が走っちゃって、ラチが目の前に迫ったときに、右か左か、うわぁ!どっちなんだぁ?とか迷うのが、一番あぶない
はい、なんとか止まりました。練習続けましょう 周りからは、私の前の栄峻がバタついて、それで後ろの私が走ったように見えたようですが、そうぢゃないと思います。私のが先に走ったはずです。部班で何がやばいって、後ろから人を脅かしちゃうのが一番気まずいです
駈歩つづける。今度は栄峻を抜いてナモンゼウスの後ろにつけたんだけど、ナモンゼウスが後肢でラチをカーン!なんて蹴ったりしても、べつに全然ビビんない、やっぱさっきのも前の馬のせいぢゃないでしょ

んぢゃ、障害やるよー
乗ったことない、人が乗ってんのも見たことない馬で、障害へ向かうのは、なかなかドキドキもんです アブミは長いまんま乗ろうかなって迷ったけど、一応ひとつだけ短くしてみる。
できるだけ早くアブミを直して、障害の準備ができるまでの間、常歩で修正をはかる。なんぼなんでも、このままのハミ受けで障害に向かったら、えらいことになるだろうと思う。半年前までだったら考えもしなかったんだけどね 常歩で一所懸命歩かせる、速歩か駈歩が出ちゃいそうな勢いで前に出して、それをグッと受け止める。もうちょい、もうちょっとこっちへ来い
最初、速歩でクロス。距離5馬身、隊列になって障害飛ぶのも久しぶり。
真っ直ぐ向かえ、一定の速歩で、ほら跳べ、ポッコン、なんとか越えた
「障害の前、もっとしっかり脚で合図!」 はい、もう一回、速くなるような気配はない、逃げる感じでもない、グッと推進、跳べ、おっとぉー!?って感じで跳ぶ
まだ弱いってことで、何度か繰り返し、障害の前で強く押す。少しだけ高さ上がっても、どうにか跳ぶ。
でも、これはやっぱ、飛び越えるゲームだって馬わかってないなー、きっと 障害のとこ来て、「やべやべ、ここから前行けったって、ジャマなものあるよ」って前脚を持ちゃげて危険回避、「おっと、引っ掛かっちゃうぜぇ」って感じで後ろ脚をピョンと上げて通過、って感じ。
しかし興奮して走っちゃうようなとこないから、いいぞ。障害通り過ぎたら、真っ直ぐ行って、ポンポンと誉める
んぢゃ、駈歩。駈歩はどうかなー でも踏切バーあるから大丈夫だろ。
遠くから大きく回転して向かってく、走らないように普通の駈歩を続けてく、ん?弱いかな? あれ? 止まっちゃう
もう一回、向かう、障害の3歩くらい前から、馬あきらかに止まる方向で考えてない? グイッ、あちゃ、止まる
激しい拒否って感じぢゃないんだけど、「ここにバッテンあるのは、こっから先行っちゃダメって意味ぢゃないのぉ?」ってか、さも当然のように止まる
あったま来た、飛ばすぞ!(怒ることぢゃないんだけどね)ってターンして、駈歩出す。
「ムチ一発叩いて! きかないときは、ちゃんと懲罰!」って先生の声が聞こえたけど、駈歩させるほうに一所懸命になってて、ムチふるえなかった タイミング逃しちゃったってのもあるんだけど。
回転のところで強い駈歩するように心がけて、それから障害に向かう。3歩くらい前から脚で圧迫、グ、グ、グ、ギュッで飛ばす 飛んだら、誉める
手前を交互に変えて、何度か繰り返し。回転のところで勢い殺さないようにして、真っ直ぐ向かう、強く推進。
先飛びしたら絶対止まるなって思ったんで、真上にいるように心がけて、腰を張って、駈歩で駆け抜けていくように。(でも、そうするとカラダ固くして随伴おろそかになるんだけどね、私
飛び自体は、おかしなとこなくて、いいと思う 急いでドドッと向かうとか、止まるかってとこからドカーンとか、そんな感じはない。(それやられると私が付いていけない) 飛んだあともおとなしい
さすがに垂直にはすることなく、練習終了。いやー、今日もアツかった。


馬洗いだしたとき、時計見たら、まだ朝の7時半。今日これから何しよう? もうこんなに疲れちゃってるのに

手入れしてると、すごくおとなしい。いいね!手入れのときおとなしいってのは、乗馬として大事な素質のひとつだよ ジーっとしてるし、顔拭いてやったりしてると、恍惚としちゃってる。もしかしたら、暑くて参ってるだけ? 馬も熱中症に気をつけないとね。

手入れ終わったとこで、リンゴやってみる これまで何度か、やってみたことはあるが、味知らないのか匂い嗅ぐだけで、食べたことなかったんだけど、今日は初めて食べた。運動して腹減れば、何でも食べるのかな 隣に立ってるナモンゼウスが強い視線でジーっと見てるんで、おすそわけ。
さあ、これで乗ったことのある馬がまた増えた。
○グッドリーズン、○栄峻、未マイネルバシリコス、○エアサンタムール、未フラワータキシード、○ルバスク、未アールディスタンス、○セルスコール、○ナモンゼウス、○イマジンノココロヲ、○ニアフュージョン、○カネショウエイコウ、○コンキスター、○シアトルユー、○ヒーズザマン、○メジロリュウジン、○フラヴォン、○オリアンダー、○ミラノ、○キングフッド、○ウィスパーII、○バディー、○ジャック、△強鉄、○キリーン、○ミスターマイダス。
夏の運動としてラジオ体操より疲れっけど、「乗り馬スタンプラリー(?)」としては、上々の出来である。

こないだから気になってたんで、今日は出かける前にちゃんと体重を量ってみた。練習が終わって、ペットボトル500mlの水を飲んだだけで、帰って再度量ってみると、0.95キロ減っていた。(あ、50gは、リンゴひとかけだな。) 差し引きすっと、1.5キロが乗馬で失われたことになる。そりゃ疲れるわな
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