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好きな本とかについて、ちょこちょこっと書く場所です。蔵書整理の見通しないまま、特にきっかけもなく08年12月ブログ開始。

2頭に乗る

2010-10-26 22:07:26 | 馬が好き
先週に引き続いて2日連続で乗馬のこと書く気なんてなかったんだけど。タイトルのとおり、めったしないことしたもんで、書いてみる。2頭乗ったんだ、今日
朝早く起きて、空の様子をみて、結局乗馬に行く。きのうまでの天気予報ぢゃ、きょうは降らないはずだったので、乗馬する予定にしちゃったんだけど、8時半ころに降ってきたときは、やめときゃよかったと思った
いまさら他のことするアテもないんで、小雨のなか自転車で出かけてく。
雨やんだら始めようと思って、それまでのあいだ馬房の掃除することにする
カネショウエイコウのとこは、試しに馬を外に出さずに、「失礼しまーす」と言ってフォーク片手に、馬のいるなかへ入っていく。
当然、比較的汚れてないワラを片隅に寄せて、汚れてるワラを掬いだしたりボロを拾ったりするんだけど、だいたい馬房のなか半分つの仕事になるわけで、「ほらほらどいてちょうだい」とか「はい今度こっち寄って」とか馬を動かす
カネショウエイコウは、言われたとおり立ち位置を変えて、ひとがワラかき混ぜてるあいだ、そこでジーッとしてる。

馬房はだいたい6畳くらいの広さなんで、馬1頭ならいいけど、人入ってきてワサワサ掃除始められちゃうと狭い。たぶん大迷惑なんだけど、予想どおり彼はおとなしくて、早く終わんないかなーって顔で隅っこで小さくなってたから、笑ってしまった
まあ、こういうの、やるかどうかは馬による。基本的に、何してるかわかってれば馬は蹴ったりしないと思うけど、でもやっぱりアブナイやつのとこには一緒に入っていたくないから
って言ってたら、となりのニアフュージョンが、じーっと見てた。こいつのとこには入っていきたくないかも

はい、でも慣れないやり方したから、余計に時間かかっちゃったかもね(フォークと熊手と要るんだけど、使わないほう立て掛けたりしとくと、遊ばれちゃって思わぬケガされてもヤだし、二つ持って入らないとか一応気はつかった)、「お邪魔しましたー」と出てく。

もう1頭、ウィスパーIIのとこは、もうめんどくさいんで馬を外に出して、ガーッとやっちゃった。(別にこの馬がアブナイわけぢゃない。たぶん


そんなこんなで集合から1時間経っちゃったけど、雨も小やみになったようだし、乗りますかぁ
昨日動いた以外でどれでもいいですよ、という。うーん、どれでもは困るなー。
ひとによっては「コレは障害飛ぶ」とか、さらに「アレならメーター飛ぶ」とか、作戦あるかもしれないけど、私の場合、どれに乗って何がしたいってのが無いんで、選ばせても「手入れのときウルサイのはヤだな」とか「終わったあと脚冷やす手間があるのは避けるかな」とか、ロクでもないポイントでしか選ばないんである
そんなことで、十いくつか選択肢あって悩んだけど、先週に続き、栄峻に乗ることにする。で、馬を外に出してから、白い馬体を見て「あ、しまった、乗る前にヨゴレ落とさなきゃ」とミスチョイスに気づく

馬装してると、「今日、残ってるのいっぱいいるんで、もう1頭乗りませんか?」と言われる。
まともに2頭乗るの冬の札幌で少人数のとき以来だなぁとか思いつつ、否やはない。(どうして午後の予定もないのを見透かされちゃうんだろう、「ランチの約束が」とか言ってみてえよな
2頭目のチョイスは、1頭目が栄峻なんで(笑)ラクなのにしようと、キリーンにしとく
ほらほら栄峻、今日はちゃんと動かないと、また「乗んないとカワイイ栄峻」とか言っちゃうぞ、などと言いつつ、跨る

馬場に入る頃、また雨が強く(っていうか普通に)なってくる。常歩で歩いてるうちに、ヘルメットのひさしから水がポトっと落ちてくる
さて、手綱をしっかりと持って、常歩。あー、動きがサクサクしないなー と思いつつ、輪乗り。ハミうけもなにも、前に出てなきゃ何もしようがない、えっちらおっちら動かす。
馬場を大きく回って、速歩。最初、巻乗りも軽速歩、やがて回転するときはちゃんと正反撞、人馬ともにあったまってきたら、アブミはかずに速歩で輪乗り。だいたいいつもどおりの手順。これでもっと動いてくれたらカワイイのになぁ栄峻、と思いつつ乗る、やっぱり
んぢゃ、地上横木。5本置いてあるところへ軽速歩で、今日は絶対逃がさねーぞと気合い入れてく。逃げず止まらず、横木を跨いでくんだけど、最後の一、二歩が心もとない足運び
「だんだん良くなってきますから、続けて。前へ出して、ハミへぶつけるように。」
そう言えば、今日も乗る前に、栄峻コトコトしてて、良くなってきたころに練習終わっちゃう、なーんて話になってたなーと思いつつ、右に左に手前を替えて、何度も通過させる。少しずつ、ステップが伸びてきただろうか、最後までよどみなく跨いで通り過ぎてく
んぢゃ、駈歩。常歩で輪乗りしてから、すこーし重たい感じのとこ、ギュギュっと出す。
まずある程度左右の手前でやってから、さあ、ぢゃあ本格的に走ってもらいますか
と思ったら、うまく出ないよ グッとこらえて縮めてから出したいとこだけど、なんかダメっぽい、あまり格闘しないで、軽くムチ、ぽんと使っちゃう
歩度を伸ばさなきゃ、ってグイグイとやるんだけど、やればやるほど鞍上のバランスが崩れておかしくなる
蹄跡を大きくまわって走る、巻乗りをする、巻乗りしようと思うと失速しちゃう、そこで前に出さなきゃ
何回目かのときに、ギュッと脚使ったら、栄峻がイラッて感じで反応して、ドドドって走りだした。来たぞ来たぞ、やばい感じが 勝手なことはさせないように、適度に収める。
んぢゃ、障害やりますか。「どうしますか?」って訊かれて、飛びそうな感じぢゃないんだけど、やってりゃスイッチも入るだろと思って、参加する。
速歩でクロス。あー、弱い、弱いよ、この進み方 止まってくれるなよぉ、と障害前で気合い入れて脚使って、なんとか飛ぶ。
繰り返し。「障害の前でギュッと絞るように脚使って飛ばすように」ってんで、ギュッとやると、観念したかのように馬も踏み切ってくれる
前は、飛んだあと暴走されそうによくなったんだけど、なんかそんな雰囲気ないなー 飛んだあとも油断すると止まっちゃいそうなくらいなんで、せっせと速歩続けさせる。
高さをちょっとだけ上げても、何も問題なく飛ぶんで、んぢゃ、ひきつづき駈歩でクロス
助走、あー、弱い、弱いな、こりゃ、「もっと動かして!」今やってまーすって感じで向かう、とにかく真ん中へ連れてかなきゃ、ギュッ、飛ぶ、ラチまで真っ直ぐ走らせて、ゆっくり止める。
もう一回、「左右に逃げないように、両手両足でつかまえて」 手綱と腕(ヒジまで真っ直ぐ)で作った面で箱作って、なかに馬入れんだ。そもそも真っ直ぐ進入しないと修正しようとして自分が苦労する。脚・脚・キャク! ジャンプ
たしか去年乗ったときは、障害の前でタタタって変な歩幅の合わせ方をするようにして、そのときに左(だったかな?)に傾いて、そこから飛んだんだけど、最近そういう感じぢゃないなー、栄峻。
もう一回、真っ直ぐ行って、脚使って、飛越。なんか、飛ぶ前に両手両足でガチッとつかまえることにとらわれて、随伴がオロソカだなぁと思いつつ、飛びあがってから手を前に出す
ま、いいでしょ、障害はこんなもんで
しばらくの間、鏡の前で輪乗りして、常歩でハミうけを探る。前出るのをウケる、ジッとして、抵抗がなくなったとこで、こっちも力入れるのやめる、あれ?またアタマ上がってるよ、ダメだ、こりゃ。って感じで、ずっと繰り返し。もう少し、もう少しこっちへ来い、って念じながら、いろいろ手を動かしながら、輪乗り続ける。
よくわかんないまま、終了 常歩で引き上げるあいだも、手綱のテンションをめぐって、あーでもないこーでもないって試行錯誤してるんで、馬上からの写真撮ってるひまがない。

さあ、もうすぐお昼だけど、行くよ2頭目
今度は、キリーンだ ムチなんか栄峻の前に置いてくんだ、もう。

ああ、いいなあ、ラクだ 跨って常歩でポクポク歩きだしたところから、もう全然違う。重ステ、重クラッチで、低速ギアで加速引っ張ろうとしても伸びてかない車から、アクセルに足乗せただけでスーッと走る高排気量のオートマ車に乗り換えたようだ。(←ひどい云い様だ
で、馬場に出て常歩で輪乗りしはじめたころから、ありゃ?なんか違う、と思いはじめた。なんか必要以上にガッツンガッツン前へ出たがる、あれえ?困ったな、元気良過ぎ? もしかして冬になると元気出るタイプぢゃないだろうな、キリーン?
速歩で、大きく回ると、グングングングン前へ出ちゃう。違うんだけどな、私の求めてることは と思いつつ、動かないよりはラクなので、そこで馬とのやりとりを探る。
ときどき巻乗り、でもやっぱ乗りやすい、もう「あのへん通りたい」って念じただけで、そのへん歩いてくれちゃう感じ どんな大きさの円でも描けそう。
速歩で歩度を伸ばそうとすると、すごい勢いよく伸びていく。おお、速い ホントに歩度が伸びてんのか、ただ速さが増してるだけなのか、ちょっと不安。そして、伸ばすときより詰めるときのほうが難しいんだな、これが。ジワッとおさえてみる。
んぢゃ、横木通過。軽速歩で横木に向かう、一歩ずつ跨ぎながら、脚、脚、脚と圧していく。この馬は、たぶん、これが大事。合図すると反応する。そこがまた良く安定してる。横木通過や障害を始めると勝手に燃えて向かってく(サラブレッドにいるよね)タイプぢゃない。
んぢゃ、駈歩。簡単に出るんだけど、輪乗りを丁寧にしようと心がけて、左右で数周ずつ。もちろん問題ないんで、広く周回へ。歩度を伸ばす、ツーポイントにしてみる、前傾するときは背中を丸めるんぢゃなくて股関節から曲げる、また座る、しっかり座る、おしりで座ること意識するとバカだから何故かヒザが開く、ヒザ・爪先が開かないように。楽に乗れる馬の上だと、いろんなこと考える。
また輪乗りして、輪乗りを詰める、こーんなに小さく回れるんだ!?って自分で思うくらいのとこまで詰められるんだな、この馬は(止まらないからね。)
障害はやんないんで、また鏡の前に行って、速歩で輪乗りする。なーんか必要以上に前に向かってくなー、きょうのキリーン、こんなに抑えるのに力要る感じぢゃなかったんだけど、私の記憶ぢゃ
練習終了なんだけど、納得いかないので、雨のなか先生に残ってもらって、もうしばらく輪乗りを続ける。
まずは常歩で。まず前に出す、前に出てなきゃウケるもなにもない。
「拳で馬の口と力比べしない。拳のところは手綱を持ってるだけ。力入れるならヒジを後ろに引く。」
肩甲骨をくっつけるようにして、ヒジを引くようにして、こらえる。引っ張っちゃってもいいって言うんで、ギューっと力入れる。馬がすこし言うこときいたのを感じたとこで、こっちも力入れるのヤメる。軽い、不思議な均衡状態ができる。
「いま、さっきよりラクでしょ!?」 ハイと返事してる間に、また馬の頭の重さが前のほうに手綱を引っ張るようになる、肩甲骨くっつけてヒジを身体から離さないでジワーっと耐える、前には出続ける、フッと手応えが変わる、こっちも緩める、進み続ける
んぢゃ、速歩。軽速歩、馬が前の方にのめってく感じ、ヒジで引っ張る、また抵抗が変わる、引っ張らないようにして手綱のテンション保つ。何度も繰り返す。
「その状態でこそ、歩度が伸びる」 言われて、さらに前に出すように動かしてみる。速歩の歩度を伸ばす、さっき自分で歩度を伸ばしたつもりになってたのとは、全然違うことになっている
んぢゃ、駈歩。駈歩のときのほうが、均衡状態に達しやすいような気がするのは、今になって後で考えたことだけど、馬は速歩よりスピードあるから前に出てる状態でありやすいし、自分は速歩のときより姿勢をちゃんとすることを強く意識してる(駈歩で体勢崩れると乗ってらんない)からぢゃないかと思う。
馬場を大きく回って、駈歩の歩度を伸ばす。ただ突っ走ってるんぢゃなくて、馬をコントロール下において伸ばすように心掛ける。ときどき巻乗り、巻乗りするときも前に出して回転するように。
だいたいOK。ポンポン
いろいろ意識してみると、今まで何やってたんだか?と思う
馬に乗ったら、漫然と乗っかってるだけぢゃなくて、やるべきことは、いーっぱいあるぢゃないかと
そもそもが、馬に乗るってことは、動いてる背中から落ちなきゃいいってもんぢゃなくて、もっとずっと繊細なことなんだと、いま気づいた

乗り終わったら、もう1時 2頭を洗ってやんなきゃ。寒いのにキリーン汗びっしょりになっちゃった。
そのあと、栄峻も洗って。

(↑洗い場の枠におしり圧し付けて、「おしりカイーノ」をする栄峻。やっぱ、乗んないとカワイイ
まさか2頭乗るとは思ってなかったから、リンゴは1個しか持ってかなかったんで、栄峻とキリーンで半分つ。
夜は寒くなるって天気予報で言ってるんで、馬着きせてやる。雨やまないし、手入れしてたら、足先がちょっと冷えて感じる、もうすぐ冬が来るのかなー、ついこないだまで暑かったのに。
全部終わったら2時半だったけど、まあ充実した1日でした。
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またまたフラヴォンに乗る

2010-10-25 21:01:12 | 馬が好き
休日でも、朝は早くに目が覚める。
昨夜の天気予報では、朝まで本格的な雨という、微妙な状態だったんで、起きてからずっと空の模様を見ている
どうやら雨上がったのも確実なようなので、乗馬に行く。
日中24度まで上がるって予報だったんで、半袖1枚で行く。
そういえば「たとえ暑くても、秋はいつまでも半袖着るんぢゃない」って親に言われたなー。うちの親は、着るものの形がどうとか、色がどうとかは言わなかったんだけど、そういうことは言ってたな。オシャレの基本ってのはそこからだって主義。ま、こと乗馬に関しては、春にもすぐ半袖になるように、ちょっと皮膚感覚が違うんで、私
9時ぎりぎりに行くと、すでにもう3人の名札が出てる。みんな気合い入ってんね? そういえば誰かがまた競技会やろうなんて言ってたようだから、そのへんに向けての練習かな?
フラヴォンに乗ってくださいって言うんで、合点だとばかりに馬房に行く
いつものように「フラぁヴぉ~ン!?」って呼んでみると(ちなみに、これは立川談志の『居残り佐平次』で「ちょいと、イノどぉ~ん」ってセリフがあるんだけど、これを真似たイントネーションなんだな)、いつものように「呼んだぁ?」とばかりに顔出してくる。
写真撮ろうとポケットからカメラを取り出すと、「お?なんかウマイもん隠してんのか?」と、フンフンとハナで左右のポケットを身体検査されてしまう。失礼なやつだな
何も持ってないとわかっても、ほりゃほりゃって顔の前で指ふったりしてやると、ベロ出してペロペロと遊んでくれる。

※油断すると、ときどき噛んできます、絶対にマネをしないでください

アゴの下ころころと撫でてやると、恍惚としてるし。
遊んでるといつまでたってもキリがないので、適当なとこで馬房から出して馬装する。
さあ、運動するぞ。って、馬場はグチャグチャ不良馬場、落ちたくないねえ。

最初常歩、せっせと歩かせる。次いで速歩、なんだか重たいなぁ。ふだんあんまり持たないんだけど、今日はムチ持って乗ってみてる、もちろんフラヴォンは「物騒なもん持ってやがんなぁ」って承知してる。
常歩でも輪乗りを真剣にやるんだけど、速歩でも丁寧に巻乗りするように心がける。蹄跡を進むときは、長辺ではときどき歩度を伸ばしたり、隅角まがったらまた詰めたり。
そういえば、フラヴォン、アタマいいんで、部班とかやると、号令で動いちゃう
「速歩、すすめー」とか「全体、とまーれー」とか、そのくらいだったら分かってる馬はほかにもいるけど、「歩度を、伸ばせー」が分かってて、スッスッて歩きだすのには恐れ入る
(たぶん「駈歩、すすめー」も分かってるな、きっと。)
要は、号令かかると、次に扶助が飛んでくる(プレッシャー)んだけど、そんなことされる前に動いちゃえって、動いちゃえば、何もされない(リリース)って関係、なんだろうけどね。
だから、スッと歩度を伸ばしたあと、すぐ元に戻る。そこでさらに要求しないとナメられちゃうよね、さすがに。
どうでもいいけど、号令って、「歩度を詰め、…、駈歩すすめー」みたいに言われるよね。
私も、ずっと、「駈歩」の号令は来るぞ来るぞって、待ってて、言われたらギュッとやってたんだけど、その前の「歩度を詰め」は聞き流してたよーな部分は、あるんだな、これが、確かに
で、駈歩出そうとしてスピードアップを要求すると、馬によっては、“スーパー速歩”になっちゃったりして(ただ速歩の勢いが増すだけね)
駈歩出すには、その前にグッと詰めてなきゃいけないんだけど、ただただスピード上げようとだけすると、それができなかったりする。
だから、歩度を詰めとか、歩度を伸ばせ、は大事
でも、歩度を伸ばせは、ずっと分かってなかった部分あって、ずっと前に、「『歩度を伸ばせ』って言われたら、どうするんですか? 手綱ラクにして、馬のクビが伸びてもいいようにしたらいいんですか?」なんて、訊いたことがある
もちろん、「(ウマの)肩を出すんですよ」と一蹴されちゃったんだけど
まあ、歩度を伸ばせは、言われるのは簡単なんだけど、やるのは難しいんだよね。後躯から推進して、推進してんのを受け止めてなきゃ意味ないんだから。
んで、きょうの練習に話戻すと、速歩のあとは、当然駈歩。これまた歩度を伸ばしたり詰めたり。
んぢゃ、地上横木、通過してー、ってんで、速歩で通過、なんか心もとない足運びなんで、次からもっとグイグイと脚つかってく。
「できたら、爪先、もうちょっと開かないように」 ああまた指摘されちゃった、ヒザを開かず、カカトを押し付けんぢゃなくて、ふくらはぎで包むように
んぢゃ、障害やりますか、ってんで、アブミふたつ短くしてく。
速歩でクロス、グッグッと脚入れて推進してく。
慣れてくっと、馬グイグイ行き出すんで、待ってぇ待ってぇ、グイっと飛ばす。
高さがだんだん上がってっても同じこと。

んぢゃ、駈歩で行くよー。
前の馬がスタートすると、俺も行くぞーとばかりに走ろうとするフラヴォン、そこはジッと待たせて、合図で発進。
回転のとこで弱くならないように、走れ走れ、グイグイ、馬の動きについてく、絶対先に飛ばないようにして、ポンっとジャンプ、飛んだらしばらく行って、速歩、常歩、止める。
何度も繰り返し、推進する、障害向かう、肩甲骨くっつけて待つ、グイ、飛ぶ、飛んだらしばらく行って、こんどは踏歩変換ポン、よしよし。
次、連続障害。クロス飛ぶ、身体起こす、持って待つ、あいだ6歩(か7歩だけど)、1・2・3、1・2・3、飛ぶ、腰張る、身体起こす、よーしできた、ポンポン
ラストは、2個目の障害を垂直にするよ。でも高さはフラヴォンにしたらどーってことない、1個目飛ぶ、起こす、1・2・3、1・2・3、ジャンプ、真っ直ぐ止める、ポンポン
でも、それにしても、障害と障害の間で、前に出そうとしたらグイグイとそれだけ、抑えようとしたら引っ張りっぱなし、って感じがする。障害間でも、うまく馬とのやりとりができて折り合いがついたら、何もしないでいられる、って時間帯を作りたいなーと思う。
障害はそこまで。そのあとも、適当に練習する。前に出して、ハミで受け止めてって、いろいろやってみる。常歩で10分くらい、そのあと速歩で5分くらい。

前に出す、馬がアタマ上げてきそうになる、ジッとこらえて待つ、馬が言うこときいたようにクビ曲げる、すこーしラクにする、その状態保つ。
できてんだか、できてないんだか、わかんない。しかし、フラヴォンは、辛抱強くつきあってくれる、「こいつ、なに要求してんだ?」とか背中が語ってるけど、いろいろヤリトリをしてみる。
(ときどき、いい格好になってるような気がするけど、そういうとき、手が放せないんで写真は撮れないよね。)
気づくと、拳が上がってたりする。ヒジから手綱が一直線ぢゃなくて、拳のとこで上に持ちゃがって角度がついてる。直して、またジッとこらえたりしてると、拳っていうか手首が内側に曲っちゃって力入れてる。そうぢゃないって、まっすぐにしなきゃ。しばし自分とも格闘。
ま、いいや、練習終了。
終わったあとは、馬の体洗ってやるんだけど、気温低くて乾きにくいんで、早くもジェットヒーター登場。

洗って、拭いて、温風当てて乾かしてるあいだに、フラヴォンお待ちかねのリンゴをやったりして、退屈しないようにしてやる。
だいたい乾いたとこで、「馬着」きせてやって、馬房に入れる。フェルト生地の比較的薄いやつ。

馬着は、すでにみんなに用意されてるけど、まだ全部に着せるってほどでもない。帰る前に見たら、エアサンタムールとフラワータキシードは着てたな。人もそれぞれ、馬もそれぞれ。
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先崎学の実況!盤外戦

2010-10-24 22:22:00 | 読んだ本
先崎学 2006年 講談社文庫
前回のつづき。
先ちゃんこと、棋士・先崎学八段のエッセイ文庫。
(どうでもいいけど、私は“プロ”という語がキライだ、将棋に関しては。“棋士”でいいと思う。)
先ちゃんのエッセイ集は、ほかにいくつかあるんだが、これは何と“ほぼ書下ろし”という変わったもの。
変わったというのは、ほかのは週刊連載とかのをまとめたものだから。
コンテンツは三章からなっていて、
第1部 毎日がガチンコだ! が文庫のための書下ろし。
第2部 盤外戦七番勝負 は「ナンプレファン」に連載したもの。
第3部 先崎学×森博嗣‐S&M対談 が前回とりあげた『すべてがFになる』の作者との対談。
この対談のなかで、森博嗣氏は、タイトルと人物表から先に作って書き進めるという自身の小説作法を披露している。
一方では同時に、コンピュータ使って前例を調べても強くならないという先ちゃんに対して、>キーボードがないと何も考えられないですね。紙に字を書くということをすると、文字の形が変だなとか、そういう方向に行ってしまうから(笑)。だなんてスゴイことも言ってる。慣れ親しんだ道具というのは重要だってことでいいのか。
まあ、そもそも何でこの対談が成立したかというと、森氏の書いたもののなかに「将棋指しが人間として一番いい」とかいう意味のこと(人間が走るよりバイクとかのほうが速いけど、将棋は機械が人間の脳を超えられないってこと)書いてあったかららしい。
先ちゃんのほうの発言でおもしろいのは、>エッセイは連載に向いてないんですよね、実は。エッセイというのは書きたいときに書きたいことを書くというのが本来であって、締め切りに追われて書くものじゃないんですよ。ってとこかな。
締め切り無くて、原稿なんか書くのかいなって気もするけど、そういうわけで、本書は締め切り無しで書かれた本ってことになっている。
なので、第1部のエッセイは、各項目ごとにページ数とかもばらばら。
でも、おもしろいけどね。
「困ったパーティ」という章では、若いころにパーティに出るときは、会に出る前に何か腹に入れてから行け、どんなことがあってもパーティの料理は食べてはいかん、と師匠に教わった話とかもあるんだけど、幹事をやった経験から、ホテルでやるパーティの屋台の料理の単価を暴露してたりして、元を取りたかったら寿司を食え、なんて言ってるとこが面白い。
あと第2部の“七番勝負”というのは、テキトーに選んだような題材について、どっちがいいか独断で判定をくだしてます。
「デジタル時計vs.アナログ時計」「俳句vs.短歌」「性善説vs.性悪説」「打上げ花火vs.線香花火」「どこでもドアvs.タケコプター」「りんごvs.みかん」「将棋vs.囲碁」
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すべてがFになる

2010-10-22 20:51:40 | 読んだ本
森博嗣 1998年講談社文庫版
副題というか英題は「THE PERFECT INSIDER」
きのうからのつながりは、京極夏彦の登場で「メフィスト賞」がつくられたという逸話を知り、その第1回の受賞がこの作者・この作品だというので、読んでみた。
作者は工学博士、いわゆる理系のひとだそうで、作中にも何だか分かんないけど研究してる人たちとかプログラマとかが出てくる。
ミステリィなんで、どこがどう面白いとか筋を書くことはしないけど、15年間幽閉されている稀代の天才とかってキャラクターの設定が有無を言わせなくて、魅力的だったりする。
なんで、このタイトルかってのも、もちろん謎のひとつなんで軽々しく解説できないんだが。
これを読んでみようと思った、もうひとつの理由が、先崎学のエッセイ集で、先ちゃんと対談してる作家だというのもあって、ずっと気にかかってたってのもある。
そのなかで、森氏は、
>小説は先を全然考えずに書いています。
>アイディアノートもないし、だれが犯人かも、十ページ先がどうなるかもわからなくていつも書いています。
>書きはじめるときにはゼロです。だから、まずタイトルを書きますね。それから適当に人物表を書くんです。
>三割ぐらいまでいったときに、あ、こういう事件が起きるんだなとか思うし、五割くらいまでいくと、もしかしたらこの人が犯人じゃないかなって思うわけです(笑)。
>探偵が「わかった!」とかって言うわけですね。そうすると、え、なんでわかったんだろうって、もうわかったのかってびっくりするわけ(笑)。

なんて言って、そこから、なんでここでわかったか考えて、前に戻って直して、そこでわかるように決めていって、自分が驚ける人が犯人になれるように直しちゃう、という創作法を語っている。
本作についても
>『すべてがFになる』というタイトルが最初にあったから。だから、Fについて何とかしなきゃいけないということだったんですね。
>まず『すべてがFになる』というタイトルを決めて、Fの中身というのはあとで決めたわけです。
>そうじゃないと、Fの理由を先に思いついたら『すべてがFになる』というタイトルになりませんよ、発想として。

だなぁんて言っちゃってる。
タイトルとか、書き出しの一文というのは、大事だと思うけど、ここまでいくとすごい。

文庫版の解説によると、シリーズ10作あって、せめて最初の5作を読むと、計算された展開がわかるっていうんで、どうしよう読もうかどうか?って今考えてる。
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塗仏の宴(ぬりぼとけのうたげ)

2010-10-21 20:49:16 | 読んだ本
京極夏彦 2003年 講談社文庫版(全2巻)
ひさしぶりに京極堂を読んでみた。
厚いよぉ~ 上巻「宴の支度」が本文965ページ、下巻「宴の始末」が本文1053ページ。
シリーズ第6弾なんだけど、だんだん厚くなる
(なぜかこのシリーズだけは、長くなるっていうより、厚くなると言いたくなる。)
でもときどき読みたくなるのは、独特のリズム感で、長く感じさせないからぢゃないかと思う。

話は、何だか入り組んでて、よくわからなかったりします
独自の世界が魅力的なんだけど、ちょっとその世界に入り込み過ぎててってゆーか。
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