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好きな本とかについて、ちょこちょこっと書く場所です。蔵書整理の見通しないまま、特にきっかけもなく08年12月ブログ開始。

東京ガールズブラボー

2010-10-20 22:01:58 | 岡崎京子
岡崎京子 1993年 JICC出版局 上・下巻
これは、好きです。岡崎京子の長編。
連載は月刊CUTIE 90年12月号から92年12月号の、全25回なんだけど、舞台は“胸キュンのアーリー80'S”。
ストーリーはあってないようなもんで、北海道から、親の離婚を機に、あこがれの東京に出てきた、主人公の女子高生が、波乱万丈の毎日を繰り広げるんだけど。
当然いきなり舞い上がった勢いで、停学くらったり、無断外泊朝帰りして外出禁止くらったり、突っ走りたい欲望はスパークしてる一方、思うようにならなくてモンモンとしてたりします。

語るの難しいから、帯から引いてみますか、
上巻が、
>YMO、ツバキ・ハウス、ピテカントロプス。ニューウェイブが輝いていた80年代初めのTOKYO。
>北海道からやってきた女子高生・金田サカエが繰りひろげる、ちょっぴりアナーキーで切ないオシャレな青春ストーリー!!
下巻が、
>いよいよ完結編を迎え、80年代初頭のトウキョーを疾走するお調子者高校生・金田サカエの運命や、いかに!?
>やたら明るい90年代の今、自意識過剰のニュー・ウェイブ・エイティーズが、なぜか不思議と新しい。
…なんのこっちゃ、わかりませんが、まあ、そんな感じです。(ちなみに、下巻の「今~が、新しい」は、コピーライターとして、絶対やってはいけないことだと、昔なにかの本で読んだ記憶があります。糸井だったか?)

80年代には、ふつうにガッコ行ってベンキョしてただけの私なんで、いまひとつ分からない時代の空気とか、固有名詞を含む単語がありますが。
とにかくハイテンションで突き抜けるような勢いのあるマンガなんで、私なんかは、体調悪いときはついてけなくて、読むのがしんどかったりします。

長編とはいっても、岡崎京子によくある、短い1話(最初は12ページ、後半は14ページかな)ずつの連なり。
そのチャプターを挙げてってみても、雰囲気わかるかもしれませんが。
1 サカエちゃんがテクノポリスTOKIOにやってきたよ
2 「ビブラストーン」じゃなくて「ビブラトーン」だったあの頃
3 それにしても日曜日の6時半のサザエさんはいつまで続くのだろう?
4 原宿プラザでスシ・イヤリングをした3人の女の子とすれちがった
5 ロンドンナイトに行く時はDEPのスーパーハードジェルで髪の毛を立たせよう
6 ツバキには文化服装学園のコがゴハンを食べにタダで来てたよ
7 「恋の山手線」という曲を歌ったのはだれ?「恋のメキシカン・ロック」を歌ったのは?
8 東京タワーが灯るしゅんかんに願い事をかけるとかなう気がする
9 PARTY
10 サカエちゃん、自己を守るために詭弁を弄する
11 恋のライバル・丸玉さんはパラノイアックでパセティック
12 胸のトキメキはリズム・ボックスのリズム
13 恋はまるで小さな嵐、でも気のせいでした
14 「ヴァルネラビリティ」とは何のこと?
15 夜の学校に行く/そのためにたけしのオールナイトニッポンを聞きのがす
16 でも、一番可愛そうなのは文化屋の赤いくつ下をはいていたのび太くん
17 サカエちゃん、ちょっとだけメディアの女王の夢を見る
18 サカエちゃん、デビューして有名になって「徹子の部屋」に出る(はずが)
19 トレーシー・ソーンのいた「マリン・ガールズ」はチェリー・レッド・レーベルでした。
20 のび太君、とりかえしのつかない事を言う(N.Wの男の子は情ない)
21 池袋の「ビッグ・アップル」でダンス・ダンス・ダンス
22 100万円は一万円が100枚(目ざせ!印税生活!!)
23 ビボーは女の宝、または丸玉さん身体改造する
24 マクドナルドは時給450円ノーパンギャルなら時給2500円
25 終りの始まりの時代の終りまたは、さよなら東京
…やっぱ、よくわからんな。

ちなみに登場人物の「金田サカエ」、「オシャレバカ女」とか自称してますが、岡崎マンガのほかの作品にも出てきます。(友達の「ミヤちゃん」「なっちゃん」も。『くちびるから散弾銃』参照。)
これは、べつに同一人物ぢゃなくて(ないだろうな?)、要は、ビンボーしてもオシャレに散財せずにいられなかったり、自分のことしか考えてなくてワガママ言って周りを振りまわしてたり、しょーらいのユメは外人になることとかバカ言ったり、っていうバカ女キャラの記号が「サカエ」なんだと思います。落語で八五郎とか与太郎ってのが、毎度どの噺にも出てくるけど、それは同一人物ぢゃなくて、ひとつのわかりやすいキャラ設定ってのと一緒で。

で、ヲカザキの本の「あとがき」は、いつも面白いんですが、この下巻の巻末は、なんと浅田彰との電話対談です。油断ならない奥の深さがあるなー。

どーでもいーんだけど、ひさしぶりに読み返してたら、「キグーだね」とか「ゲンソーがある」とか「カンドーとコーフン」とか、私自身もときどき書いちゃう単語のつづり(私は現代における言文一致体だと思ってるが)は、このへんの影響かな、と思った。(基本は江口寿史なんだけどね。)
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秋風のなか、栄峻に乗る

2010-10-19 19:13:24 | 馬が好き
読書しないで、乗馬にいく。
タイトルは気取ってるわけぢゃなくて、きのうまで半袖1枚だったのに、きょうは今シーズン初めて、長袖シャツ(しかも下にTシャツ)を着て、乗ったから。(乗る前に袖は腕まくりしてんだけどね。)きょうから秋ってことにしようぢゃないかと
きのうのほうが天気よくて、気候的には秋って感じなんだけどね。馬上でウインドブレーカーが必要になったら、冬ってことにしようか。
季節が進んでるのを感じるのは、人間だけぢゃなくて、各馬房の前んとこに、それぞれの馬着が出してあった。もうすぐ着るんだ。

代わりに扇風機とかは仕舞っちゃったみたい。馬を飼うのも大変だあ。

さて、きのうに続いて、どれにしようかな状態なんだけど、なんとなく栄峻になる。
芦毛はキレイにしてるとキレイなんだけどね(なんのこっちゃ)、朝馬房から出したとき茶色っぽく汚れてる場所があったら、ごしごしタオルとかブラシでキレイにしなくちゃいけない。(みっともない写真を撮ってもいけない。)

さて、馬装して、用心のためにムチ持って、乗る
常歩で、ハミうけーって、前に出てないぞ、栄峻 ほりゃ、もっとサクサク歩いてくれよ。
速歩しても、なんか動きが重いな~、輪乗りの手前を替えるときなんか、止まんないようにするので精一杯だ
ムチ使うと、怒るし タイミングが悪いのかな、過剰に反応されちゃう。脚つかう、反応鈍い、もう一回強く、そこで一緒に肩んとこへムチ当ててみる。
いつものように、アブミはかないで輪乗りとかして、一方では手綱でのコンタクトを探る。ありゃ、うかつに手綱のテンションいじろうとすると、止まっちゃいそう
駈歩も、なーんかいまいちだ、走ってないもん これ“なんちゃって駈歩”になってんぢゃないの? まわりのひとには、前脚だけかろうじて駈歩のカッコのように動いてるみたい(=なんちゃって駈歩)に見えてるんぢゃない?
ふーぅ、疲れちゃった 上でジタバタ動いても、ジャマなだけで、駈歩の動きは改善されないんだけどね、わかってても、つい無駄な力を入れちゃう。

ぢゃあ、地上横木の通過でもやってみますか。速歩で、横木4本あるとこに向かう。
一発目が勝負だぞ、うりゃうりゃ、って入ってったはずなのに、悪い予感は的中するもので、横木の前で栄峻がバタッと止まる。「おっとっと、あぶねえ危ねえ、引っ掛かるとこだったぜぃ」って感じで、さも当然そうに、肢ふんばって拒否すんだもんなー
そんな遠くいかないように巻いて、もう一回、回転とこから強く推進、下覗かないようにしっかり持ったほうがいいのか、ラクにしたほうがいいのか分かんないまま突入するんだけど、観念したのか、今度は横木をまたいでく。そしたら、3本目くらいのとこから、速歩やめちゃった
速歩続けるよーに!ってことで、もう一回、さらにもう一回と、通り抜けたあと左に右に手前を替えて、何度もやる。横木のとこで軽速歩やめてグッグッグッと圧したりしてみる。どうにか速歩で横木を通過してくれる、でも「躓いたらどーすんだよー?」みたいな雰囲気なんだな、栄峻の背中
んぢゃ、駈歩、もうすこし間隔の広い3本の横木に向かう。こんど止まるとエライことになる(つんのめって落ちる)ので、一所けんめ動かしていく、真っ直ぐ向いたら駈歩をすこし強くして、ポンポンポンとまたいでく。
手前を変えつつ、何回かやる。右手前のときのほうが勢いあるかな、ちょっとやる気が出てきたっぽい。んー、でも、きょうの栄峻、なかなか火がつかないなぁ? いつもはどこかでプチンとスイッチが入って、猛然と向かっていくようになるんだけど。

ぢゃ、障害。なんか乗りにくいのでアブミ一穴つめていく
速歩でクロス、と思ったら回転するとこで駈歩になりかかった ヘンなときスイッチ入んないでくれよなって、一回巻乗りして、速歩で真っ直ぐ障害へ。勝手に速くなんなよーと肩甲骨をくっつけて待つ、踏み切りだ、うりゃって脚で圧す たぶん手と足で矛盾してることを馬に強いてるんぢゃないだろうか、俺? 飛んでくれたけど
「同じペースの速歩でくること、障害で止まってもいいから同じペースで!」
ベースが頼りないので、もう少し元気よい速歩にして、回転のとこでまた強く。真っ直ぐ向くと、障害に堂々と向かってく気配があるので、ジッと待つだけ。踏み切り合わなくて止まっても構わないっていうけど、実際ちゃんと誘導されてくると、馬も止まるなんてヤボなことはしない、タタタっとか適当に合わせて自ら飛ぶ
「次はいまよりラクにして」というので、障害に向かったところから、必要以上に手綱をガチッとしないようにして、無理に推進することもしない、だいたい馬はヤル気になってるし、ついていくことだけ心がけて飛越。飛んだあと走らせない、腰張ってスローダウン、まっすぐ止める。
んぢゃ、駈歩でクロス。同じように、一定の駈歩で。おっと、何かに驚いたみたいに、跳ねた ちゃんと坐って最初からやり直し、回転したらそれ以上速くならないように、連れてけば馬が飛ぶさ、ジャンプ 勝手に走らせないで真っ直ぐ止める。

うーん、障害はまずまずだったけど、まだまだうまく乗れてないな。
もっと「何もしない」状態をつくんなきゃ、馬が動いてるときとかに。常に力つかってるから、押すときも抑えるときも、それ以上の効きがない。

↑お手本。

練習のあとは、ちょっと涼しいけど、栄峻をゴシゴシ洗う。カゼひいたら大変なんで、タオルでよーく拭く。ジェットヒーターが出てくるのもジキだな。
朝、脚がずいぶんと太く見えた栄峻なんだけど、運動して、洗ってみたら幾分スッとしたように見える。
なんか、ずっと唇を開いたり閉じたり、カプカプって音をさせてるけど、特に意味はないみたい。


いいかげん腹もへったのか、空中で前がきをしてる(疲れると左右の肢を替える)んで、リンゴやる
そんなやりとりを横から見てたひとから名言が飛び出す。
「栄峻、乗んないと、カワイイですよね」
言いえて妙すぎ
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ひさしぶりにフラヴォン

2010-10-18 21:24:33 | 馬が好き
はい、朝早くから目が覚めちゃって、9時から乗馬に行く。
馬、何にしようか、どれでもいいって言われるんだけど、私もどれでもいい
いろいろワガママ言って、もうだいたいひととおり乗ったしね。
でも聞くところによると、近々、新しいポニーが来るって話なんで、それには乗らせてもらおうかな?
(ポニー乗るのには、減量しなきゃいけないのかな、俺?
なんのために乗ってんだ?って言われても困るんだが。まあ、どの馬がどんな感じかわかれば、それで楽しいので。
でも、どっちかっていうと、能力っつーより、性格の違いみたいのがわかったほうが面白いんだ。
(そういえば、きのう馬事公苑行ったんだけど、うらやましいことに、いろんな馬がいたなぁ、それこそポニーとか。…知らない馬には決して触らないけど。)
自分の技量とかについては身の程を知ってるんで、どの馬に乗って何をしようとか・したいとかって無いし。結局、どれでもいいって言っちゃう
どれ乗っても、気持ちイイ馬ばかりで、動かすのに大汗かかされるようなのいないしね。
(でも、錚々たるメンツがいるから、もチョットうまくなったら一度は○○で競技してみてぇなぁ、みたいな妄想を抱くときもないこともない

さて、なに乗ろう。強鉄で森林を散歩しようか?って案もあるんだけど 森んなかで落馬したらヤだしなぁ。そしたら、きっと強鉄だけ厩舎に帰ってくるよ、逃げてどっか行ったりはしないで。
冗談はともかく、ぢゃあ、ひさしぶりにフラヴォンに乗りますかって結論になる。そういえば、去年のいまごろ、半年休んでた復帰戦でフラヴォン乗ってたなぁ。3回乗っただけで、試合まで行っちゃって

フラヴォン、おもしろいからなぁ 馬房から外にクビ伸ばしてきたときに、ベロを指でぷるぷるしてやったり、アゴの下を撫でてやったりすると、ヘンな顔して遊びに付き合ってくれるし

さあ、でも乗ったらマジメにやんだ、練習。
先週のおさらいだ、常歩からハミうけを意識して、肩甲骨を左右くっつけるようにしてヒジを体側に。
できてるのかなー?やっぱできてないかー? わかんないってことはできてないんだよ、ちゃんとしたハミ受け。常歩でせっせと歩かせる。でも、いつもの顔が前のほうに伸びちゃってるのに比べたら、ちょっとはいい格好のような気がするけどなー? どう?窮屈ぢゃない?フラヴォン?
「あれ?マルタンつけたんですか、フラヴォン? マルタンつけると、いい馬に見えるなぁ」
…って、そうですか、それだけのことでしたか

速歩するよ。最初は、動きのジャマしないように、ゆるーくするけど、やっぱだんだん適度なとこで受け止めるようにしたい。
輪乗り、輪乗りのなかで手前替えて、速歩つづける。適当なとこでアブミをはずして、爪先を外に向けないように姿勢をチェック。
アブミぬいだまんま軽速歩してみて、って言われたんで、やる。
軽速歩ったら、アブミの上に立つんぢゃないのって人には、奇異に聞こえるかもしれないけど、馬の動きにあわせておしり動かすだけで、やりゃ出来るもんなんである。っていうか、私ら乗馬始めたころにやらされたんで、別に不思議なものではない。
だから、初心者教室とかで、馬のリズムと合ってないのに一所けんめい立ち上がろうとしてる人とか見ると、いっそアブミはかないでやりゃいいのにと思うときがある。あと、立つ・立つ・座る・座るの2拍ずつの軽速歩とかね、手前がどうこうとか分かんない人に有効だと思うんだけど。(こちらは賛同してくれる人が少ないが。)
私ら春に乗馬始めた夏には、アブミあげて速歩で横木またいだり(もしかしたら超低いクロス飛んでたかも?)してたからねえ、なんかそういうの基本だと思ってる部分はある。ただし、思えばあれから全然うまくなってはないんだから、困ったもんだ

んぢゃ、駈歩。輪乗りで駈歩。ハミうけ、ハミうけ、歩度を詰めたり伸ばしたり、輪乗りを詰めたり開いたり。
外側をもう少ししっかりした壁にするように注意される、おっといかん、肩甲骨と、拳を開かず、左右の壁でつくった箱のなかに馬をいれなきゃ。

ぢゃあ、障害。あいかわらずアブミ短くしたりしないんだけど。
障害の前に、地上横木で練習。速歩で横木5本またぐ、一歩ごと脚つかう。フラヴォンは、こういうの怠ってコンタクト弱くなると止まるんで、この時点からしっかりやる、グイグイグイと。
んぢゃ、クロス障害。回転弱くなんないように前へ前へ、障害にまっすぐ向いたらジッとして、ハミうけ、ハミうけ、コンタクト失うな、踏み切りバー置いてあるんで、グッと脚で合図、飛ぶ。
だんだん高さ上げて何回か繰り返し。障害の前でしっかり持ってるようにしてると、フラヴォンがグググっと前へ出ようとするのを感じる。いい兆候だ、練習でフワフワ乗ってると止まっちゃうんだけど、試合にいくと勢いを制止するのに引っ張るくらいで丁度釣り合いとれて、どんな障害でも跳んでくれちゃう。
でも、「もっと随伴して、手を前に出して」と言われちゃう。手綱投げるようにすると止まると思って、コンタクト強くしようとして引っ張りっぱなし、それぢゃ馬も飛びにくいわな。
万事がそう、ハミうけだなんだ言って、プレッシャーかけたり、ぐりぐりやって、そこで譲るというかリリースすることが瞬時にできない、それぢゃダメだな、馬だって仕舞いにゃ怒るかも
んぢゃ、駈歩で垂直。回転つよく、向いたら待って待って、グイっと合図で飛ぶ。フラヴォン、手応えいいな、今日はやる気感じる。繰り返すと、障害に向いたとこで走ってきそうになる。そういうときちゃんとコントロールしないと、障害の真ん中に入れず左右に寄ったりしちゃう。
で、何回目かに、ヘグって、垂直障害ぶっこわす勢いで突っ込んで止まっちゃった。なんか踏み切り合わないのに、馬に任せときゃいいのに、無理くりグイってやったら、そりゃ無理だーって馬もビックリ、ガッシャーンって突っ込んでしまった
はい、もう一回、仕切り直しで、回転、おっと外側の手綱を意識して、まっすぐ真ん中目指して、グイっとジャンプ、ポンポン。

そんぢゃ、障害4つくらい、経路にして飛んでみますか。怪しそうな、クロスの間に色つきの衝立が入ってるのがあったから、先に見せに行っとく
駈歩でスタート、大きく左手前でまわってきて、ひとつめのクロス。飛んで、シンプルチェンジ、右手前で180度以上まわって、衝立つきのクロス、強くぶつけるつもりで、ジャンプ。すぐ左回転、180度以上まわって、ラチ沿いを進んで90度左へ、クロスを飛ぶ。右へ、220度くらいまわって行って、垂直。飛んだら、ゆっくりと抑える。
「ずっと同じペースで駆けること、障害に向いたとき、馬にターゲットがばれたとこで、勢いが出ちゃってる」
はい、もう一回。比較的ゆったりとした駈歩、障害に向く、同じペース保つ、飛ぶ。飛んだあと馬に走られないこと、腰張ってしっかりと手前替えて、次へ向かう、ジッとして、障害の前で合図、飛ぶ。左へ、回転は急なんだけど、急がせない、次の障害をよく見て、まっすぐ連れてく、飛ぶ。最後、右へ、急がない、馬が下のほう覗きこんだりしないように、しっかりと持って、飛ぶ。ま、いいでしょ、ポンポン
フラヴォンに乗ると、ついつい止まられた経験を思い出して、強く引っ張っちゃうんだけど、まあ普通にしてれば、たいがいのものは飛んでくれます
練習終了、手綱を伸ばしてゆるーく速歩したあと、やっぱり常歩でハミうけをどうにかしようとやってみる。うーん?

練習のあと、汗かいたとこ洗う。なんか毛が長いな、フラヴォン、冬支度かい?

洗ってるときから、拭いてるときも、なーんかうるさい。お約束のリンゴをとりにいってくると、おらおら早く持ってこいよと、前がき。なんか私はこやつに甘く見られてんぢゃないかと、思う

おまけ
16・17日の土日、馬事公苑で行われた、オリンピック記念馬術大会に、オリアンダーとエアサンタムールが出場したんで、きのう観に行ってきました。

オリアンダー、安定した走行でした。100センチの競技で3位入賞しました。

さて、“サンタ”は?
なんでも前日には、障害を二つ三つ落としたらしいんだけど。

この日も110センチで、ひとつ落とした。(7位入賞したけど。)

そのあとに出た120センチでは、4つ落とした、減点16。
「喝だ!」

ちなみに、100センチに優勝したのは、筑波スカイラインスティーブルというところのケイスIIIという馬。ちっちゃいペイントホースで、見た目はポニー競馬でも始まるのか?って感じなんだけど、これがすごい、すごい。

はやてのように走りぬけて、障害をポンポン飛ぶ。前日は80センチと90センチ連勝したらしいんだけど、この日の100センチも61秒台で駆け抜けて優勝(減点ゼロでタイムが速いもん勝ちのルール)。なんか世界が違う感じ


で、どうでもいいけど、遠征に行ったせいで、オリアンダーが意外と寂しがり屋だってことが、わかった
自分の競技が終わって馬房に帰ってきたとこまではよかったんだけど、こんどエアサンタムールが試合に出ていくんで対面の馬房からいなくなったら、ヒンヒン鳴いてた
ふだん偉そうに威張ってる感じがあるんだけど、実は口ほどにもなく、となりに馬が見えないだけでブヒブヒ鳴くようなとこあるんだってわかった、かわいいとこあるじゃん?
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侍ジャイアンツ

2010-10-17 18:54:45 | マンガ
作・梶原一騎 画・井上コオ 2002年講談社漫画文庫版(全8巻)
きのうのつづきで、『巨人の星』と比較されてた野球漫画。
『巨人の星』は、永遠の名作だと思ってんで、文庫のそろいで持ってんだけど。
きのう採り上げたなかにあった『野球狂の詩』は、文庫になったときそろえたんだけど、引っ越すときに売っちゃった。
水島野球漫画は好きだけど、『男どアホウ甲子園』も『一球さん』も、そう、単行本でパラパラ読んだ経験があって、文庫出たときにそろえたけど、結局、引越しのときに、売っちゃった。
でも、『ドカベン』と『大甲子園』と、『光の小次郎』は、探せばどっか押入れのなかに単行本がそろいで、あるはず。
梶原一騎という点では、『あしたのジョー』と『タイガーマスク』は、やっぱり文庫でたときに、待ってましたとばかりにそろえた、そろえたくせに、いつだかの引越しのときに売っちゃった。今だったら、手放さないだろうなって思う、当時ちょっと、いろんなもの整理したがってたような気がする。
ま、私の引越しとそのときの心理状態については、いいや。
本作については、ずっと気になってたわりには、あらためて読むまではないかと思ってたんだけど、今年に入って、ちょっと衝動的に古本をまとめ買いした。
連載の終盤は、「ジャンプ」でリアルタイムで読んでたんだけどね。あまり明確な記憶がなかった。アニメのほうは、何回か再放送で見てたんだけど、ちょっと原作とは違う。どこが違うかは曖昧なまま、べつに追究するほどのことでもないから、深く考えてなかったんだけど。
有名な“ハイジャンプ魔球”とか“大回転魔球”とか、魔球出まくりのマンガ。
幼少時のおぼろげな記憶で、“ハラキリシュート”を広島カープの衣笠が打つとこをおぼえてんだけど、たぶんアニメではなかったような気がするし。
で、今回読み返してみて、ああ、こんなんだったかと思ったんだけど。
意外なのは、最終盤で、けっこう脚光を浴びたというかアニメでは比重の高かった“分身魔球”。原作では、着想をひらめいたとこから衝撃の最終回まで、わずか27ページしかない。
よく憶えてないけど、要は週刊誌連載にしたら、ラス前に魔球ができあがって、次は最終回だったってことだ。もちろん、魔球の裏付けとかは、一切謎のまま。
タイガーマスクも、最後、突然死んぢゃうし、巨人の星だって、あしたのジョーだって、ハッピーエンドにゃなりゃしないんだけど、どうもこういう投げ出しっぷりは、唐突感があるなぁ。
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水原勇気0勝3敗11S

2010-10-16 22:05:31 | 読んだ本
豊福きこう 1992年 情報センター出版局
野球つながりから、これへ。
変わった本ですね、マンガを読んで、そこに表わされていることをデータとして集計してみました。
コンテンツは、
プロローグ “初の女性勝利投手”は幻に消えた
第一章 明訓高校はなぜ負けたのか
第二章 矢吹丈「安らかな寝顔」の真実
第三章 “愛の職業”タイガーマスク
第四章 “巨人の星”はどっちだ?
エピローグ 物語はまだ終わらない

マンガ「野球狂の詩」で、プロ野球史上初の女性投手として登場した水原勇気の成績を分析して、初登板の試合を作中では「勝利」といってるけど、ルールにてらせば勝利投手ではないとかね。
「ドカベン」の山田の打率を計算したりとか。
「あしたのジョー」の矢吹丈のくらったパンチ数をかぞえたりとか。
おお、そこまで(元々つくりごとである)マンガにノメり込みますか?って感じだけど、そういうのは嫌いぢゃないです、私。
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