今回のシンガポールのブラブラ歩きの一番の目的は、このSingapore Flyer だった。ちょうどこの4月の一般開放の日に遭遇しながら、高速道路から眺めるだけで、乗る機会に恵まれなかった。
ついにその日が来たのだ! おおげさだ!
地下鉄のCity Hall (支庁舎)駅から、行きは歩いたのだが、暑い中ちょっと遠い(15分ぐらい)。タクシー往復が正解だろう(シンガポールのタクシーは、つかまりさえすれば、リーズナブル価格で、親切)。地下鉄の建設も予定されているようだ。
ヤクルトさんが提供の熱帯雨林などもあり、一帯は、テーマパーク的な感じだが、ともかくFlyerへ一直線。
世界最大(高さ165m)だけあって、何もかもが大きい。一つのゴンドラに、30人近く乗れるとか。まだ朝早かったので、3グループしか乗っておらず、思う存分360度の景観を楽しむことができた。カップルには、ご不満かもしれないが、お金を出せば、いろんなアレンジが可能だ。このFlyerの建設には、日本企業も相当貢献している。上方に見えるでっかいタイヤで、ホィール全体を回す仕組みになっているようだ。
中に入ると、IN-FLIGHT COMPASS を渡される。これは、Flyer を中心とした、まん丸の360度の絵地図(上の写真はその半分)。高層ビルの展望台と違って、動き回らずに、360度の景観を楽しめるのが醍醐味だ。今は、埋め立て地区のはずれの位置にあるが、現在大工事中の埋立地区が完成すると、それらの街に取り囲まれるような位置になる。
最初の方は、埋立地や、海の景観が中心だ。駐在時代には無かった立派な18Hのゴルフコースができていた。中心部からは、10分ぐらいで行けるだろう。コースのアップダウンももちろんないし、全ホール夜間照明付き!
その沖に浮かんでいるのがタンカーなどの船で、いまだ海賊の出るマラッカ海峡を通過し(もしくはこれから通過し)、シンガポールで、荷物を積み込み積み下ろしを行い、お休み中といったところ。すごい数である。その沖に見える島々は、インドネシア領になる。
その右が、建設中の、話題のシンガポール初のカジノもある複合娯楽施設。湾の入口が狭くなっているが、ここを閉じて、湾の内側を淡水化し、貯水池にしてしまうという大胆なプロジェクトなのである。常時水不足に悩むシンガポールの国家プロジェクトである。
この辺りが最高地点。高層ビル群も小さく見える。通常、ホィールにぶら下がる方式が多いと思うのだが、ご覧のようになるので、誠に眺めがよい。
ゴンドラがホィールに固定され、その位置で、円筒状のゴンドラが回転するため、我々が、逆さまにならないで済むのだろうか。全て固定されていたら、トップの位置では、真っ逆さまになってしまう。恐怖のFlyerだ!?
こういう風に高層ビル群(高層ビル群は、ラッフルズプレイスと呼ばれ、現在のフィナンシャルディストリクトに当たる)を眺めるのは初めてだ。左手前に建設中なのが、娯楽複合施設で、その奥に建設中なのが、これまた新しく建設中の新フィナンシャルディストリクト。まさに地球を、箱庭の如く、造り変えている。シンガポールは、前へ前へと突き進んでいる。
とにかく遮るものがなく、シンガポールが見渡せるので、是非天気のいいタイミングを見計らって、トライして欲しい。遠くのマレーシアもかすかに見える。
明日は、一日留守にするので、お休み。ぺこり。