マレーシアの首都クアラルンプール(通称KL)の、一番有名な(少なくとも一番目立つ)建物は、ペトロナスツインタワーだろう。
ペトロナスは、マレーシア最大、というよりも世界有数の石油会社。ツインタワーのかなりの部分が、ペトロナス社の本社に使用されている。
高さ452m。一時期世界一だったが、今は、たぶん台北の101か、ドュバイに建設中のものが世界一だろう。でも、とてつのない規模のビルであることには、変わりない。
最上階に上るのは、一日仕事(朝から行列して整理券をもらえても、すぐには上れない)で、断念したが、途中までは上る機会があった。
ちょうど、二つのタワーをつなぐ、空中廊下の近くだったが、流石に、この廊下を歩いたら、恐いだろう。この二つのタワーは、韓国と日本の建設会社が別々に造ったが、高さが微妙に違い、この空中廊下をつなげる時は、たいへんだったと聞いたことがあるが、本当なのだろうか。
単に高いだけでなく、圧倒的な存在感がある。デザインを良く見ると、三角柱と円柱を組み合わせたデザインであり、イスラム教のタワーそのものであることがわかる。インドがムスリム化した時の記念であるクトゥブ・ミナルのタワーもこのデザインだった。そしてスティールをむき出しにすることで、現代的なイメージも併せ持たせたのだろう。
ちょうど夕方に、真っ白な半月が上ってきて、ツーショット(右上に見えるかな)。そういえば、KLにお邪魔した時は、ラマダン(断食)が始まったところで、昼間は(イスラム教徒は、子供や、妊婦を除いて)誰も飲み食いしない。陽が落ちるのを、それこそみんな心待ちにしているのだ(陽が沈んでいる間は、飲み食いができる(もちろんアルコールは、飲まないが))。
ということで、陽が暮れると、涼しくなるせいもあるが、俄然街は、元気になる。ツインタワーの前の公園の噴水は、見事である。夜のみ、噴水ショーが行われている。
ツインタワーのライトアップも見事である。流石、資源を有し、養うべき人口もそう多くないマレーシアだけあって、この辺には、たっぷりお金をかけることができるようだ。
今回のKLは、天気にも恵まれ、きれいな写真も結構とれたので、my homepage のマレーシア編で使っている写真を差し替えるか悩んでいるところである。再編集を悩む前に、まずは、とり合えず完成させろという声も聞こえてきそうだが。