シンガポールには、ラッフルズ像が二つある。こちらの白い像は、有名な方だが、実はレプリカである。
ビクトリアホールの前にあるこの黒い像が元祖である。地味なので、観光用に、白い像が作られたものと思われる。
シンガポールの英吉利人に対する尊敬度は、極めて高い。
このラッフルズは、その立役者だ。当時のマレーのジョホール王国から、この島を二束三文で購入したということだが(シンガポールの地政学的価値に着目した)、それからきちっと国作りをした。外から来た支配者として、憎まれてもおかしくないシチュエーションだとも思うのだが。
ラッフルズは、ラッフルズホテルに名を残しているが、変わったところでは、東南アジアの世界最大の花であるラフレシアの名もラッフルズから来ている。
元々英吉利の東インド会社の統治者として、ペナン、インドネシア、そしてシンガポールに君臨した。インドネシアでは、ボロブドゥールも発見している。
そういった意味で、欧羅巴側から見れば、アジアを(再)発見したということになるのだろう。
統治の仕方次第では、征服者も尊敬される。
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