かねやんの亜細亜探訪

さすらうサラリーマンが、亜細亜のこと、ロックのこと、その他いろいろ書いてみたいと思ってますが、どうなることやら。

空間の生と死

2009年07月01日 | India・Sri Lanka・Nepal・Bhutan・Uzbekistan



またまた武澤さんの本を読んだ。1994年の本で、かなり初期のものと言えるが、最新作につながるアイデアが既にちりばめられている。
ただ、この本は、建築巡礼というシリーズの内の一刊で、インドの石窟群を建築として研究し、考察した本だ。
インドの石窟というと、アジャンターの壁画に代表されるように、壁画がクローズアップされることも多いが、この本に壁画の話は一切出てこない。
その代り、インドを代表する石窟が、図表入りで、分析されている。
図表もすべて縮尺 1/500 というが、すばらしい。参考資料を使いながらもご自分の手でまとめられたものという。
当時は、まだ建築家という立場からの著書ということなのだろう。
たまたま私の行ったことのある石窟群も多かったが、とてもこんなDeepな考察はできない。もう一度、行ったことのある石窟の部分を読み返してみたいと思う。





これは、アジャンターの石窟群。



これは、エローラのカイラーサ寺院。



これは、エレファンタ島のシバ神像。

皆、圧倒的なパワーを感じさせるものだが、何故か、急速に石窟は造られなくなった。イスラム系の支配が始まったことと関係があるのだろうか。

コメント
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