" Buddhist Stupas in Asia "は、私が、シンガポールにいた時に買った写真集だ。2001年ごろだったと思う。
最初は、仏教を解しない西欧人の写真家によるミーハーな写真集というイメージも持ったが、いろいろその後、各地を回るにつけ、そうは言っても、こんなにいろんなところに行って、写真を撮ってきただけでもすごいことだと思うようになってきていた。
そして、最近武澤さんの本を読むにつけ、またこの写真集のことが思い出されてくるのである。
たぶん、Stupa≒卒塔婆≒塔の姿を追うことは、仏伝の流れを追うことと表裏になっていることから来る、単なる観光写真集とは異なる、独特の感慨を読者に与えるのではなかろうか。
写真集はもちろんインドから始まる。有名な仏塔には、平面図の透かしページがあるのがうれしい。
そして、スリランカ→インドネシア(この辺は順不同)→ミャンマー→タイ→ラオス(この辺は南伝ルートだ)。
そして、北伝。ネパール→チベット。特に真冬のチベットの写真は迫力がある。
もちろん最後は、中国→韓国→日本だ。
ただ、武澤さんの本を読んだ後では、日本の多宝塔の写真を載せなかったのは、画竜点点晴(目編)を欠いた感も。
クラシックジャンボジェットが、明日最後のフライトだそうだ。
就航後40年も経っているのだという。私が最初に飛行機に乗ったのも、このクラシックジャンボだった。28年半前のことである。
大きく姿を変えてはいないジャンボジェットは、新幹線にも匹敵する現代の大発明と言えるのではないか。