シンガポールのフラートンホテルのことは、前にも話したかもしれない。重厚な造りからして、相当古いホテルと思われがちだが、できたのは、私がシンガポール駐在時代。まだ十年経っていない。
その前までは、中央郵便局だった。
東京駅前のと同じ中央郵便局と言ったって、その歴史や、建物の素晴らしさは比較にならない。東京の方の建物の歴史的価値は理解するにしても、その建築の規模や、美しさは、比較にならないのだ(鳩山さんご免)。
ということで、シンガポールの中央郵便局の方は、外観をそのまますっぽり残し、中をホテルに造り変えたのだ。
中はすっぽり吹き抜けになっているが、そのため、客室数が少なく、経営はたいへんと聞いた。その後、どんな感じになっているのだろうか。いずれにしても、シンガポール有数の高級ホテルであることには違いない。
今は、埋め立てが進み、内陸になってしまったが、できた当時は、シンガポール川の河口のマーライオンの脇にあり、まさにシンガポールを象徴する建物だった。
今も、ライトアップが美しく、シンガポール川沿いのレストランで、食事をとる人々は幸せいっぱいだ。
このシンガポール川の浄化も大きなプロジェクトで、昔は、臭くて、食事どころではなかったらしい。
こういった点からも、シンガポールが完全に先進国中の先進国になっていることがわかる。