かねやんの亜細亜探訪

さすらうサラリーマンが、亜細亜のこと、ロックのこと、その他いろいろ書いてみたいと思ってますが、どうなることやら。

清張映画にかけた男たち

2015年06月26日 | Movie



本書の存在は、2月に、松本清張記念館に行った時に知って、早速ゲット。
私が生まれたころの話で、実感がはないのだが、臨場感あふれるメイキングストーリーで、すばらしい。

中心トピックである張り込みという映画は、佐賀で、大々的にロケが行われたが、著者は、ロケ班の宿舎の生まれで、子供ながらに、この映画全盛期を体感している。
そして、関係者へのフォローで、この映画にかける関係者の熱意を浮き彫りにする。
特に、監督の野村芳太郎、脚本の橋本忍の存在感はすごい。
本作品をきっかけに、名作をたくさん生み出した。
松本清張というと、たくさん映画化されたイメージがあるが、本作品は、2作品目で、本格的な初の作品だったという。
当時の映画への情熱が、リアルにわかる本。

松本清張の奥様が、吉野ケ里遺跡近くの出身であることを本書で知ったが、清張の古代史へののめり込みは、その生い立ちから来たことを再認識した。



久しぶりにDVDの方も見たが、本書に記されているとおり、緊張感あふれるすばらしい映像になっている。
何となく見ていると、気づかないところもあるんだけど。

たまたま当時、松竹の大船にいた方と面識があったのだが、クレジットに名前を見つけたのは嬉しかった。
我々が、生まれた頃、映画の絶頂期に、確かにその場にいた方だったのだ。

コメント
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