かねやんの亜細亜探訪

さすらうサラリーマンが、亜細亜のこと、ロックのこと、その他いろいろ書いてみたいと思ってますが、どうなることやら。

神社に秘められた日本史の謎

2015年09月24日 | Books
今日から、仕事復活。
と言っても、本調子じゃなかったかな?



本書は、”神様に秘められた”の前に出ていた”神社に秘められた”本。
存在を知らなかったのだが、こちらの方が、まず、第一弾として真髄を突いている。

日本の宗教観は、ひじょうにわかりにくいが、これは、土着の信仰に、仏教が入ってきて、これが一体化していたのにもかかわらず、明治維新で、神道を国の宗教としたことによるものだということが、よくわかる。
今の国体が、神道がベースにされたということから、この複雑な宗教観が生まれてきたのだと思う。
そして、その根本となるのが、神社だ。
神社が、どういう由来でできて、何の神様を祀っているのか?
結構知らない人が多いのではないのか?

本書は、その辺を、時代に沿ってQ&A方式で説明してくれていて、私にとっては、目に鱗だった。
日本の神社というのは、結構ご都合主義で、かつ仏教が伝来した後は、天皇家が仏教を奨励したこともあり、ますます仏教神道が一体化していったことがわかる。

明治維新後、神道を特別視したことにより、大きな声で言えなくなったが、これは、事実で、たぶん終戦後、その辺をもっとはっきりさせてよかったのではないかと思う。
それがなされなかったために(信仰の自由)、日本人は、無宗教の人が多いとして、外国の人々から不思議がられる存在になったのではないのか?

本書は、その辺を自然に説明してくれる。
コメント
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