かねやんの亜細亜探訪

さすらうサラリーマンが、亜細亜のこと、ロックのこと、その他いろいろ書いてみたいと思ってますが、どうなることやら。

西洋絵画の歴史3 近代から現代へと続く問いかけ

2017年10月12日 | Culture・Arts


本シリーズの最終巻。

なかなかこのサイズで西洋絵画の歴史を網羅するのは、困難だが、そのほんのど真ん中を、本シリーズは説明してくれたような気がする。

日本では、印象派の人気が高いと思うが、それは、偶然ではなく、見る機会が多かったという事情が大きかったように、本シリーズを見ると思う。
バロック、ロココを経て、西洋絵画は、多様性を持つ。本流がどこかもわからない。

音楽界で、ビートルズが出てきた頃と似ているかもしれない。
画家側からの進歩と、技術の進歩が、この傾向に輪をかけた。

本書で取り上げられている作品・作者には、よく知っている人が多いが、それ以前の絵に比べ見る機会が多いことと、日本画(浮世絵)からの影響が感じられることが多いと思う。
特に北斎がすごいか。

先日初めて見たゲルニカや、シカゴ駐在時代に何度も見た、グランド・ジャット島の日曜日の午後など、嬉しい絵もたくさん掲載。
モンドリアンの絵も強烈。

絵の世界をまず知りたいという人は、本3巻からスタートするのもいいかもしれない。
コメント
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