本書は、谷川さんの展覧会に行った後、その著作を探していた時に見つけた。
昭和62年の本だから、セコハンだが、全く問題なし。
タイガーバーム・ガーデンとは、何と、初めての海外の時(1981年)、香港のトランジットで、訪問した。
全くわけのわからない世界に困惑したのは、当然だ。
その後、シンガポールに赴任になり、ハウパービラ(元タイガーバーム・ガーデン)には、数回訪れた。一旦遊園地みたいになったが、成り立たず、元のシンプルな公園?に戻っていた。
香港の方は、縮小された後閉鎖されている。たぶん、シンガポールの方は、まだ無料公園としてやっている。
タイガーバームで財を築いたフーさんの公園だが、いくらなんでもという公園で、事前の知識なしで行ったら、訳がわからない。
本書でも、いろんな人が持論を展開するが、やはりわからない。
日本人の感覚からは、永遠にわからない世界がそこにある。
タイガーバームには今も時々お世話になっている。
サロンパスを強力にした塗り薬?
真面目に分析すれば、いろいろな背景があるのだが、そのフェイク臭さに、日本人は、耐えられないかもしれない。その雰囲気を、本書はよく表わしている。
本書では、キッシュという言葉が多く出てくる。
香港なき今、本書を読んで、シンガポールのハウパービラを訪れてみて欲しい。
観音像を見ている時に、インド人の観光客に、観音様は男か女か聞かれたのを思い出した。
返事に窮したのは言うまでもない。