
本書は、本屋で見つけたのだが、まさに私にピッタリの本だった。
元々は、2012年にビートルズデビュー50周年を機に、西日本新聞で連載されていたものだそうだが、5年たった今、本となって再登場した。
当時は、ジョンレノンスーパーライブが定着していた時期であり、参加されていたミュージシャンのインタビューも多いが、ビートルズを語る時に出てくる日本人は、かなりカバーされていて、著者がこの業界に明るいため、わかりやすく、自然に著されている。
表題は、もちろん今は亡き岡本おさみさんによるもの。
登場する各人のビートルズ体験は異なるが、違和感なく、時代時代でこうだったんだろうなという共感が得られる内容。
50年以上前に生まれたグループに対する思いが盛り上がる一方なのも、このような振り返りが、繰り返しおこなわれているからなのだろう。
日本においては、ビートルズクラブの影響も多いと思うが、本書を読むとその背景もよくわかる。
日本のビートルズクラブは世界最大だそうで、だからこそ、ビートルズの研究も最先端だし、exビートルズへの影響も強いのだと思う。
日本のビートルズファンだったら、読むべし。