かねやんの亜細亜探訪

さすらうサラリーマンが、亜細亜のこと、ロックのこと、その他いろいろ書いてみたいと思ってますが、どうなることやら。

ビートルズの革命

2023年07月06日 | The Beatles
今日は、朝方雨だったが、これから暑くなるそうだ。
梅雨明けも近い?



最近というか、ここ5年ぐらいというか、ビートルズ関連の本が出るは出るは状態なのだが、映画やTVでも、特番や、リバイバル上映が相次いでいる。
ご覧になった方も多いと思うが、NHKのバタフライエフェクトでも、2回シリーズで特番が組まれた。
バタフライエフェクトは、面白いのだが、かつての"映像の世紀シリーズ"の内容の再編集的なものもあり、あまり熱心には見ていない。
だが、この2本は、真剣に見た。
流石NHKでまじめな番組だった。
前期については、主に人種問題に対するビートルズの貢献。
もちろんビートルズの音楽活動についても触れられるが、アメリカの公民権運動への影響について、突っ込んだ編集だった。
見たことがない映像もあり、興味深かった。

ビートルズが、意識的に人種問題に取り組んだのではなく、人間として、自然な行動であったことがよくわかる。
元々ビートルズの音楽のルーツがブラックミュージックだったことも、偶然とは言え(ブラックミュージックが生まれた頃という時代背景、リバプールという貿易港育ち)、彼らにとっては、ごく自然なことだった。

この自然なことが、今だに、達成できていない現状。
特に、日本は、歴史・文化的な背景もあり、島国ということもあり、ダントツの後進国になっている。
一朝一夕には世の中変わらないが、これまでさぼってきたツケを払うためには、より強力な施策が必要だ。



下期は、ビートルズの音楽に関する部分は、極小化され、主に、(当時の)東がビートルズを代表とする西洋ポップスにいかに憧れ、当局がいかにそれを統制してきたかという話が中心になる。
これについては、日本は、戦後、アメリカに統治されていたこともあり、先進国側に入り、最悪は、ロシアなどの東側諸国だ。
レントゲン写真のフィルムを手製レコードを作成に使ったり(骸骨レコード!)、手製エレキを作るために、公衆電話の部品を強奪したり、とんでもない騒動が繰り広げられていたが、それすら命がけだった。
東西冷戦が、終わり、ゴルバチョフが、ビートルズが好きだったなどど発言するのだが、今また元に戻りつつある。
赤の広場で、コンサートまでやったポールが、セトリから、Back In The USSRを除いた。
コンサートの中でも盛り上がるところだったのだが。
人種問題にしても、ウクライナ戦争にしても、懲りない人類。

エンタメというよりは、重い問題を考えさせるいい番組だった思うが、いかがか。
コメント
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