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本書は、4月に出た翻訳本。
翻訳者は、佐藤良明さん、岩波書店の出版。
ノーベル文学賞受賞となり、格が数段上がった?
帯にあるように、自伝以来18年振りの書下ろしという。
自伝については、アップしたか忘れたが、チンプンカンプンだった。
そして、本書。
やはり90%チンプンカンプン。
66曲選ばれていて、彼なりの背景があっての選曲と思うが、あまりにも幅があり過ぎてついて行けない。
私の知っている曲は1割ぐらいだったろうか。
訳者の佐藤さんは、全て聞かれたことがあるんだろうか。
先日のライブで、サプライズで、演奏してくれた曲や、最近のアルバムで、カバ―した曲なども入っている。
それほど、中途半端な読者には理解が難しい。
自伝を読んだ時感じた印象と変わらない。
日本語になっているから、何を言っているかはわかるのだが、その本意がわからない。
彼の故意か、我々の理解力不足かわからないが、大学受験で、現代文でこの問題が出てきたら、合格できる人は少ないだろう。
ただ感じるのは、我々が、喜んでいるポップ、ロックにはあまり興味がなく、その前の、ブルースなど、元祖的な音楽にコアがあるということ。
そして、そのコアに通じていると感じられる曲には、時代に関係なく、共感を示す。
ビートルズの曲については、リスペクトは示すにしても、それ以前の曲へのリスペクトが強すぎてスルー気味。
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ただ、行動パターンに共感があれば、その意を表す。
このポールの写真など典型だ。
掲載されている写真群もいかにもアメリカだが、内容とマッチしているのは半分ぐらいか。
残りは、ふわふわとしたムードを具現化するアートとして掲載されている。
私は、そこが一番よかった。
この現代文の意を解せる人がいればすばらしいが、相当奥深い知識が必要だろう。
現代文が得意だったはずの私には、歯が立たなかった。
哲学!