かねやんの亜細亜探訪

さすらうサラリーマンが、亜細亜のこと、ロックのこと、その他いろいろ書いてみたいと思ってますが、どうなることやら。

Christopher Cross

2023年07月13日 | Music


今日は、イベント・ダブルヘッダー。
午後は、高校の先輩の講演会。
会場は、東京国際フォーラム。

大阪高検検事長から、最高裁判所判事となり、今は、弁護士という凄いお方。
法曹界の高校先輩との交流の話が中心だったが、ひじょうに面白かった。
私より7年先輩ということで、まだ学生運動が盛んだったころ。
高校でも、法曹界の方の講演では「統治行為の理論」について、激しい意見の交換?ヤジ・怒号?があったという。
はたと思い出しただが、高校の時「政治・経済・社会」という科目があって(今はあるのか?)、先生が、統治行為の理論について、批判的(裁判が判断を逃げている)な授業をしていた。
今から、思うと、その先生は噛みついていた方の学生だったのかもしれない。

その後、統治行為の理論という言葉は聞かなくなったから、判例で、国の統治や、安危に関わる重大な問題については、合憲性審査権を有する判断を行わないという形が決まったのだろう。
あまりそれが行き過ぎると、政治の暴走を招くのだが。

略式命令というのがあるそうで、被告が納得すれば、一定金額以下の罰金のケースは、審議せず、書面のみで結審するという手続き。
ただ、金額が小さくても、内容が重要なものは、審議することになっており、高校の先輩は、社会的に重要な案件については、きちんと審議すべきという主張をする人が多かったという。

部分社会の法理という考え方についても、どこまで認めるかというところで、議論があるのだという。
これも、宗教団体、政党などの内部の問題に司法権が及ぶかという議論であり、特に今、ホットなイシューになっている。

講演後のQAでは、えん罪についての質問が多く、例えば、H事件の再審について。
当事者ではないので、なんとも言えないが、論点が、時を経る毎に、ズボンのサイズ→DNA→血痕の色という風に変わっていて、延々と議論が続いてしまっているというお考え。
特に、昔の捜査は、自白に頼る捜査が多く、このようになってしまう傾向があるが、近時は、証拠をきちんと整理した上で進めているので、えん罪を引き起こす可能性は、低下しているのではないかというお考え。

最高裁は、二審までで審議不十分だったと判断される時に、審議に入るもので、実際審議するのは、法定毎に、年間30~40ぐらいではないかとのこと。
担当者が作成する書類を持ち回ることにより、審議に至らない案件の方が多い。

ということで、ひじょうに興味深い講演だった。



夜は一転エンタメ。
Christopher Cross。
初めてだったが、流石、AORの帝王だった。



デビュー40周年ということで、初期の曲が中心だったが、もちろんSailing、New York City Selenadeなど、ヒット曲はすべて網羅。
声は、当時の音源で聞くより、さすがに太くなった気もするが、コーラス隊3人が寄り添って?すばらしい演奏を連発してくれた。

MCでは、子供の頃、お父さんが軍医で日本にいたことがあり、その際、私向けのレコードをくださいとレコード屋に行った時に渡されたレコードがジャズのスタンダードだったという。
さわりだけ演奏してくれたが、たぶん1960年代初期における外国人向けの曲というと、ジャズという世界だったのだと思う。
当時を知る人ならではのエピソードだ。

会場一体となったいいコンサートだった。
コメント
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