かねやんの亜細亜探訪

さすらうサラリーマンが、亜細亜のこと、ロックのこと、その他いろいろ書いてみたいと思ってますが、どうなることやら。

アナログレコードにまつわるエトセトラ

2024年04月27日 | Books
今日は、薄曇りの一日だったが、相変わらずばたばたで忙しい。



本書は、本屋で見つけた。
カラー写真が多用されており、読みやすい。

著者は、ディスクユニオンのバイヤーを20年務めているベテランで、元はWEBで配信していた記事を、本書のために編集し直したとのこと。

レコードは、ちょっとは持っているが、専門知識はなく、その奥深い世界の一端を知ることができた。
最初の方で、難解専門用語の解説があるが、そこからして知らないことばかり。
例えば、レーベルにしても、フラットラベルのものと凸ラベルがあるという。
全く意識したことがなかった。

マトリックスの話は、今までも読んだことがあったが、本書ではより具体的にわかりやすく解説している。
レコードの製造過程は、ラッカー(凹)→ファーザー(凸)→マザー(凹)→スタンパー(凸)(→テストプレス(凹))→レコード(凹)とあるが、それそれの段階で、枚数も違うし、音も変わってくる。
特に最後のレコード段階では、同じスタンパーから2~3000枚作るそうで、音質も段々劣化していく。
それらを研究していくと、底なし沼の世界。
スタンパーコートの解読方法など笑える。
プロモ盤や、アセテート盤の偽物の見破り方も?

保管の仕方、補修の仕方も説明されていたが、これも参考になる。
ビニール袋も、しっかりしたビニールで、ふにゃふにゃしたビニール、フチなし、フチあり等様々だそうで、フチなししっかりが推奨されている。
特にアセテート盤は要注意。

NHKの番組で知った肋骨レコードの話とか、レコード以外のメモラビア、ポスターなどの話も。
とんでもない値段で取引されているものも多い。

めちゃくちゃ奥深いの一端を垣間見ることができた。
アナログに興味のある方は一読してみてはいかが?
コメント
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