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今日は、ゴルフ。
いい天気だったのだが、調子最悪。
どうしてこんなにコロコロ変わるのか?
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本書は、本屋で見つけた。
元は、1976年に出た本だ。
帯に、時代を超えて読み継がれる最良の入門書とある。
が、結構難しい。
注釈無しで、いろんな神々が出てくるし、海外の神話との比較も随所に出てくる。
記紀、出雲風土記に精通していないと、なかなか読みこなせない水準かと思う。
ただ、かなり今の議論とは、違う考え方が、支配していることがよくわかる。
つまり、出雲には、政治的な大きな力があったと言うのは、6~7世紀に作られた記紀の誇張または、創作がほとんどで、出雲の中の権力争い、または、宗教を巡る争いを、大和朝廷の歴史につなげたものであるというのが基本的な考え方だ。
そのストーリーの中心になるのが、スサノオやオオナムチだが、記紀と出雲風土記に残されている内容が大きく異なっていることが、その大きな根拠になっている。
特に、出雲風土記に描かれた、より穏やかな姿を重視する。
三浦氏の後書きにもあるが、その後、出雲を中心とした日本海側で、弥生時代の遺跡の考古学発見が相次ぎ、当時の大和朝廷よりも、進んだ文化、政治的権力があったのではないかという考え方が主流になっており、そういった意味では、本書は時代遅れということになる。
ただ、その総合的な日本の古代神話に対する考察は、今も通ずる考え方であると評価する。
確かに、日本海側における考古学発見がほとんどなかった中で、どのような議論がなされていたかがわかるし、その集大成が本書なのかもしれない。
古代史はのアプローチの仕方を伝えてくれる興味深い一書だった。