今日は、ゴルフ。
調子は、さっぱりだったが、あまりにもいい天気だったので、写真のみ。
このゴルフ場では、もう20年近くやっているが、最高の天気だったかもしれない。
朝は、3度と寒かったが、朝日に映える富士山は、最高。
特に紅葉が綺麗。
みなとみらいもくっきり。
ベイスターズの優勝パレードは、見逃した。
カラフル。
銀杏も負けてない。
江の島が見えて来た♪♪♪
今日大山に登った人も、最高だったろう。
本書は、書評で知り即ゲット。
ちょっと大部だったが、面白く読めた。
題名が示すように扱っている期間は、天平。
天平といっても、4文字年号の時代もあるから、729〜767年の約40年。
本書を読むと、その濃密なアジアの動きに改めて驚かされる。
唐は、繁栄を謳歌していた時代から一転衰退へ向かう。
西では、イスラム勢力が、東進。
日本は、遣唐使を送っていたが、新羅との関係が、悪化し、戦争準備にはいったが、藤原不比等が失脚し、実施にはいたらず。
渤海が新羅との緊張状態に入り、睨み合い?
まさに、ユーラシアを舞台に、大国が蠢いていた時代と呼ぶに相応しい。
本書では、いわゆる東アジアの目線からの考察が多いが、唐や新羅を通して、その西にも話が及ぶ。
直接的に及ぶのは、ウズベキスタンのサマルカンドや、ブハラぐらいまでだが、西大寺跡からは、そのさらに西で造られた陶器の破片が見つかっており、どのルートで伝わったかは、まだ定かではないという。
日本海側の人々を通した交易だったのか、遣唐使のような公式なルートだったのか。
遣唐使のメンバーは、必ずしも明らかではないのだが、その貢物の内容など、詳細にわかっていることも多い。
規模も大体わかっており、一方、新羅からの使者の規模もかなりであったことがわかる。
そして、その上下関係など、小競り合い、駆け引きが続いていた。
その辺では、大陸の国々の方が隣国と領土が接しているだけあって、経験に勝っていた。
日本は、やはり島国であり、交渉経験に乏しく、情報の伝わり方にも、時間差があった。
遣唐使で、何度も帰国を試みた阿倍仲麻呂や、藤原清河の話は、切ない。
清河の娘は、帰国を果たしていたとは知らなかったが。
本人は玄宗に可愛がられ過ぎて、安禄山の戦いに巻き込まれて、その最後は、定かではない。
安禄山がサマルカンド出身と考えられているとは、知らなかった。
安禄山の戦いは、治ったが、唐は、衰退に向かい、ウイグルや、吐蕃の侵入に悩まされる。
これも、現代史につながるところだ。
そして、その混乱を避けるため、海のシルクロードが、盛んに交易に使われるようになる。
なんとダイナミックなのだろう。
今のユーラシア大陸の秩序が、この頃の光芒がベースになっていることがわかる。
モンゴルが、出てくる前の話にはなるが。
面白かった。