今日は、冷たい雨。
4月から取り組んでいる膨大な作業の一つの山を越えた。
まだ、多くの山があり、まだ数年かかりそう?
本書は、本屋で見つけた。
ほとんど著書は読んでいると思う武澤さんの本。
武澤さんの本は、結構斬新な切り口で、古代史を語ってくれるので、読む度に驚きがある。
かつ、ベースがしっかりしているので、説得力も大きい。
本書は、法隆寺、薬師寺、伊勢神宮の建築から、8世紀初頭の天皇家の権力争いを裏付ける。
まず、法隆寺。
中門の中央の柱は、梅原猛さんの聖徳太子鎮魂説がかつて人気を博した。
私もその書で、古代史に興味を持つようになったと言っても過言ではない。
武澤氏は、それは門の左側が五重塔、右側が金堂への入り口という。
それは、その前にあったとされる(遺構が近時発見され、やっと場所が特定された)百済大寺に門が二つあったことから推理されるという。
そして、中門が異常に大きいことにより、中門と、五重塔と、金堂が、三角形になる。
これが大きな意味を持つ。
その前にあった焼けてしまった法隆寺(若草伽藍)は、四天王寺と同じ、縦一線となっており、同じ寺の再建とは思えない。
再建論は、ほぼ決着が着いているが(その前は、歴史から迫る派と、建築様式から迫る派と大論争が続いていた)今目の前にある法隆寺誰が建てたのかの議論は、ない。
聖徳太子は、既に亡くなって久しいタイミングだ。
それを考えると、何故様式が大きく異なっているかの答えも出るのではないかというのが、著者の論点だ。
その議論に薬師寺の議論、伊勢神宮の議論を重ね合わせると、当時のどろどろした政局?が、大きく関係していることが見えてくる。
その主人公に、踊り出るのが持統天皇だ。
そして、三角形?
この手の議論は、我田引水的な匂いが強く感じられるものだが、本書は、そうならないように、積み上げ型で議論を展開しており、読み進みやすい。
結構、大胆な内容になっているが、首肯しながら読めた。
4月から取り組んでいる膨大な作業の一つの山を越えた。
まだ、多くの山があり、まだ数年かかりそう?
本書は、本屋で見つけた。
ほとんど著書は読んでいると思う武澤さんの本。
武澤さんの本は、結構斬新な切り口で、古代史を語ってくれるので、読む度に驚きがある。
かつ、ベースがしっかりしているので、説得力も大きい。
本書は、法隆寺、薬師寺、伊勢神宮の建築から、8世紀初頭の天皇家の権力争いを裏付ける。
まず、法隆寺。
中門の中央の柱は、梅原猛さんの聖徳太子鎮魂説がかつて人気を博した。
私もその書で、古代史に興味を持つようになったと言っても過言ではない。
武澤氏は、それは門の左側が五重塔、右側が金堂への入り口という。
それは、その前にあったとされる(遺構が近時発見され、やっと場所が特定された)百済大寺に門が二つあったことから推理されるという。
そして、中門が異常に大きいことにより、中門と、五重塔と、金堂が、三角形になる。
これが大きな意味を持つ。
その前にあった焼けてしまった法隆寺(若草伽藍)は、四天王寺と同じ、縦一線となっており、同じ寺の再建とは思えない。
再建論は、ほぼ決着が着いているが(その前は、歴史から迫る派と、建築様式から迫る派と大論争が続いていた)今目の前にある法隆寺誰が建てたのかの議論は、ない。
聖徳太子は、既に亡くなって久しいタイミングだ。
それを考えると、何故様式が大きく異なっているかの答えも出るのではないかというのが、著者の論点だ。
その議論に薬師寺の議論、伊勢神宮の議論を重ね合わせると、当時のどろどろした政局?が、大きく関係していることが見えてくる。
その主人公に、踊り出るのが持統天皇だ。
そして、三角形?
この手の議論は、我田引水的な匂いが強く感じられるものだが、本書は、そうならないように、積み上げ型で議論を展開しており、読み進みやすい。
結構、大胆な内容になっているが、首肯しながら読めた。