今日は、ゴルフ。
コンディションは最高だったが、スコアは平凡。
久しぶりにバーディが出たからよしとしよう。
本書は、出たばかり。
本屋で見つけた。
論点を絞った本だったが、面白かった。
記紀に残される古代の天皇の在位期間は、あり得ない長さであることはよく知られるが、どこまでが事実に基づいており、どこからが架空の話なのか、議論は続いている。
当然資料も限られるから結論は出ないのだが、その推理の仕合いは、時に感情的ですらある。
それは、今の天皇制にもつながる話だからだ。
崇神天皇以降が実在でそれ以前は架空という説や、記紀に記される各天皇の在位期間を一定の数字で割れば、真実の在位期間になるという説や、それこそ、はるか昔から様々な説が考えられてきた。
本書は、著者が、自身で、再度記紀を研究し、その手本となったと思われる中国の歴史書の書き方等を比較した結果、各天皇の功績が残されている年のみの合計が、実際の在位年数とすると、辻褄が合うという説を中心に展開している。
もちろん、きっちり収まりきらないところはあるが、それなりの説得力はある。
もちろん、氏が従来の説を牽強付会とするのと同様、氏の説にも、若干の結論ありきの部分も感じられはするのだが。
もう一つ面白かったのは、継体天皇が、天皇候補になってから、実際にその座に着くまでの異様な長さについての説だが(あまり書いてしまうとネタバレになってしまうので、書かないが)、これも、なかなか面白い。
確かに氏の説をベースに考えると、解ける謎も多い。
その他にも、興味のある説が多く披露されている。
古代天皇についての議論は、本当に頭の体操になる!
これも、天皇陵の調査が認められないおかげ?