今日は、秋晴れ。あまりの天気の良さに誘われて、東京芸術大学大学美術館で、開かれている岡倉天心展に行ってみた。
考えてみれば、自分の学校の初代校長をテーマにした展覧会というわけだから、手前味噌といわれそうだが、結構人が出ていた。といっても、正倉院展のような大混雑ではなく、ゆっくり味わえる。
岡倉天心さんは、何度か当ブログでも取り上げているが、短く言うと、日本(または東洋)芸術を、再発見し、再興した人ということになるかもしれない。しかし、この展覧会を見ると、日本の芸術を、基礎から再創造した人なんだという印象を受けた。とにかく、いろんなことにチャレンジして、それが、全ての現代の日本芸術の基礎になっているように見える。
当時の美術学校の教育の様子なども展示されていて、ひじょうに充実した展覧会だ。天心さんは、あまりにも公私とも奔放だったため、追われるようにして、校長を辞めるのだが、その後も、インターナショナルに、芸術と関わり続け、120年たった今も燦然と輝いている。
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”上海クライシス”という本を読んだ。”北京炎上”が、チベット問題を起点にしているのに対し、”上海”の方は、ウィグル地区のイスラム問題を起点にしている。(写真の)ウルムチが、物語りの出発点だ。
いずれも、現在の中国の格差問題が、中国共産党独裁政権を危機に陥れるというストーリー。
”上海クライシス”では、それに、上海の領事館員自殺事件を絡ませて、最後は、....
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ノンフィクションが微妙に絡んでいるところが、この手の小説の面白いところだが、自爆テロ実行者が、イスラム原理主義者の洗脳による被害者というトーンで貫かれているのは、興味深かった。
神風特攻隊の攻撃を、パイロットのせいにする人は、少ないだろう。同じ構図かもしれない。
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先週の朝日の”アジアの街角”は、ダラムサラ<インド>だった。ダライラマ14世が亡命している。
恥ずかしながら、私がこの町の名を知ったのは、チベット旅行中。ガイドのお兄ちゃん(H/P内では、万一のことを考えて、パンダ君と名づけた)が、ダラムサラで勉強したことを自慢していた時だ。写真は、ヤンパチェン温泉で、オンボロランクルの横にたたずむガイドのお兄ちゃん。
その時は、その意味がわからなかったのだが、帰って調べたらすぐわかった。彼にとっては、それがチベット人としての誇りだったのだ。そして、現体制に不満を持っていることの意思表示だったのだ。本当に彼が、ダラムサラで修行を積んだのか定かではないが。
ダライラマ14世に関する本を読むと、ダラムサラに彼が落ち着くまでの苦難の道は並大抵ではなかった。そして、それから47年(私の生まれた年に亡命し、翌年ダラムサラに亡命政府を置いたからわかりやすい)、亡命生活を続けている。
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先月ダライラマ14世が、ブッシュさんと会談したり、表彰を受けていたりしていた。もう結構いい年だ。私の母と同い年だからこれまた覚えやすい。まだ、元気に、活動されている。
中国も、もうそろそろ帰国させてあげられる余裕ができたのではないのかな。それとも、まだ小説”北京炎上”の世界が懸念されるのかな。オリンピックに合わせて帰国させてあげたらどうか。
少なくとも今のダライラマ14世は、中国からの独立を望んではいないようだ。世界も、チベットが独立しようとすることにより、不安定な世の中になるのを望んではいないだろう。勿論、ブータンみたいになれたら理想だろうが、チベットは、大国だし、そこまで後戻りも、できないだろう。
記事によれば、1万6千人のチベット難民が、ダラムサラに暮らしているという。
早くも?正倉院展の旅最終回。興福寺散策の後、東大寺にも行こうと思ったのだが、流石に時間がなく、その脇にある奈良公園シルクロード交流館に行ってみた。
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2004年にできたようだ。正直、中の展示は、丁寧だが、充実したという感じではない。平山郁夫シルクロード美術館の方が、充実していたか(やや思い入れあり。一応賛助会員なので)。ここでは、江上さんや、グラッグさんという方が収集したものを中心に展示しているようだった。
正面には、平山さんの絵をデザインした大きな壁画が飾ってある。
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敦煌石窟の壁画を見たことがある人は、この絵のイメージがピンと来ると思う。
展示には、敦煌石窟内部を再現したコーナーもあり、その壁画部分の復元は、平山さん自身によるものという。
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目の前には、広々とした奈良公園が広がる。足元の鹿のフンが気になるところではあるが、そこから見える東大寺の大仏殿の鴟尾(しび)が燦然と輝く様には、一瞬息をのむ。ちなみに、この鴟尾は、唐招提寺金堂のを見習って、明治時代に再建されたものだ。
京都まで、またバスで舞い戻って、新幹線で無事帰宅。
京都の新幹線改札前のケーキ屋のディスプレーに感動。メタボ予備軍としては、口にはできないが。本当によく出来ている。
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おたべをお土産に買ったが、つい赤福etc.を想像してしまう。おいしかったし、家族の評判も上々だったが。”我々関係ない!”の宣言を、業界としてしてみたらどうか。
ということで、充実した日帰り旅行だった。読売旅行さんは、創業45周年だそうで、CASH BACK(総額1.5億円)のくじをもらって、解散。
当たることを祈って(発表は12月)、めでたしめでたし。
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2004年にできたようだ。正直、中の展示は、丁寧だが、充実したという感じではない。平山郁夫シルクロード美術館の方が、充実していたか(やや思い入れあり。一応賛助会員なので)。ここでは、江上さんや、グラッグさんという方が収集したものを中心に展示しているようだった。
正面には、平山さんの絵をデザインした大きな壁画が飾ってある。
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敦煌石窟の壁画を見たことがある人は、この絵のイメージがピンと来ると思う。
展示には、敦煌石窟内部を再現したコーナーもあり、その壁画部分の復元は、平山さん自身によるものという。
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目の前には、広々とした奈良公園が広がる。足元の鹿のフンが気になるところではあるが、そこから見える東大寺の大仏殿の鴟尾(しび)が燦然と輝く様には、一瞬息をのむ。ちなみに、この鴟尾は、唐招提寺金堂のを見習って、明治時代に再建されたものだ。
京都まで、またバスで舞い戻って、新幹線で無事帰宅。
京都の新幹線改札前のケーキ屋のディスプレーに感動。メタボ予備軍としては、口にはできないが。本当によく出来ている。
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おたべをお土産に買ったが、つい赤福etc.を想像してしまう。おいしかったし、家族の評判も上々だったが。”我々関係ない!”の宣言を、業界としてしてみたらどうか。
ということで、充実した日帰り旅行だった。読売旅行さんは、創業45周年だそうで、CASH BACK(総額1.5億円)のくじをもらって、解散。
当たることを祈って(発表は12月)、めでたしめでたし。