ついに、ウクライナ侵攻が始まったようだ。
ウクライナが、NATO加盟を言い出さなければ、口実を与えなくて済んだかもしれないが、結果は、一緒だったかもしれない。
わかりやすい構図。
ソ連時代の幻想から逃れられないロシア。
それに力で対抗できない民主的な西。
他人ごとではないと誰もが言うが、ではどうするのかが大事。
本書は、昨秋出たばかり。
似たような本は何冊か読んでいるが、面白そうだったのでゲットしてみた。
葛城、物部、大伴、蘇我、忌部、吉備、出雲、上毛野、秦、中臣の10豪族について、通説をベースとしつつ、異説も取り混ぜ、バランスよくまとめていただいている印象。
著者は、学者ではなく、編集者、ライターということで、自説を振りかざすのではなく、いろんな情報を整理し、わかりやすく説明することにたけているように感じる。
学者は、かなり記紀に否定的になところから入りがちだが、著者は記紀に書かれている荒唐無稽ではあるが、断片的な情報にも、何等かの痕跡を見出し、他の書の痕跡と照らし合わせ、よりありうるであろう事実を探り出そうとする。
読んでいて、思ったのは、豪族の中には、血縁も、はっきりしない、実在もはっきりしないものが、かなり紛れていて、それは、地域や、出自なので、くくった集団と理解した方がいいものが多いということ。
今の大河(平安時代末期から鎌倉時代初期)でも、意外と出自がはっきりしない人が多く出てくるが、そのようなものなのだろう。
ただ、それが、ヤマト政権といろんな形(敵味方、役割り分担等)でかかわりながら、今の日本の骨格が出来上がってきた。
豪族たちは、それぞれ相当の力を持っていたが、ヤマト朝廷のようにまとまり切れず、消えていったり、ヤマト朝廷を支える立場になったり、藤原氏のように、実質一体化の方向に向かったり。
日本の東の勢力、西の勢力、韓国の勢力が入り混じる中、日本の今の形のベースが作られたことに、改めて興味を持たせてくれた。
読みやすいので、日本古代の豪族達の入門書として、お勧めできる。
ウクライナが、NATO加盟を言い出さなければ、口実を与えなくて済んだかもしれないが、結果は、一緒だったかもしれない。
わかりやすい構図。
ソ連時代の幻想から逃れられないロシア。
それに力で対抗できない民主的な西。
他人ごとではないと誰もが言うが、ではどうするのかが大事。
本書は、昨秋出たばかり。
似たような本は何冊か読んでいるが、面白そうだったのでゲットしてみた。
葛城、物部、大伴、蘇我、忌部、吉備、出雲、上毛野、秦、中臣の10豪族について、通説をベースとしつつ、異説も取り混ぜ、バランスよくまとめていただいている印象。
著者は、学者ではなく、編集者、ライターということで、自説を振りかざすのではなく、いろんな情報を整理し、わかりやすく説明することにたけているように感じる。
学者は、かなり記紀に否定的になところから入りがちだが、著者は記紀に書かれている荒唐無稽ではあるが、断片的な情報にも、何等かの痕跡を見出し、他の書の痕跡と照らし合わせ、よりありうるであろう事実を探り出そうとする。
読んでいて、思ったのは、豪族の中には、血縁も、はっきりしない、実在もはっきりしないものが、かなり紛れていて、それは、地域や、出自なので、くくった集団と理解した方がいいものが多いということ。
今の大河(平安時代末期から鎌倉時代初期)でも、意外と出自がはっきりしない人が多く出てくるが、そのようなものなのだろう。
ただ、それが、ヤマト政権といろんな形(敵味方、役割り分担等)でかかわりながら、今の日本の骨格が出来上がってきた。
豪族たちは、それぞれ相当の力を持っていたが、ヤマト朝廷のようにまとまり切れず、消えていったり、ヤマト朝廷を支える立場になったり、藤原氏のように、実質一体化の方向に向かったり。
日本の東の勢力、西の勢力、韓国の勢力が入り混じる中、日本の今の形のベースが作られたことに、改めて興味を持たせてくれた。
読みやすいので、日本古代の豪族達の入門書として、お勧めできる。