今日もゴルフ。
昨日と同じく、朝は、晴れたって寒い。
午後は、雲が出て、終盤小雪が舞う。
スコアさっぱりだが、この時期、運動できるのは、ありがたい。
本書は、伝教大師1200年大遠忌の昨年出た。
昨年は、展覧会に行った他、延暦寺にも行って来た。
最澄の功績を振り返るきっかけになった1年だった。
そして、この別冊太陽。
展覧会と共に発行されるケースが多いが、より幅広い範囲をカバーし、構成もすばらしく、いつも編集者の見識に感心させられる。
教えそのものから、残された絵画、像、書などを通し、日本の仏教の歴史全体を俯瞰する内容になっている。
以前から、不思議に思っていたのだが、台密とは無縁に見える鎌倉仏教の諸派の開祖も、最初比叡山で修行したが、後に、山を下ったり、宋に修行に行ったりして、禅や、念仏を重視する仏教も花開いていった。
台密が円(法華経)、密(真言)、禅・戒の四宗兼学の山で、一つの教えにこだわることなく、仏教の総合大学のような様相を呈していたことによる。
織田信長の焼き討ち後も、すぐ再興された。
神仏習合の山でもある。
まさに日本の仏教の根っこをたどると、比叡山に行きつく。
それほど、日本人の心に影響を与えてきた。
『忘己利他(もうこりた)』、『一隅を照らす』。
大事にしたい。
天台宗に限らず、日本の仏教の流れに興味がある人に、広くお勧めできる。