久しぶりに東洋文庫に行った。
いい所にある。
広開土王の碑の拓本。
これは、常設だが、こんなに大きいのか。
現物を見るのは難しいだろうけど。
東洋文庫の目玉。
モリソンの収集本を岩崎久彌が購入したのが、ベースになっている。
今回、訪れたのは、シルクロード展。
シルクロードに掛かる書物が、バランスよく展示されている。
これは、ガンダーラ仏。
ギリシャ彫刻の影響が顕著。
これは、正倉院や、法隆寺の宝物だが、シルクロードの終着点として、戦前から注目されていたことがわかる。
千字文のサンスクリット版があるとは知らなかった。
キジル石窟の摩あ(ごん辺に可)迦葉。
どうやって印刷されたのかわからなかったが、よく保存されている。
スタインのミーラン遺跡発掘の報告書。
ヘレニズム文化の影響が明らか。
スタインの報告書にあるコータンに残された絵。
より、密教の色彩を残す。
紹介しだすときりがないのだが、絵を添えて、よりビジュアルに伝えようとする気持ちが伝わる。
これは、ルコックが探検したベゼクリクの壁画。
龍谷ミュージアムに再現されている。
これは、初めて見たが、高昌故城で見つかった景教の壁画という。
この碑は、見ているのだが。
唐の時代、景教が、唐に入り込んでいたことを示す。
アヴぇスタ神とあるが、チベット仏教の仏に見える。
ゾロアスター教をベースとするマニ教も信仰されていた。
これも、ベゼクリクの壁画。
別室への廊下は、印象的。
途中に展示も。
高昌故城での発掘壁画。
ウィグル文字の活字。
当時のウィグルは、モンゴルも含む広大な地域を支配していた。
ペリオが再発見した当時の莫高窟。
忘れられていた当時の様子がよく残されている。
敦煌近辺では、有名な逸話。
今でいえば、企業秘密の漏洩?
この絵は、いろんなところで見た。
中央アジアの伝説がベース?
これほど多くの文字が残されているとは、知らなかった。
アジアのロゼッタストーン?
東洋文庫の名にふさわしい、文献からシルクロードを探るユニークな展覧会だった。
まだまだ、未研究の分野も多いが、そのためには、もっともっと発掘が必要か?