今日は、日差しも覗いてましだったかな。
本書は、出たばかり。
本屋でパラパラめくったら、面白そうだったので、ゲット。
面白かった。
近代建築というと、明治の、西洋建築が日本に入ってきた頃の建築を取り上げる本が多いが、本書は、その後、昭和以降、特に、1950年代以降の建物から、50件選び、1件、見開き4ページずつ、小気味よく、解説してくれている。
著者は、本を著すのは初めてということで、元々ブログに書き溜めていたものを、新書化したという。
ということで、ひじょうに読みやすい。
見たことのある建築と、ない建築があるが、見たことのある建築でも、そんなに重要な建築だったことを知らないものも多い。
逆に、都庁ビルなど、相当有名なビルで、取り上げられていないものの多いが、50の建築を選んだ基準は、著者の主観というしかない。
しいて言えば、昭和以降の著名な建築家の建築で、特徴のあるものを、数件ずつ、選んだということかなと思う。
だから、昭和以降の著名な建築家の名は、ほとんど出てくる。
先日金沢で、訪れた、谷口親子の作品も複数取り上げられていて、うれしい。
何気なく普段使いしているビルでも、その見どころ、特徴等、ユニークなポイントを押さえてくれている。
また、建築素材、建築方法についても、いろんな苦労、工夫があったということも本書を読むとわかる。
行きたいなと思っていて、まだ行けていない建築も多く取り上げられていたので、おいおい訪れたい。
建築に関心を持つのにうってつけの入門書だと思う。
築50年ぐらいのビルが、建て直しになるケースを散見するが、本書を読むと、本当は、元のビルを改造し、活用した方が、いいのだろうと感じるのだが、どうか。
元のコンセプトが生かされていないケースも。