東京都中小企業診断士協会中央支部認定!「稼げる ! プロコン育成塾」ブログ

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歯痛とジョブ理論

2018-03-25 15:20:23 | 17期生のブログリレー

こんにちは17期小口です。

現在、歯の痛みと戦っています。私は正直歯医者が苦手です。なら虫歯にならないように注意すればいいのですが、残念ながら以前治療した箇所が再び虫歯になってしまったようです。本日は日曜日なので近所で開いている歯医者はないだろうと、自分に言い訳しながら「我慢」を決めているところです。

 私が、歯医者が苦手な理由を改めて考えると、

・麻酔の効きが悪い体質なのか、治療中の痛みに耐えられない。

・治療中のドリルの音を想像するだけで、気が滅入る。

・歯医者独特の(医師側のコントロールによってのみ動く)椅子が、居心地が悪い。

・休日以外時間がない、一回の治療で終わらないので休暇をとってまで行く気がしない。

これらを解決してくれる歯医者があればいいのですが、、。といったことを考えている時に、最近読んだ本「ジョブ理論」を思い出しました。それはなぜでしょう?

ということで、今回はこの「ジョブ理論」についての「さわり」をご紹介したいと思います。

 この「ジョブ理論」の著者は、「イノベーションのジレンマ」で有名なクリステンセン教授です。本書も「イノベーション」を学ぶための本という位置づけです。

本書ではジョブ理論を、

・顧客が特定の製品・サービスを生活の中に引き入れる理由を説明するための理論。

・顧客が、製品・サービスを購入し(本書では「ジョブ」に対応し「雇用」という言葉を使用しています)、使用するのは顧客の生活に生じたジョブを満たすためであり、ジョブとはある特定の状況で顧客が成し遂げたい進歩である。

と説明しています。難しそうな定義ですが、数多い事例をあげ、分かりやすく本理論の有効性について説明しています。その事例の中で、個人的に「分かりやすい、なるほど」と唸ったのが、ジョブ理論上の「たばことフェイスブック」の関係性でした。要約すると、

・たばこは、仕事中に気分を落ち着かせリラックスし、(所定の喫煙場所で)仕事に区切りを入れて仲間とくつろぐというジョブのために雇用される。

・フェイスブックは、仕事の合間に休憩してログオンし、仕事とは別のことを考えながらリラックスして、遠く離れた友人たちとネット上でくつろぐために雇用される。

・これら観点からたばことフェイスブックは同じジョブをめぐって競い合っており、どちらを選択するかは、当人が置かれている状況で異なる。

 確かに、喫煙者である私が仕事中たばこを雇用している理由は、上記の「仕事の区切り」と「仲間とくつろぐ」というジョブを満たすためと言えます。このジョブをフェイスブックが満たしてくれるのであれば、、、。

ただし当然ながら、世の中の全てのジョブが満たされているわけではありません。「ジョブを満たす」製品、サービスが見当たらないとき、ひとは、ある程度の満足で妥協できる製品・サービスで我慢するか、「ジョブを満たす欲求」を我慢して「無消費」を貫くことになります。この「無消費」の状況を探し出し「ジョブを満たす」製品、サービスを提供できれば、大きなビジネスチャンスとなりますね。

 ということで冒頭の話に戻り、「歯が痛い」私は、「私のジョブを満たしてくれる製品・サービスは世の中にないかな」と思いながら、明日以降どうするか考えているところです。近所の歯医者で妥協するか、今後痛みが強くならないことを願い当面「無消費」を貫くか、、、、。どなたかいい歯医者紹介してくれませんか?

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ハリルホジッチ監督のマネジメント力

2018-03-24 09:17:24 | マスターコース説明会・見学会のご案内

皆さんこんにちは。17期の渡邉大輔です。

今年はワールドカップイヤーですね。現在、日本代表は欧州遠征中。香川真司選手、吉田麻也選手など主力の負傷、乾選手の落選など、残念な面もありましたが、本田圭佑選手の復帰、中島翔哉選手の初選出などには期待が高まります。

 

さて、本日はハリルホジッチ監督のマネジメント力を診断してみたいと思います。産業能率大学 総合研究所『サッカー日本代表監督ハリルホジッチ氏にみるマネジメントコントロール』 (http://www.hj.sanno.ac.jp/cp/page/12870)によると、マネジメントコントロールは「結果のコントロール」、「行動のコントロール」、「環境のコントロール」の3つに分かれます。

 結果のコントロール:これは文字通り結果をターゲットにします。企業経営においては業績が対象となり、売上、営業利益、予算などの例があります。サッカーでは、試合の勝敗や大会での成績となります。

 環境のコントロール:空気づくりや意識づけの側面であり、メンバーが動きやすい環境を整備するというマネジメントです。

 行動のコントロール:成果を出すためにどのように行動するかをマネジメントすることです。メンバーの日々の行動の指針を示し、必要に応じて軌道修正して正しい方向に導いていく事です。

 ビジネスでもスポーツでも共通ですが、優れたリーダーはこの3つのコントロールのバランスをを取る事ができています。「結果のコントロール」のみでメンバーに行動を任せっぱなしでもダメですし、「行動のコントロール」を重視しすぎるとメンバーの自由な発想を狭めてしまうことになります。

 さて、上記3つのコントロールについてハリルホジッチ監督を評価してみたいと思います。

 「結果のコントロール」という意味では、ワールドカップ出場権を見事に獲得したわけですからここまでは評価できるでしょう。後は本番でどの程度の結果を残せるか楽しみです。

 「環境のコントロール」についても足繫くスタジアムに通い、調子が悪ければ有名選手を呼ばず、無名の選手を選ぶなど、選手間の競争を煽るという事をしてきました。一旦は代表を外された本田選手がレベルの下がるメキシコリーグへの移籍を決断し、調子を取り戻してきたのはこのハリルホジッチ監督の戦略に依るところもあったでしょう。

 「行動のコントロール」においては、球際の強さを重視し、高い位置でボールを奪取し縦に速いサッカーを掲げ、浸透させてきました。私は、これまでハリルホジッチ監督は「行動のコントロール」が強すぎるのではないかという見方をしてきました。縦に速いサッカーは日本選手の特長が活かされないのに何故無理やりそれを押し付けようとするのか理解ができませんでした。

 しかしながら、現実を見るとワールドカップでは日本のランキングは下から5番目。すなわち対戦相手のほとんどが格上です。格上相手にはボールを支配される時間が長く、縦に速いサッカーで1点をもぎ取るのが有効です。おそらくこうなる事を見越して、アジア予選の時から縦に速いサッカーを貫き通して浸透させようとしてきたのでしょう。 アジア予選では苦戦はしましたが、ワールドカップ本戦を見越して結果が出ない時でも選手たちの行動をマネジメントしてきたと言う事ができます。

 私は、ハリルホジッチ監督は3つのバランスが取れた優秀な監督だと思っています。極端な発言をする事もあり、メディアからは批判されることも多いですが、ワールドカップでは良い成績を収めることができるのではないかと期待しています。

 今回はハリルホジッチ監督をマネジメントコントロールの理論に照らして評価してきましたが、元々はビジネスで使う事のできるフレームです。今後、経営者と接する機会があれば、この3つのバランスが取れているかを軸に評価をする事も取り入れていきたいと思います。

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泣いてストレス解消

2018-03-23 12:00:00 | マスターコース説明会・見学会のご案内

こんにちは。事務局の中嶋です。
皆さん、忙しい毎日でストレスをどのように解消していますか?

今利用しているKindle Unlimited(アマゾンの本の読み放題サービス)で「お笑いネタの作り方」という本を読んだところ、笑いのメカニズムが記載されていました。
まず「笑い」は「ストレスを軽度に取り除く仕組み」だそうです。
これは、誰でもわかりますね。
体をリラックスさせる「副交感神経」を活性化させてくれるということです。

さらに強力なのが「泣く」ことだそうです。
「泣く」は短時間で急激に副交感神経を刺激する、最も強力な方法だとか。
偶然同じようなテーマのテレビ番組を見たのですが、笑っている時に涙がでるのは神経の「バグ」なのだそうです。神経が勘違いしているのですね。

思えば最近、涙もろくなりました(年のせい?)。
先日も本屋で「顔ニモマケズ」という顔に障害がある人の本を読んでしまい、立ち読みしているのに泣けて泣けて。
幸い周りには誰もいなかったので、気づかれなかったと思っていますが。

ということで、最近わたくしが泣けたコンテンツのトップ3を紹介します。

[第3位]大河ドラマ「おんな城主直虎」

古い話で恐縮ですが。
ビデオで取って前週の回を土曜日の朝に見て、泣いていました。
主役の「井伊家」は中小企業で、親会社である今川家や徳川家に翻弄される話です。
話題になった小野政次役の高橋一生さんが、直虎役の柴咲コウさんに殺されるシーンは前後の話も含めて泣けました。
思えば「真田丸」でも、良く泣いていました。「犬伏」の別れのシーンとか・・・

[第2位]映画「ロッキー」

Amazon Prime Videoでロッキーを見つけ、懐かしさも手伝って見てしまいました。
ロッキーは泣けるシーンが多いですが、私が特に泣けたのは「トレーナーのミッキーが、ロッキーの部屋を訪問するシーン」です。
今までの扱いに怒るロッキーに、ミッキーは諦めて部屋を出るわけです。帰るミッキーをロッキーが追いかけ、遠くで握手しているシーン。

「ロッキーって本当に優しくていいやつだなあ」と泣いてしまいました。

[第1位]漫画「岳 みんなの山」

夜寝る前は脳を休めるため、漫画を良く読んでいます。
「岳」は少し古い漫画ですが、これを読んでよく泣いています。
山岳救助の話で、小栗旬さんが主役で映画にもなりました。

主人公の「島崎三歩」はボランティアの山岳救助員で、基本的に1話完結で登山者などの物語が書かれています。
ケガをした人や遭難者を救助するのですが、中には亡くなってしまう人もいます。これらの人たちすべてに、最後に「よく頑張った!」と声をかけます。時には腐乱した遺体も抱き上げて「よく頑張ったね」と言うのですが、漫画ながら全ての人にやさしい三歩くんが神々しくて、思わず泣いてしまうのです。
僕にも「よく頑張ったね」と言って欲しい・・・

駄文にて失礼いたしました。
コメントを書いていただけるなら、ぜひ皆様の「泣けるコンテンツ」をご紹介ください。

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中小企業の情報セキュリティ対策

2018-03-22 22:16:18 | 17期生のブログリレー

こんばんは。17期の依田です。

平成29年度補正予算では、IT導入補助金の予算が100億円から500億円に増え、
ITを導入する中小企業も増えていくのではないかと思います。

ITの普及や利活用により経営効率が向上する反面、
ITの普及以前には想定し得なかった、秘密情報や個人情報の漏えいによる、
高額の賠償請求事例や金銭的損失を伴う事故が増えています。
情報セキュリティ対策を怠ったことによる事故で、企業は主に以下のような不利益を被ることになります。
①金銭の喪失
②顧客の喪失
③業務の喪失
④従業員への影響

IPA(独立行政法人情報処理推進機構)が実施した
「2016年度 中小企業における情報セキュリティ対策の実態調査報告書」によると、
「自社の情報セキュリティ対策が十分だと判断している中小企業は39.3%」
と報告されており、半数以上の企業のセキュリティ対策が不十分なようです。
事故による不利益を減らすためにも、
中小企業も情報セキュリティへの対策を強化していく必要があると思います。

参照:2016年度 中小企業における情報セキュリティ対策の実態調査報告書

 

では、どのような対策が必要となるのでしょうか。
IPAでは、中小企業向けの基本的かつ効果的な対策として、以下の5つをあげています。
①OSやソフトは最新状態に維持
②ウイルス対策ソフトを導入
③パスワードを強化
④共有設定を見直す
⑤脅威や攻撃の手口を知る

IPAから以下のようなガイドラインも出ていますので、参考になるかと思います。
「中小企業の情報セキュリティ対策ガイドライン」
https://www.ipa.go.jp/security/keihatsu/sme/guideline/


我々診断士も、経営改善の提案にITの活用をあげる場面も増えてくるかもしれません。
その際には、情報セキュリティについても意識してみる必要があると思います。

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ロコモ対策を始めよう!

2018-03-21 18:00:00 | 17期生のブログリレー

稼プロ!17期 松原伝二です。今回が12回目の投稿になります。

よろしくお願いします。

 2018年度の介護報酬改定は、0.54%のプラス改定となりました。微増ですが「政府が重視する在宅ケアと介護医療連携に関わるところでプラス改定や新たな加算が設けられました。団魂の世代が高齢者となる2025年は着実にやって来ます。そこで政府は、介護業界の給与水準を引き上げるための処遇改善などの就労環境の改善を進めており、今回の介護報酬改定でも重要項目となっています。

 私たちの寿命は延び続け、今では”人生90年“に手が届こうとしています。しかし一方で、自立した生活を送れる期間「健康寿命」が、「平均寿命」より男性は約9年、女性は約12年も短いことが分かっています。これは支援や介護を必要とする期間が、平均で9年〜12年もあるということです。長い人生、いつまでも元気に過ごすためには「健康寿命」を延ばすことが必要です。

 介護保険における要支援・要介護になった要因を見てみると、第1位が運動器の障害(25%)、2位が脳血管疾患(脳卒中)、3位が認知症、4位が高齢による衰弱の順番となっています。このことから健康寿命を延ばすためには、定期的な運動器のメンテナンスを行い運動器の障害を予防する必要であることが分かります。

 健康寿命を短くする原因の1つにロコモティブシンドローム(運動器症候群、通称ロコモ)があります。ロコモティブシンドロームは、骨や関節、筋肉など運動器の衰えが原因で、歩行や立ち座りなどの日常生活に障害をきたしている状態のことをいい、進行すると要介護や寝たきりになるリスクが高くなります。

 健康な状態から要支援・要介護に至るまで運動機能はひそかに衰えていきます。骨・関節・筋力の衰えが、痛み・バランス能力の低下・可動域の制限を招き、やがて移動能力が低下し寝たきりになります。ロコモの予防や改善のためには、定期的に運動器機能をチェックし、自己の健康課題に気付くことが大切です。

 骨や筋肉は、40歳頃から衰え始め、50歳を過ぎた頃から急激に低下します。そのため特に40歳を過ぎたら、ロコモ対策を始める必要があります。

 自分がロコモティブシンドロームに該当するかどうかチェックする方法として「ロコモ度テスト」があります。①下肢筋力を調べる「立ち上がりテスト」、②歩幅を調べる「2ステップテスト」、③身体の状態・生活状況を調べる「ロコモ25」の3つのテストでロコモ度をチェックできます。テスト方法は、「ロコモシンドローム予防啓発公式サイト“ロコモチャレンジ!」ホームページに掲載されていますのでチャレンジしてみてください。https://locomo-joa.jp/

 メタボリックシンドロームという言葉は、健康意識な高まりにより急速に広まりました。「太っていればメタボ」と、太っている人の代名詞のように使われることが多くなり、生活習慣病の予防や改善に大きく寄与しました。しかし、ロコモティブシンドロームは、運動器の障害が要支援・要介護になる要因の第1位にも拘らず、あまり普及していないように思います。

 今後、平均寿命が延びて、医療費や介護費用が増加します。一人ひとりが要介護・要支援にならないようにロコモ対策を行い、1日でも長く健康で生活できるようにすることが大切ではないでしょうか。骨や筋肉はいくつになっても鍛えることができるそうです。「運動器の寿命は自分で伸ばす」という意識を持ち、今からでもロコモ対策を始めようと思います。

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