CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

東洋陶磁美術館  定窯 窯址発掘成果展

2014-03-19 20:43:40 | 陶磁器を探す旅と名物
久しぶりに大阪の東洋陶磁美術館に行ってきました、
先日、台北故宮の定窯展をちょっとだけ眺めた、
その思い出も新たにという具合で、
アジア屈指の名物集を、ずずいっと見たのでありました

題名のとおり、「定窯」でやかれた
白磁の名品や、窯址から発掘された破片などを集め展示というところ
美術展というよりは、考古博物展といった様相、
なかなか面白いものがいくつも見られました

基本的に展示は発掘品ということになるため、
どうしても完品ではなく、破片を継ぎ合わせたものや、
復元させたものなどばかりで、
これはこれで面白いと思うものの
正直、磁器についての知識が乏しい私には
さっぱりわからんといった具合であります
かつて、土岐の博物館いったときも思ったが、
古い破片を見て、これだと思うほど、
業がきわまっていないというか
錬度と想いが足らない具合でありまして、
見てもピンとは来なかったのであります

とはいえ、顔だけの仏像などについては
こんなに小さいのかと思うものの
その造形だけで、何か、厳かといったらいいのか
雰囲気が違うなんて気圧されたりと
見所は豊でありました

無論、これにかこつけてというわけでもないですが、
平常展示のほうも充実でありました
特に、定窯に絞ったというではないですが、
あまり見慣れない白磁もいくつか展示されていて、
見事な薄さと細工の白磁皿など、
ため息が止まらないものばかりでありました

また、青磁のほうも力が入っておりまして、
特段に何と名前がないものの、
ちょうどよいと、思わずつぶやいてしまった、
見事な鶴首の花生というか、瓶子なんかが見事でありました
あれは本当に凄いな、故宮の空を写した花形器をしのぐと思う、
それくらい、見事な空色でありました

無論国宝群も当たり前のように並んでおりまして、
楽しみにしていた、耀変天目、木の葉天目、そして、
飛青磁といった、もう最高すぎて腰が砕けるといった
超絶大名物もありがたく拝見できたのであります
今回は、というほどでもないですが、
いつもの様相に加えて、安宅コレクションに勝るとも劣らない
李乗昌(イビョンチャン)コレクションまで展示されていて
陶磁器好きには、見逃せない見事なものでありました

惜しむらくはといっていいのか、
今回のでは、刷毛目、粉引といったものがほとんどなくて、
こっちの方面の名品もまた見たいと
心豊かになりつつ、大層楽しんできたのでありました
たまに、ちゃんとしたものを見て
目を潤わせたいものであります
眼福眼福


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