CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

【読書】三国志男

2014-03-20 22:13:04 | 読書感想文とか読み物レビウー
三国志男  著:さくら 剛

ずっと読みたいと想いつつも、
ちょっとタイトルと、表紙からして読みにくいと
世間体に負けて敬遠していました
先日、ちょっと時間とれそうだから読もうなんて、
言い訳しながら読んだのであります
なかなかに面白かった

いや、といっていいのか、
否定をしてはいけないと想いつつも
何かしら、全面肯定はできないような
そんな複雑な気持ちを抱きながらの読書でありました
なんというかな、言わんとする気持ちと内容はわかるが、
それを理解してしまうのは、どことなく、
いや、間違いなく恥ずかしい
そんな気持ちを呼び起こされるような内容でありまして
なかなかどうして苦戦いたしました

内容は、まさに、三国志を楽しもうと
中国をひたむきに、三国志史跡めぐりする
その日記めいたものなのであります
非常にそれは楽しそうでもあるし、素晴らしいできばえというか
そうか、こういうところを回ればいいのかと
いろいろと勉強になることも多いのだが、
なんというかな、そこに挑む姿勢や気持ちというのが
いちいち、自分の若い頃にそっくりというか
いや、正直なところ、今の自分にもそういう気持ちがあるというのが
気持ち悪いというか、認めたくないというか
ともかく、そういった内容で
素直に楽しめないのでありました

文体というか、書体としても、
どうにも、二昔前くらいのほめぱげと呼ばれていた頃のような、
フォントでごまかしたようなつくりで、それも含めて、
目も当てられないと思ってしまいますが、
そこに描かれた気持ちや勢いみたいなのは
確かに、横山光輝で勉強した三国志世代のためのそれであって
なかなか、感動といっていいのか、
思うところが多い本でありました

もうちょっと、内容に根ざしてまじめに書いておいても
十分読むに耐えたんじゃないかしらなどと
偉そうなことも思ってしまいますが、
なかなかどうして、素人の旅日記が好きな人には
受けがいいのかしらねと、
自分の日記と照らし合わせながらも、いろいろ
恥ずかしいような内容も含めて
楽しめる一品でありました
あっという間に読めるというのも、
なかなか素晴らしいところであります
かくありたい
そういった旅をしたいとも思うのであります


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