Kinoの自転車日記

自転車と共に過ごす日々

定期整備 タイヤの貼り替え

2022-05-25 20:01:45 | ロード
自転車の定期的な整備です 今回はリムセメントの塗り替え チューブラータイヤの貼り替えを
行います





私の選手時代のロードレーサーです 50年以上経った部品も有りますが
何時でも使える状態にはしています それを維持する為の定期的な整備を
行います






チューブラータイヤの貼り替えを行います
前回の貼り替えから丁度 10ヶ月です






ホイールが土間のゴミや石を拾わない様に
板を敷きます コンパネです






タイヤを外します 空気を抜き作業を進めます
タイヤは再利用するので丁寧な作業は必要です




タイヤを外しました






ホイールとタイヤの接着面は 地面に付けない様に
気を付けています




ホイールの観察をします はみ出したリムセメントが
気になります 






はみ出したリムセメントをカッターで削ぎ落とします
性能に影響は与えませんが 見栄えの問題です




リムエッジのセメントは除去できました






リムのベッドがやや薄いので リムセメントで
厚めに作ります






ベッドのセメントを乾燥させる間に タイヤの接着面に
リムセメントを塗ります それほど多くのセメントは必要
有りません






タイヤを貼る為のリムセメントをホイールに塗布します






タイヤを貼り センター出しを行い使用圧まで空気を
張ります 7.5キロ張りました






ハブは Campagnolo RECORD 36H リムは FIAMME ロード用赤ラベル 28H
少し変った組み方をしています ソルダリングで処理をした前輪は 632g でした





今回はリムセメントの塗り替えが目的です セメントは時間が経つと風邪を引き
接着力が低下します そうなる前の整備です 自転車を維持して行く為には大切な
作業ですね  もう少し整備は続きます

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ロードレーサー タイヤの貼り替え

2021-07-27 20:00:46 | ロード
ロードレーサーに使っているチューブラータイヤの貼り替えを行います
リムセメントを使っているホイールは走行距離に関係なく
安全に使う為には定期的に貼り替えを行う必要が有ります





普段からあまり乗る事が無い選手時代のロードレーサーです 使わない自転車こそ手入れを
怠ってはいけません 今回はチューブラータイヤの貼り替えを行います






後輪を外した後はチェーンが垂れ下がります 
これはチェーンキーパーを使い張っておく方が
トラブルが少ないです






チェーンは縦には強いですが 横には凄く弱い
これは絶えず考え保護してやらないといけません




自転車から外した前後のホイールです






前後どちらからでも良いですが 前から始めます






タイヤを外す為に空気を全て抜きます




タイヤを外します 前回貼ってから丁度 1年くらいです
まだ良く接着されています しかしこれを過ぎると除々に
接着力が落ちます






剥がしたタイヤは再使用します タイヤのフンドシを剥がしては
いけません 無理をせず丈夫なマイナスドライバーを使います






リムやタイヤに傷を付けない様 慎重にドライバーを
差し込みます






ドライバーである程度はがすと 後は手で行けます
タイヤを剥がしました






リアホイールのタイヤも剥がしました 使っているのは
5段のボスフリーです 歯数は 14.15.16.18.22T です






リムの接着面を確認しています セメントの乗り具合を
確かめています 前後共セメントの剥離も新たにベッドを
作る必要も有りません このまま行きます






タイヤの接着面の状態を確認しています






悪い状態では有りません 再度リムセメントを薄く
塗っておきます パナレーサーの速乾です






タイヤのフンドシに歯ブラシを使い塗り拡げます






タイヤの準備は出来ました






タイヤを貼る前にホイールを回転させ状態を見ています
振れが出ているなら調整をします 前輪は大丈夫です






リムにセメントを塗ります リム巾一杯 ハトメにも
塗ります 量はタイヤを貼った時、横からはみ出すのが
限界でそれ以上は必要有りません 自分で感覚を掴むしか
ないですね 全体に濡れていると感じる程度で OK です




あえて写真を写すとこんな感じです 見ても解らないですよね・・
以前使った量を測った事が有りますが リム一本に 12~15g 程度
使っています






タイヤには少し空気を入れます ほんの少しです やや膨れる
程度です 入れ過ぎは仕事を難しくします






バルブ穴にバルブを差し込み タイヤを両方に伸ばしながら
押し下げて行きます 下の写真、この辺りが一番重要です






タイヤをリムに乗せると タイヤをリムに馴染ませます




空気を 3キロ程度入れます






チューブラーでは必ず必要な作業 タイヤのセンター出しです
ホイールを回転させ目視でタイヤの振れを見て振れを取って
行きます 振れが無くなれば使用圧まで空気を張ります
使うのは一晩置いてからです






注意する事 バルブは真っ直ぐに入れます タイヤのトレッドの
方向に注意 水捌けを考えトレッドが作る尖った方を進行方向に
向けると良いでしょう






後輪に掛かります 振れが出ていたので振れ取りをします
ニップルを回す時はスポークホルダーを使います これは
扁平スポークだけでは無くラウンドスポークも同じです






ニップルを回したホイールはスポークを良くしごいてやります




リアホイールのタイヤも貼りました





リムセメントを使ったホイール リムセメントは時間と共に乾燥が進み
粘着力が低下し突然接着力が無くなります そうなる前にセメントの貼り替えが
必要です 概ね1年で作業を行うと良いでしょう

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トウクリップを交換する National ロードレーサー

2020-10-27 20:03:07 | ロード
選手時代のロードレーサーにはトウクリップとトウストラップを使っています
今回はクリップを交換します その様子をご覧下さい





National ナショナル自転車で 1974年にオーダーしたフレームです
この自転車で多くの大会に出ています






このクリップは Minoura ミノウラの Mサイズを
つま先部分が厚い靴に合せ 先端を曲げて使っています




ただそれをする事でこのストラップを通す部分が
前方に寄りストラップを締める位置が前寄りになります
浅いクリップは好みですが流石に前過ぎます






他のメーカーのものに交換します ストラップを外します




クリップの取り付けボルトは Campagnolo 8mm 角です






カンパニョーロにはこの様な専用工具があります








取り付けボルトを外しました




ペダルは Campagnolo SUPER LEGGERI です






MKS 三ヶ島のクリップです ミノウラよりやや深く
厚い靴にも使えそうです






クリップを取り付けました




ストラップも復旧しました このつま先部分の高さが
これだけ有れば最近のシューズにも使えます






トウクリップに付属された取り付け用のボルト、ナットです




少し乗ってみました 問題はなさそうです





自転車競技ではもう使う事は無くなりましたがこの自転車は作った時の時代に合わせ
この形で置いておきたいと思います

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サドル交換 National ロード

2020-10-12 20:02:48 | ロード
私が選手時代に乗っていた National ナショナルのロードレーサーのサドルを交換します
出来るだけ正確に位置調整を行います 作業風景をご覧下さい





1974年製作のフレームは National ナショナルです 今回はサドルを交換します




現在は Selle Italia のサドルを使っています 乗っていて
違和感は無いのですが 視覚的にあまり好みでない容姿を
しています






今のポジションに不満は無いので 出来るだけ正確に
今の位置を再現します その為にレーザーレベルを使います
特に自転車を水平にセットする事が大切です




現在のサドル位置を測っています BB 芯からの
後退寸法です




サドルの高さの計測です






現在のサドルは水平にセットしています これを確かな物に
する為に自転車を水平にする必要が有ります




今計測した数字を書き記しておきます 特に難しい事では
有りません 次のサドルをこの寸法に合わせます






Campagnolo カンパニョーロの 2本締めのシートポストです
10mm のスパナを使います 大きなスパナは使えません




サドルの座面の下に有る 取り付けボルトを緩めます






サドルを外しました




サドルはこの在庫の中から選びます






同じセライタリアのこのサドルにしましょう
SLK GEL FLOW です






重量を測ってみます 白い方 C2 は 276g
黒い方 SLK は 232g 44g の差にはちょっと驚きです








シートポストのヤグラの各パーツを外し 新たにグリスを
塗布しておきます






ここはサドルを取り付けてしまえば動く所では有りませんが
目的は錆の防止です これ大切です




用意が出来ました








サドルを取り付けます 水平は何度も確認します




サドルの後退寸法合せ






高さ調整 サドルが薄くなった為にシートポストは
10mm 程度上に伸ばしました






取替え前の白いサドルと同じポジションです




サドルの取替えが完了しました 直ぐに乗ってみましたが
少し違和感が有ります これだけ忠実に位置合せをしても
サドルは寸法だけでは決める事が出来ません サドルを
触るのは恐いです・・・





少し距離を伸ばし自分の感覚と相談しながら微調整をしました 後は慣れれば行けるでしょう

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昭和から令和へと 乗り継ぐ自転車

2019-05-01 20:01:40 | ロード
祝賀ムードの中で無事に令和と言う時代を迎える事が出来ました
元号と言うものを使っているのは日本だけらしいですが これはこれで
何時代の物、何時代の出来事などと言い表す事も出来て良い所も有りますね





昭和時代に作った自転車です 昭和49年4月 1974年の製作フレームです
当時大学生だった私はナショナル自転車の工場へ行き 当時勤務されていた
斧 隆夫さん(前 JBCF 全日本実業団自転車連盟理事長)に相談しながら
スケルトンを決めて行きました






フレームに装飾は施さず実用的な物にしています
私がお願いしたのは ラグを小さく削って貰うのと
フォーククラウンの好みをお伝えしました

実は選手時代の斧隆夫さんにあこがれて高校卒業時に
ナショナル自転車に就職の応募をして内定も貰っていた
事があります






この頃は現在の様に部品のコンポーネントと言う概念は無く
好きな部品をメーカー違いの物でも組み合わせて使っています
と言っても主な部品は Campagnolo RECORD カンパニョーロです

フロントディレーラーは カンパニョーロ レコード ナメクジの
デベソと愛好家の中では呼ばれています

チェーンホイールは RECORD Ⅲ型 PCD151 歯数は 52×47T
ペダルは カンパニョーロ レコード ピスト用 鉄プレートです






この自転車に乗っている大会は 全日本学生チームロードレース
富士スピードウェイ 車と同じ右回り
ホームストレッチの下り、先頭が私です ピットからの指示を
聞いている様です 昭和49年 1974年11月 大学3年生でした

入賞もしていますが何故かその記憶が残っていません






フロントホイール ハブは Campagnolo RECORD SF 36h
リムは FIAME フィアメ 赤ラベル 28h 当時は抱負な資金も
無いので 36穴ハブ×28穴リムを使い 変則的な組み方をしています

リアディレーラー カンパニョーロ ヌーボレコード 1969年製です
フリーは 5速 14 15 16 18 22T





まだ昭和時代です 上は昭和55年 1980年だったと思います
もう現役選手は辞めていましたが 選手時代の貯金だけで
楽しんでいました
下は昭和58年 1983年 自転車用の確固たるルーフキャリアが
まだ無く VIVALO ビバロで作って貰っています






平成時代になってからも自転車の整備を欠かさず
何時でも乗れる状態に保ち たまに乗るとこの乗り味が
凄く新鮮に感じます





このブログを書いている時もテレビでは新元号令和のニュース一色です

この昭和時代の自転車の様に自由な部品選択が出来ない今の自転車では
もう 50年近く乗り続けるのは難しいのかも分かりません 45年を過ぎた
私の自転車は手入れをしながら大切にしもう少し頑張ってもらいます

 
コメント (7)
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