1974年発売のカップ&コーンの回転構造を持った Campagnolo カンパニョーロ
のペダル スーパーレゲロ 前回までに分解、清掃を済ませていますので今回は
各部のグリスアップを行いましょう

前回までに分解洗浄の事前準備が終わったカンパのペダル 今回はグリスアップをし
玉当たりの調整を行いましょう


まず玉受け ボールレースにグリスを塗布する事から
始めます 今回はカンパのグリス LB100を使いましょう
このグリスは綺麗な白色でそれ程柔らかくは無いのですが
ほとんど粘着力を感じずサラサラした感触のグリスです


では玉受けにグリスを入れます こちらは内側
クランク側です


外側にも同じ様にグリスを入れます そして指先を使い
ペダル本体の内部の金属部分に塗り広げてやります
これは回転だけではグリスが行き渡らない部分の錆止め
が目的です


スチールボールを玉受けに入れます この作業は
内側、クランク側からした方が良いでしょう
使われているスチールボールのサイズは 5/32
規格では3.9688mm で これが片方に 12個です


ここで一旦シャフトを通し 回してやります

そしてボールの状態とグリスの量を確認します
ここまでする必要は無いのかも分かりませんが
一つづつ確認しながらの作業は大切だと思います
この時先に、外側にボールを並べておくと シャフトを
通した時にボールが落ちる事があるので 内側から
作業を進めた方が無難ですね

外側も同じ様にボールを並べます


外側は玉押しを仮に入れ回転させます


玉押しを外すとこんな感じです 少しグリスが少ないかな?
試合で使うならこの位の量で充分ですが 普段使いなら
もう少し多い方が良いでしょう 少しグリスを足しましょう


じゃここから組み付けて行きます その前にシャフトにも
薄くグリスを塗っておきます 錆や腐食を防止するのが目的です


シャフトを内側 クランク側から通します シャフトは
左右で異なりますので間違わない様にしましょう
間違っても組み付けは出来ますが ペダルが左右逆に付く
事になり 少し情けない結果になりますよ(笑)


ここからは外側での作業です 玉押しを取り付けます
※この部分のネジは左右共、正ネジです


次は舌付きワッシャーですが この部品は凄く大切な
役目をしています カンパのペダルはこれが無くては
玉当たりの調整が出来ません
これはシャフトのこの溝に舌が収まりワッシャー自身は
回転しません 最後にロックナットを回しても 内側の
玉押しが共に回らない様にする構造です

その舌付きワッシャーを装着します カンパの場合
玉押しに埋め込まれる様になっています この辺りが
凄いですね


ロックナットを装着します


ここから玉当たりの調整です モンキーレンチを
シャフトのクランク側に掛けます ここは 15mmレンチ
でも良いですね


ロックナットには 11mmのめがねかスパナを使います
これでロックナットを締め付ければ 玉押しも固定されますが・・・

玉当たりの調整が必要です 試合に使うペダルなら
ガタが出る一歩手前の針の先の様な部分を探し調整
しますが
普段使いならもう少し渋い方が良いでしょう
かと言ってゴリを感じるのは良く有りません この辺は
指先に神経を集中し自分で感じ取るしか無いですね

微妙な調整をする時 玉押しにスパナが必要なら
13mmを使います
ただこの 13mmとロックナットの 11mmが相ちゃん
出来ないので 先述の舌付きワッシャーが必要に
なります


そうして玉当たりの調整が終われば ダストキャップを
取り付けて完成です キャップのネジにも防水の為
グリスを塗っておきましょう


これで分解整備は完了ですが はみ出したグリスなどは
ウエスで綺麗に拭き取ります 残しておくと汚れを呼ぶ
だけです


アウタープレートとシャフトに誇らしげな CAMPAGNOLO
カンパニョーロの文字 皆がこれに憧れました


シャフトにネジの規格が刻まれています 9/16×20
雄ネジの外径が 14.29mm ねじ山が1インチ辺り
20山の自転車用の特殊ネジですね
片方には S の刻印 これは左側を表します イタリア語の
Sinistra でしょう 右側には D の文字が有ります Destraの
略かな?
ペダル軸のクランクへの取り付けネジは 右は正ネジ
左は逆ネジです

これでメンテナンスが完了しました この様に定期的に整備をしてやれば
カンパの部品は何時までも使えます 一生物と言われますがそれは偽りでは
有りません 私が使っているオールドカンパと呼ばれる部品達 すでに40年以上
経っていますがまだ新しい時の滑らかな回転を保っています カンパって凄いですよ
さてこれで全てが終わりましたがうんちくも多くて長くなってしまいました
皆さんが整備される時の参考になれば幸いです
今回の関連記事
分解風景 【 カンパニョーロ ペダル スーパーレゲロ 分解整備 】
洗浄風景 【 Campagnolo ペダル スーパーレゲロ 洗浄 清掃 】
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各部のグリスアップを行いましょう

前回までに分解洗浄の事前準備が終わったカンパのペダル 今回はグリスアップをし
玉当たりの調整を行いましょう


まず玉受け ボールレースにグリスを塗布する事から
始めます 今回はカンパのグリス LB100を使いましょう
このグリスは綺麗な白色でそれ程柔らかくは無いのですが
ほとんど粘着力を感じずサラサラした感触のグリスです


では玉受けにグリスを入れます こちらは内側
クランク側です


外側にも同じ様にグリスを入れます そして指先を使い
ペダル本体の内部の金属部分に塗り広げてやります
これは回転だけではグリスが行き渡らない部分の錆止め
が目的です


スチールボールを玉受けに入れます この作業は
内側、クランク側からした方が良いでしょう
使われているスチールボールのサイズは 5/32
規格では3.9688mm で これが片方に 12個です


ここで一旦シャフトを通し 回してやります

そしてボールの状態とグリスの量を確認します
ここまでする必要は無いのかも分かりませんが
一つづつ確認しながらの作業は大切だと思います
この時先に、外側にボールを並べておくと シャフトを
通した時にボールが落ちる事があるので 内側から
作業を進めた方が無難ですね

外側も同じ様にボールを並べます


外側は玉押しを仮に入れ回転させます


玉押しを外すとこんな感じです 少しグリスが少ないかな?
試合で使うならこの位の量で充分ですが 普段使いなら
もう少し多い方が良いでしょう 少しグリスを足しましょう


じゃここから組み付けて行きます その前にシャフトにも
薄くグリスを塗っておきます 錆や腐食を防止するのが目的です


シャフトを内側 クランク側から通します シャフトは
左右で異なりますので間違わない様にしましょう
間違っても組み付けは出来ますが ペダルが左右逆に付く
事になり 少し情けない結果になりますよ(笑)


ここからは外側での作業です 玉押しを取り付けます
※この部分のネジは左右共、正ネジです


次は舌付きワッシャーですが この部品は凄く大切な
役目をしています カンパのペダルはこれが無くては
玉当たりの調整が出来ません
これはシャフトのこの溝に舌が収まりワッシャー自身は
回転しません 最後にロックナットを回しても 内側の
玉押しが共に回らない様にする構造です

その舌付きワッシャーを装着します カンパの場合
玉押しに埋め込まれる様になっています この辺りが
凄いですね


ロックナットを装着します


ここから玉当たりの調整です モンキーレンチを
シャフトのクランク側に掛けます ここは 15mmレンチ
でも良いですね


ロックナットには 11mmのめがねかスパナを使います
これでロックナットを締め付ければ 玉押しも固定されますが・・・

玉当たりの調整が必要です 試合に使うペダルなら
ガタが出る一歩手前の針の先の様な部分を探し調整
しますが
普段使いならもう少し渋い方が良いでしょう
かと言ってゴリを感じるのは良く有りません この辺は
指先に神経を集中し自分で感じ取るしか無いですね

微妙な調整をする時 玉押しにスパナが必要なら
13mmを使います
ただこの 13mmとロックナットの 11mmが相ちゃん
出来ないので 先述の舌付きワッシャーが必要に
なります


そうして玉当たりの調整が終われば ダストキャップを
取り付けて完成です キャップのネジにも防水の為
グリスを塗っておきましょう


これで分解整備は完了ですが はみ出したグリスなどは
ウエスで綺麗に拭き取ります 残しておくと汚れを呼ぶ
だけです


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雄ネジの外径が 14.29mm ねじ山が1インチ辺り
20山の自転車用の特殊ネジですね
片方には S の刻印 これは左側を表します イタリア語の
Sinistra でしょう 右側には D の文字が有ります Destraの
略かな?
ペダル軸のクランクへの取り付けネジは 右は正ネジ
左は逆ネジです

これでメンテナンスが完了しました この様に定期的に整備をしてやれば
カンパの部品は何時までも使えます 一生物と言われますがそれは偽りでは
有りません 私が使っているオールドカンパと呼ばれる部品達 すでに40年以上
経っていますがまだ新しい時の滑らかな回転を保っています カンパって凄いですよ
さてこれで全てが終わりましたがうんちくも多くて長くなってしまいました
皆さんが整備される時の参考になれば幸いです
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