前回スポークの綾取りをした競輪競走で使う決戦用ホイール
今回はこれの振れ取りを行います 使う選手の希望も有り
それに応える様に作業を進めて行きましょう
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/32/81/6ffadc484f6109dc8c4cfe5a2fa57047.jpg)
部屋の中で自転車を触る事は無いのですが
今回は自転車小屋のあまりの寒さに耐えかね
暖かい所でさせて頂きます
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2b/0a/1623892a290b760c60bb20b0a1758067.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/26/06/648bea977021b17804a7dc41262fb81c.jpg)
綾取りを終わった段階ではニップルは落ちない
程度しかねじ込んでいません
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/74/ec/0a5e5b67a818eefc8d622af4a629d7df.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/68/1d/4c880f825e607dc7ae2bd921a26896b9.jpg)
そのゆるゆるのニップルをこれから締め込んで
行くのですが 最初は指やマイナスドライバーで
全てのニップルを同じ程度締めてやります
この程度を決めるのは ニップルの頭を覗き、そこの
スポークの出具合など 何か自分で基準を作れば
良いと思います
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7c/22/f91d8053843d725ccb6906912da8c728.jpg)
有る程度ニップルを締め込むと ここからニップル
廻しを使います この辺りから色々と考えながら
作業を進めます
振れは縦と横の両方に出ますが 縦振れの方に意識を
多く持った方が良いですね
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0d/dd/878b73a05d77f44bded72e781b4a21c8.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4c/de/1d80a23012a80a2bae725e5ce1551686.jpg)
ホイールのセンターにも注意を払います バルブ穴から
覗くとハブの胴が見えます ここに事前準備でハブセンターに
付けた印が有ります これをリムのセンターへ持って行く様
横振れを取って行くと良いでしょう これを絶えず意識しながら
作業を進めます
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/47/fc/1c67f4c81e58851cf66014828d9aef53.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2a/25/ee8070713cce027c4365f0926ba750f3.jpg)
スポークのテンションが上がって来れば リムのニップル穴へ
粘度の低いオイルを一滴 スポークの交差部に一滴オイルを
差してやります これは絶対に必要な作業では有りませんが
良いホイールを組むための調味料です
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/14/1a/ad1fbe63449ab0c16ccc3541d529f16b.jpg)
この辺りに来れば スポークを保持しながらニップル回しを
使います これも良いホイールを組む為にはとても大切な
事です スポークの捩じれは良く有りません
リムを左右に寄せる場合 例えば右に寄せる時は
右フランジのスポークを張るだけではなく、右を
張った分だけ 左のスポークを緩めます
スポークを張るばかりでは縦振れが出ます
それを回避する為です
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/76/b8/41b36df76fa2edd7737fd76fcfc2de36.jpg)
今回の依頼時の希望は固めのホイールとの事
それも 後輪より前輪をしっかりしたホイールに
して下さいと・・・
希望の固さを具体的に知りたかったので 色々な
ホイールを触ってもらい これが良いですと選んで
貰ったホイールのテンションを参考にしています
普段テンションメーターは使わないのですが こんな
処で役に立ちました(笑)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0a/16/5552aac977bf9bc01c6d460337018ce8.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/53/08/91f487b300840155bb05022c409fa3f4.jpg)
ホイールのテンションが上がり 仕上げに近づいて来れば
スポークの交差部を強く握ってスポークをいじめたり
ホイールを床に置き体重を掛け わざとホイールを歪ませたりします
その後、改めて振れ取りをします この作業は何回しても良いですよ
ほぼテンションも予定まで上がりもう直ぐ完成と言う処で
ホイールを一晩寝かせます これも絶対に必要な工程では
有りませんが この一晩でホイールが凄く落ち着きます
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/56/0b/e1c3e05b046c40d826367b2315c4f378.jpg)
ホイールを一晩寝かせました 角が有ったホイールが
凄く丸くなっています わずかな事ですがこれは
した方が良いだろうな・・・
ここでもう一度スポークの張りなどを確認し ホイールを
苛め細かな振れ取りをしてやりましょう
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/32/26/ca383756d909c20b6a58a08a6e373739.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/58/f7/156e5cf64bb6c120ceb402b8cdf9bbf3.jpg)
ホイールで大切なセンター出し この確認も忘れては
いけません ただ今回はバルブ穴からセンターを見ながら
作業を進めていたので センターの狂いは 1mm程度でした
この位の修正は 横振れを取る事で充分調整が出来ます
もしどちらかへ寄せる必要が有れば 寄せたい方のスポークを
張り その反対側のスポークを緩める事でリムを寄せます
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/13/44/ccf19950d891489761cac392f442f312.jpg)
さてホイール組み最後の仕事です
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/79/9b/668875a3757720382f062aa316c8aca4.jpg)
Loctite ロックタイト 222 低強度の ネジの緩み止め剤です
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/34/a6/6abfd1e3b0a5f1066c9c80471d47d657.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/36/e9/723f9bf9589e13670471267fa0b5cec1.jpg)
この 222は本来先行塗布の商品ですが かなり粘度が低いので
私は後浸透として使っています スポークのネジ部、ニップルとの
隙間から一滴塗布します
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/49/93/379d1caa70af94e33b355322c33739c0.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/29/26/15c3f9d06e80420ccdd95b3795611608.jpg)
全てのニップルに塗布した後 ホイールを回転させ
その遠心力でロックタイトをネジの奥まで回します
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/03/38/d181105c25162b85180c7dee9241a228.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3d/6f/132ad1c5432087e9be142d0f3be19d16.jpg)
Loctite 222 の硬化時間は 15分 完全硬化は 24時間です
これは嫌気性で空気が遮断されたら硬化します はみ出して
空気に触れている部分は固まらないので ウエスで拭き取って
やれば完了です
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/09/df/f6545dcbdbc27ebd67897092902d37ee.jpg)
近くの公園です 小さな芽を出している草花も有りますが春の声を聞くのには
もう少し時間が掛りそうですね
今回片方しか使わないのに、両切りのハブを選んでいるのは このハブで車輪を組めば
オチョコ組みにしなくて良いので車輪が無理をしないと このハブを選ぶ選手が結構居ます
ホイールと言うのは人それぞれの考え方が有り中々面白いですよ
さて次は本人の希望でも有るスポークの結線、ソルダリングをやりましょう
前回の記事 【 ホイール組み イタリアン 8本組 】
次の記事 【 ホイールの 結線と床作り 】
今回はこれの振れ取りを行います 使う選手の希望も有り
それに応える様に作業を進めて行きましょう
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/32/81/6ffadc484f6109dc8c4cfe5a2fa57047.jpg)
部屋の中で自転車を触る事は無いのですが
今回は自転車小屋のあまりの寒さに耐えかね
暖かい所でさせて頂きます
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2b/0a/1623892a290b760c60bb20b0a1758067.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/26/06/648bea977021b17804a7dc41262fb81c.jpg)
綾取りを終わった段階ではニップルは落ちない
程度しかねじ込んでいません
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/74/ec/0a5e5b67a818eefc8d622af4a629d7df.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/68/1d/4c880f825e607dc7ae2bd921a26896b9.jpg)
そのゆるゆるのニップルをこれから締め込んで
行くのですが 最初は指やマイナスドライバーで
全てのニップルを同じ程度締めてやります
この程度を決めるのは ニップルの頭を覗き、そこの
スポークの出具合など 何か自分で基準を作れば
良いと思います
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7c/22/f91d8053843d725ccb6906912da8c728.jpg)
有る程度ニップルを締め込むと ここからニップル
廻しを使います この辺りから色々と考えながら
作業を進めます
振れは縦と横の両方に出ますが 縦振れの方に意識を
多く持った方が良いですね
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0d/dd/878b73a05d77f44bded72e781b4a21c8.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4c/de/1d80a23012a80a2bae725e5ce1551686.jpg)
ホイールのセンターにも注意を払います バルブ穴から
覗くとハブの胴が見えます ここに事前準備でハブセンターに
付けた印が有ります これをリムのセンターへ持って行く様
横振れを取って行くと良いでしょう これを絶えず意識しながら
作業を進めます
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/47/fc/1c67f4c81e58851cf66014828d9aef53.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2a/25/ee8070713cce027c4365f0926ba750f3.jpg)
スポークのテンションが上がって来れば リムのニップル穴へ
粘度の低いオイルを一滴 スポークの交差部に一滴オイルを
差してやります これは絶対に必要な作業では有りませんが
良いホイールを組むための調味料です
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/14/1a/ad1fbe63449ab0c16ccc3541d529f16b.jpg)
この辺りに来れば スポークを保持しながらニップル回しを
使います これも良いホイールを組む為にはとても大切な
事です スポークの捩じれは良く有りません
リムを左右に寄せる場合 例えば右に寄せる時は
右フランジのスポークを張るだけではなく、右を
張った分だけ 左のスポークを緩めます
スポークを張るばかりでは縦振れが出ます
それを回避する為です
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/76/b8/41b36df76fa2edd7737fd76fcfc2de36.jpg)
今回の依頼時の希望は固めのホイールとの事
それも 後輪より前輪をしっかりしたホイールに
して下さいと・・・
希望の固さを具体的に知りたかったので 色々な
ホイールを触ってもらい これが良いですと選んで
貰ったホイールのテンションを参考にしています
普段テンションメーターは使わないのですが こんな
処で役に立ちました(笑)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0a/16/5552aac977bf9bc01c6d460337018ce8.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/53/08/91f487b300840155bb05022c409fa3f4.jpg)
ホイールのテンションが上がり 仕上げに近づいて来れば
スポークの交差部を強く握ってスポークをいじめたり
ホイールを床に置き体重を掛け わざとホイールを歪ませたりします
その後、改めて振れ取りをします この作業は何回しても良いですよ
ほぼテンションも予定まで上がりもう直ぐ完成と言う処で
ホイールを一晩寝かせます これも絶対に必要な工程では
有りませんが この一晩でホイールが凄く落ち着きます
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/56/0b/e1c3e05b046c40d826367b2315c4f378.jpg)
ホイールを一晩寝かせました 角が有ったホイールが
凄く丸くなっています わずかな事ですがこれは
した方が良いだろうな・・・
ここでもう一度スポークの張りなどを確認し ホイールを
苛め細かな振れ取りをしてやりましょう
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/32/26/ca383756d909c20b6a58a08a6e373739.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/58/f7/156e5cf64bb6c120ceb402b8cdf9bbf3.jpg)
ホイールで大切なセンター出し この確認も忘れては
いけません ただ今回はバルブ穴からセンターを見ながら
作業を進めていたので センターの狂いは 1mm程度でした
この位の修正は 横振れを取る事で充分調整が出来ます
もしどちらかへ寄せる必要が有れば 寄せたい方のスポークを
張り その反対側のスポークを緩める事でリムを寄せます
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/13/44/ccf19950d891489761cac392f442f312.jpg)
さてホイール組み最後の仕事です
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/79/9b/668875a3757720382f062aa316c8aca4.jpg)
Loctite ロックタイト 222 低強度の ネジの緩み止め剤です
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/34/a6/6abfd1e3b0a5f1066c9c80471d47d657.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/36/e9/723f9bf9589e13670471267fa0b5cec1.jpg)
この 222は本来先行塗布の商品ですが かなり粘度が低いので
私は後浸透として使っています スポークのネジ部、ニップルとの
隙間から一滴塗布します
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/49/93/379d1caa70af94e33b355322c33739c0.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/29/26/15c3f9d06e80420ccdd95b3795611608.jpg)
全てのニップルに塗布した後 ホイールを回転させ
その遠心力でロックタイトをネジの奥まで回します
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/03/38/d181105c25162b85180c7dee9241a228.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3d/6f/132ad1c5432087e9be142d0f3be19d16.jpg)
Loctite 222 の硬化時間は 15分 完全硬化は 24時間です
これは嫌気性で空気が遮断されたら硬化します はみ出して
空気に触れている部分は固まらないので ウエスで拭き取って
やれば完了です
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/09/df/f6545dcbdbc27ebd67897092902d37ee.jpg)
近くの公園です 小さな芽を出している草花も有りますが春の声を聞くのには
もう少し時間が掛りそうですね
今回片方しか使わないのに、両切りのハブを選んでいるのは このハブで車輪を組めば
オチョコ組みにしなくて良いので車輪が無理をしないと このハブを選ぶ選手が結構居ます
ホイールと言うのは人それぞれの考え方が有り中々面白いですよ
さて次は本人の希望でも有るスポークの結線、ソルダリングをやりましょう
前回の記事 【 ホイール組み イタリアン 8本組 】
次の記事 【 ホイールの 結線と床作り 】