Kinoの自転車日記

自転車と共に過ごす日々

COLNAGO 四角テーパー B.B小物の取り外し方法

2013-03-02 20:13:15 | 自転車整備 B.B
先日より部品の取り外しを行っている COLNAGO コルナゴのクロモリフレーム
今回は最近は使う事が少なくなった四角テーパーの B.B小物を取り外します
これはとても固く締まった物も多く全てが簡単に外せる物ばかりでは有りません
今回はどうなるのでしょう・・・





前回にチェーンホイールを外した コルナゴのフレーム 今回はこの CAMPAGNOLO
カンパニョーロの B.B小物を取り外しましょう




このタイプの B.B小物は左側から作業を始め
最初にロックリングから外します






ここで使う工具はこれ 一般的に S字型フックレンチ
などと呼ばれています 自転車の工具メーカー HOZAN
ホーザンからは C-205 S形ヘッドまわしの名称で販売
されています お値段は 2100円程度






この工具の使い方は フックレンチの爪をロックリングの
切り欠きの部分に引っ掛けます ここは確実にしっかりと
掛ける様にしましょう






工具はこの様な状態になります
※ ネジは正ネジです





この工具は一気の力を掛けるのでは無くじわ~と力を加えて行きます 
そしてロックリングの角を舐める事も良く有るので工具が外れ難い様に
手を添えるなどした方が良いでしょう くれぐれも怪我に注意して下さい






ロックリングが外れました




次は左ワンを外しますが 使う工具はピンスパナ
Park Tool などから出ています SPA-1 グリーン
SPA-2 レッド は共に 1500円程度 
これらの違いは先のピンの太さでグリーンの方が
やや太い工具です








ハンガー小物のワンにはグリーンを使います
この先端の小さなピンを ワンの穴に掛け緩めます
※ ここは正ネジです






今回はそれ程無理をする事なく外れました
組み付け時に塗布した油脂のお陰かな・・






手前のリテーナーを外し






ハンガーシャフトやウォーターシーフ(防水シール)
右のリテーナーなど ハンガーシェル内の物を全て
取り出します ただ引っ張れば簡単に出てきますよ






次は右側のワンを外しますが これは規格に依って
緩める方向が違います シャフトの刻印やノギスで
シェル巾を測り確認をします (左右のワンに情報が
刻まれているのですが 今回は錆びていて良く見えません
でした)

その規格を記しておきましょ
B.B小物の規格
JIS      左 正ネジ 右 逆ネジ 巾68mm 
ITA (イタリアン) 左右共 正ネジ 巾70mm
FRE (フレンチ)  左右共 正ネジ 巾68mm  が有ります

ワンの規格もそれぞれ異なり
JIS  1.37X24TPI
ITA  M36X24TPI
FRE  M35X1   となっています






右ワンを外す工具はこれ これは専用のしっかりとした
工具が必要です CAMPAGNOLO UT-BB030
パークツールなら HCW-4 ヘッドスパナ(何か名称が変ですが・・)
3000円程度の工具です






右ワンスパナを B.B小物に掛けます 先程、規格を
確認したらこの B.Bはイタリアンでした これの
右ワンは正ネジです 緩める方向へ力を掛けます
(この写真では手間へ引いています)

この工具の掛りは浅く良く滑ります 手をフレームなどに
挟まない様に充分注意をして下さい






全くびくともしません 工具を変えましょう
これは HOZAN ホーザン C-358 右ハンガーワン回し
10000円弱の工具です




工具をセットします この工具は先程のスパナの様に
滑る心配が無く 思う存分力を掛ける事が出来ます






しっかりとメンテスタンドとフレームを支え 
ぐっと力を加えます 加えます・・・ 固いじゃないか






メンテスタンドの上では力を加える限界が有ります
そんな時はホイールを装着 このタイヤはもう廃棄
する物ですが 通常ならタイヤの空気は出来るだけ
高圧にします




先程の様に手で緩め様としましたが緩みません
そんな時は次の手 工具を頭の大きな質量の
有るハンマーでガツンと一撃 かなりの力で殴ります




外れました 今回はまだ少し余裕が有りました
でも工具のハンドルが曲がりました・・ ちょっと悲しい(笑)








イタリアンの右ワンは正ネジで良く緩みます
それを回避するためこの様な締め付け方をする事は
良く有ります 自転車を組み立てる方法としては
間違っていないですね






これで B.B小物も無事に外せました コルナゴの
ハンガーシェルの底には大きなクローバーの肉抜きが
されています 水が入り放題ですね

全て取り外した CAMPAGNOLO RECORD の B.B小物





さて長い記事になってしまいましたね この B.B小物などは この様な荒業が
必要な時も有ります あまり気持ちの良いものではありませんがこれも整備の
一つ こんな時は躊躇しない方が良いですね

さあ後はハンドルステムを抜けば完了です でもこの作業は今回以上の事が
待ち構えていました次回をお楽しみに!

前回の記事 【 COLNAGO チェーンホイールを取り外す 】

次の記事 【 COLNAGO 固着したステムを取り外す 】

 
コメント
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