ホイールのスポークの交差部を針金で結線し 半田付をするソルダリング
その方法を写真を参考にしながら解説します
先日ニップルの交換をしたホイールですが一ヶ所ソルダリングが外れている所が有ります
それの補修を行いましょう
ホイールの剛性を高める為にスポークが交差した部分を結線しその針金をハンダ付する事を
ソルダリングと呼んでいます
何かの理由でスポークが強く張れなく 柔らかく感じる
ホイールにはその効果が有る方法ですが スポークが
カンカンに張られ基より 高剛性のホイールにはあまり
する意味が無い様に感じます
そしてソルダリングの方法も人に依り色々ですが
今回ご紹介するのは そんな中の一つの方法だと
ご理解下さい
ソルダリングに必要な道具を用意しています
その道具は使いながら見て行きましょう
ホイールのタンジェント組みではスポークが交差
している部分が何ヵ所か有りますが 結線するのは
ハブから一番遠くリムに近い交差部です
これは以前からこのホイールにしてある結線部分です
ハンダが酸化して変色しています
私の場合 結線には鉄の針金を使いハンダも一般用を
使います 針金の太さは 0.3mm これは太くても 0.35mm
迄が仕上りのバランスが良いと思います
針金をニッパーで切り二つ折りにします その長さは
5~6cm 有った方がこの後の作業がやり易いです
余った分は後で切り捨てます
二つ折りにした針金をスポークの交差部に巻き付けます
2回巻けば良いでしょう ただこれに決まりは有りません
見た目も大切なので、ご自分の好みで決めれば良いと
思います
針金を巻いた後はペンチで先を捩じり固定します
ここは遊びが無い程度に締めておけば良いと思います
どうしても強く縛りたい時は針金をたすき掛けにして巻く
などご自分で工夫されると良いでしょう
針金を巻き終わったので次は半田をしますが その前に少しソルダリングについて
書いておきます 今迄に針金の選択から巻く処までご案内しましたが、スポークの
交点を針金で縛る事で スポーク同士のたわみが少なくなりホイールに掛った力が
逃げ難くなりそれに依ってホイールにしっかり感が出ます 確かに太い針金を使い
巻き数を増やすとより強固な結線が出来ます ただスポークに遊びが無くなった分
ハブとリムに負担が掛ります
これは軽量リムであればホイールの寿命を短くします それを避ける為に私は結線部分にも
有る程度の遊びを作る様にしています この辺は人に依っても考え方が違うので何が正しい
と言う事は有りません もっと強固な結線をするのならステンレスの針金とハンダを使い
スポークも同時に半田付をしてしまいます、これも一つの方法です
休憩のつもりで書いた話が長くなってしまいました
半田付けを行いましょう 半田はごく一般的な物を
使います そして普通の半田コテです
半田コテの容量ですが あまり小さいと時間が掛ったり
気温の低い時には使えない事も有ります 私は手早く
出来る様に 80W の物を使っています
半田こてのコテ先 ここが黒く色が変わっていたり
汚れていると 半田が溶けなかったり付かなかったり
不思議な事が起ります コテ先は綺麗にし銅の地肌が
見えている物にはコテを熱して半田を乗せておきます
これを半田メッキなどと言っています
いよいよスポークの結線に半田をします 一般用のハンダには
フラックスが入っているので フラックスを使う必要は有りません
ヤニ入り、と書いて有る半田がそうです
まず温めたコテで半田をする部分を加熱します 半田を注すのは
この後です
結線部分が半田の溶解温度まで上がってから 半田を当てます
温度が上がっていないと半田は溶けません 温度が高過ぎると
半田が溶けても弾きます 丁度良い温度だと一瞬で針金部分に
吸い込まれます この感覚は自分で覚えるしか有りません
※ 温度の低い時から 何秒かごとに半田を当ててやり半田の先が
溶ける感覚を覚えると良いですね
半田を終えました 半田に入っているヤニ(フラックス)が
茶色く残っています これを取り省きましょう
ステンレス製の小さなブラシが便利です
半田をした部分をブラシで擦ってやります
フラックスを取るのが目的です
フラックスが綺麗に取れました
ニッパーでヒゲを切り落します 捩じった部分にも半田を
回しているので根元で切っても針金がばらける事は有りません
これでスポークの結線の半田付 ソルダリングが
終わりました
今迄にソルダリングの方法は何度かご紹介しています 今回は注釈を入れた写真を
使い進めてみました 初めての方でも少し練習すれば半田付けは出来ます 半田の
融点は 180℃ 強なのでそれ以上の温度をスポークにも与えます 出来るだけ手短に
済ませる様に心掛けて下さい
スポークテンションが低くホイールが柔らかく感じている方はきっとその違いを感じる事が
出来るでしょう
その方法を写真を参考にしながら解説します
先日ニップルの交換をしたホイールですが一ヶ所ソルダリングが外れている所が有ります
それの補修を行いましょう
ホイールの剛性を高める為にスポークが交差した部分を結線しその針金をハンダ付する事を
ソルダリングと呼んでいます
何かの理由でスポークが強く張れなく 柔らかく感じる
ホイールにはその効果が有る方法ですが スポークが
カンカンに張られ基より 高剛性のホイールにはあまり
する意味が無い様に感じます
そしてソルダリングの方法も人に依り色々ですが
今回ご紹介するのは そんな中の一つの方法だと
ご理解下さい
ソルダリングに必要な道具を用意しています
その道具は使いながら見て行きましょう
ホイールのタンジェント組みではスポークが交差
している部分が何ヵ所か有りますが 結線するのは
ハブから一番遠くリムに近い交差部です
これは以前からこのホイールにしてある結線部分です
ハンダが酸化して変色しています
私の場合 結線には鉄の針金を使いハンダも一般用を
使います 針金の太さは 0.3mm これは太くても 0.35mm
迄が仕上りのバランスが良いと思います
針金をニッパーで切り二つ折りにします その長さは
5~6cm 有った方がこの後の作業がやり易いです
余った分は後で切り捨てます
二つ折りにした針金をスポークの交差部に巻き付けます
2回巻けば良いでしょう ただこれに決まりは有りません
見た目も大切なので、ご自分の好みで決めれば良いと
思います
針金を巻いた後はペンチで先を捩じり固定します
ここは遊びが無い程度に締めておけば良いと思います
どうしても強く縛りたい時は針金をたすき掛けにして巻く
などご自分で工夫されると良いでしょう
針金を巻き終わったので次は半田をしますが その前に少しソルダリングについて
書いておきます 今迄に針金の選択から巻く処までご案内しましたが、スポークの
交点を針金で縛る事で スポーク同士のたわみが少なくなりホイールに掛った力が
逃げ難くなりそれに依ってホイールにしっかり感が出ます 確かに太い針金を使い
巻き数を増やすとより強固な結線が出来ます ただスポークに遊びが無くなった分
ハブとリムに負担が掛ります
これは軽量リムであればホイールの寿命を短くします それを避ける為に私は結線部分にも
有る程度の遊びを作る様にしています この辺は人に依っても考え方が違うので何が正しい
と言う事は有りません もっと強固な結線をするのならステンレスの針金とハンダを使い
スポークも同時に半田付をしてしまいます、これも一つの方法です
休憩のつもりで書いた話が長くなってしまいました
半田付けを行いましょう 半田はごく一般的な物を
使います そして普通の半田コテです
半田コテの容量ですが あまり小さいと時間が掛ったり
気温の低い時には使えない事も有ります 私は手早く
出来る様に 80W の物を使っています
半田こてのコテ先 ここが黒く色が変わっていたり
汚れていると 半田が溶けなかったり付かなかったり
不思議な事が起ります コテ先は綺麗にし銅の地肌が
見えている物にはコテを熱して半田を乗せておきます
これを半田メッキなどと言っています
いよいよスポークの結線に半田をします 一般用のハンダには
フラックスが入っているので フラックスを使う必要は有りません
ヤニ入り、と書いて有る半田がそうです
まず温めたコテで半田をする部分を加熱します 半田を注すのは
この後です
結線部分が半田の溶解温度まで上がってから 半田を当てます
温度が上がっていないと半田は溶けません 温度が高過ぎると
半田が溶けても弾きます 丁度良い温度だと一瞬で針金部分に
吸い込まれます この感覚は自分で覚えるしか有りません
※ 温度の低い時から 何秒かごとに半田を当ててやり半田の先が
溶ける感覚を覚えると良いですね
半田を終えました 半田に入っているヤニ(フラックス)が
茶色く残っています これを取り省きましょう
ステンレス製の小さなブラシが便利です
半田をした部分をブラシで擦ってやります
フラックスを取るのが目的です
フラックスが綺麗に取れました
ニッパーでヒゲを切り落します 捩じった部分にも半田を
回しているので根元で切っても針金がばらける事は有りません
これでスポークの結線の半田付 ソルダリングが
終わりました
今迄にソルダリングの方法は何度かご紹介しています 今回は注釈を入れた写真を
使い進めてみました 初めての方でも少し練習すれば半田付けは出来ます 半田の
融点は 180℃ 強なのでそれ以上の温度をスポークにも与えます 出来るだけ手短に
済ませる様に心掛けて下さい
スポークテンションが低くホイールが柔らかく感じている方はきっとその違いを感じる事が
出来るでしょう