Kinoの自転車日記

自転車と共に過ごす日々

スポークのネジ切りは こうして行う

2015-08-13 21:46:58 | 製作・加工
手持ちのスポークに必要な長さの物が無かった時など、それで作業が進まなくなってしまう事が有ります
そんな時はスポークをカットしネジを切って必要なスポークを作ります、その手順をご紹介しましょう





スポークにネジを切る為の道具 HOZAN C-700 SPORK THREADING MACHINE
スポークネジ切り機です 現行商品で 15000円程度のものです






滅多に使う事が無いので普段は箱に入れたまま
保管しています

ネジを切ると言いますが この道具の場合は切削するのでは無く
正確には絞り出すと言った方が良いのでしょうか ですからこの
工作を行ったからと言ってスポークの強度が落ちる事は有りません






この工具はバイスに固定して使います




スポークを固定するクランプ部




スポークのネジを作るダイス部




工具を動かすハンドル部 大切な三つの部分です




スポークを用意しました 幾ら便利な道具でも
スポークを伸ばす事は出来ません 既存のスポークを
カットしてネジを切る作業です






ステンレスの段付きスポーク 15-16番です
この工具は 15番 1.8mm と 14番 2.0mm の
スポークに使えます ネジの部分をカットします






カット前とカット後 ネジの部分は最低でも 10mmは
欲しいので 段付スポークの場合は少し注意が必要です






カットしたスポークの切り口は変形したり角が立っています
それを上手く工具に掛る様に先端をヤスリで整えます
先端を少し細くしました






スポークを工具にセットします 折角ですからハンドルを
外しクランプ部の構造を見てみます






スポークガイド(溝)にスポークを沿わせ 縦ネジの穴に
スポークを通し スペーサーとハンドルで締め付けています
これが結構な固定力です






ハンドル部分を一杯に引き スポークがダイスのローラーに
軽く当たる所でスポークを固定します





スポークのセットが終わった状態です スポークの先端が軽くローラーに触れています






ネジを切る時には切削オイルを使います これで道具の
刃の負担を軽くしてやります






ハンドルを回しながらダイスを奥に進めます 作った
ネジの状態を確認します これは浅くて使えないですね
調整が必要です






調整はダイスをスパナかモンキーで保持します




ローラー側に有るのが調整用のアジャストナット






アジャストナットを締め込むとローラー間が狭くなり
深いネジが作れます




何度か調整し綺麗なネジが作れました






ニップルも綺麗にねじ込めます






それ程多用する物では有りませんがホイールの
メンテナンスをしていると有れば助かる道具です
特に変則な組み方をしたホイールには普段使わない
寸法のスポークを複数使います ネジがあと 1mm 欲しい! 
そんな時にも便利です





浅いネジと綺麗なネジ ダイスの調整でこれだけ変わります
私もそれ程多用する道具では無いので ネジを作る度に調整しています





酷暑が続いた今年の夏ですが 最近は少し過ごし易くなって来ました
今朝は雨上がりの様子で近くの草花にはまだ雨の跡が見れました 
この様なものでも涼しく感じますね

コメント (9)
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