Kinoの自転車日記

自転車と共に過ごす日々

圧着断水機の使い方

2019-11-09 20:01:27 | 設備 水道工事
設備工事や修繕をする時に止水栓やバルブが無くて水が止めれない事が有ります
その様な時に圧着断水機を使い止水する方法が有ります 水道工事の専用道具ですが
この断水機の使い方を写真を使い詳しくご紹介させて頂きます





これが手動式の圧着断水機です 油圧式の物が良く使われますが作業手順は同じです
今回はこの道具を使い擬似作業を行いましょう






この道具が入っていた箱ですが (株)エコー精機と言う会社の
ポリスターと言う商品で品番は PEH-30 実勢価格 20000円程度です

これの油圧式は安くても 60000円以上するので使用頻度が低いと
中々買えないですね








どの様な物か見てみましょう 工具のネジを回す事で
パイプを銜える部分が開閉し、ここでパイプを挟み
パイプを押し潰します 圧着断水機をカウサーと
呼ぶ事も有ります




この工具を使う場合は先程のネジを回す道具が必要です






これはラチェット機能を備えたモンキーレンチです






こちらは両口ラチェットレンチで 24mm の方を使います
圧着機を使う時は土の中や狭くて作業条件の悪い所が多いので
ラチェット機能は有った方が良いと思います






今回はこの紺色の給水管を傷め漏水した事を想定し
模擬作業を行います






給水管は HIVP と呼ばれる塩化ビニール製で サイズの呼び径が
20mm の物を用意しました 外径は約26mm です






今回はこの水道管内部には 左から右へと矢印方向に水が押しています
×印を付けた部分が傷みそこから漏水しています

しかし水を止める為のバルブや止水栓が無い為 圧着断水機を使い
止水をしてから修繕をすると言う想定です





今回の修繕には断水機の他にこれだけの道具と材料が必要です この後でそれぞれを
説明して行きましょう




まず給水パイプ用の接着剤です 2種類有りますが
使うのはどちらか片方です






エスロンと言うのはメーカーのブランド名ですが、こちらは
一般的に使われている HIVP 用で透明のタイプです






こちらは用途は同じですが 接着剤に白い色が付いています
私は白糊と言っていますが、接着剤の塗り忘れを目視で防ぐ為に
使います 今回はこちらを使いましょう






これは修繕に使う為の水道管と継ぎ手です 継ぎ手はソケットだけ
使いましょう 先程のパイプとメーカーが違いますが、これは問題有りません 

接着剤についても、他のメーカーの物を使って不具合が有ったと言う
話しは聞いた事が有りません 経験上大丈夫です 
しかしこれは私が強く保証するものでは有りませんから、ご心配な方は
メーカーを揃えられると良いですね






そしてこれは普段あまり使わない継ぎ手ですが MCユニオンです
圧着断水機を使った部分に補強管として使います




そして工具類です






では圧着断水機を使う場所を決める為にマーキングをしてみましょう
実際漏水現場でマーキングは出来ませんが ここで必要寸法を
見て頂きます




まず止水後パイプをカットする部分です




カットした所には継ぎ手のソケットを使い その左側には
MC ユニオンを仮差しします ユニオンの左端にマーキングをしました
断水機を使うのはこのユニオンの左側です






MC ユニオンの構造を見ておきましょう 左からナット、樹脂製の抜け止め
黒いゴム質のパッキン、ユニオン本体(筒です)、右側も左と同じです
ナットを締め込む事でパッキンが潰されユニオンが固定されます




ユニオンの左端から ×印の破損箇所まで 210mm 程度有ります
圧着断水機を使う場合、破損箇所から最低これだけの寸法が必要です




今回は余裕を持ってマーカーペンが示す部分で断水機を使います








断水機のネジを緩め圧着部を開きパイプに装着します
パイプに対して断水機が直角になっている事を確認しながら
ネジを締めて断水機を安定させます






パイプを持ち上げ今の状況を見て頂きます 道具が正しく
セットされています
実際には土を掘った穴の中や漏水で池の様になった状態で
する事もあるので この辺りは自分の感覚に頼る事も良く有ります








ここからラチェットレンチを使いパイプを潰して行きます




断水機のハンドルを持ちレンチを使いネジを締め込みます






止水が出来る途中のパイプの様子です 断水機で少しずつ
パイプが潰されて行きます






さらに締め込む事を続け ネジが動かなくなるまで締め込みました
力加減は、目一杯です




パイプがここまで潰れました HIVP はこの状態でもまず割れません
ただ極端に気温が低い時や パイプが日焼け等で劣化している物は
割れる事も覚悟しながら作業を進めています





ここまでが水を止める為の作業です 止水方法は圧着だけでは無く他の方法も有ります
その時の状況に応じてその方法を選びますが、圧着断水機を使うのが比較的自分が濡れなくて
済む方法でしょうか

記事が長くなって来ました止水だけが仕事では有りません この後の手順は次回にさせて頂きます
この道具を使い完了させるまでに大切な事も有ります、その辺は次回にご覧頂けます どうぞお付き合い下さい

この後の修繕方法 【 断水機を使い 漏水修繕 】 是非ご覧下さい


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