Kinoの自転車日記

自転車と共に過ごす日々

BB小物を取り外す 謎のピスト

2020-10-08 20:00:08 | ピスト
長年乗って来た街乗りピストを分解しています 今回は最後の作業 BB小物を取り外します
この自転車はこれで引退させてあげます どうぞ作業風景をご覧下さい





50年近く経ったトラックフレームですそれを街乗り用の自転車に組んで 11年少し乗りました
ここまで分解を進め後は BB 小物だけになりました




今回は最後の BB 小物を取り外します Campagnolo RECORD の
ロード用の小物を使っています JIS 規格です






BB小物の分解は左側から行います 工具を用意しました






ロックリングを緩める為の工具です ロックリングに
装着します




ロックリングを緩めます ※ 正ネジです
工具を下方向に力を加えています






緩むきっかけを作ると後は手で回ります ロックリングが
外れました








左わんにはピンスパナを使います ワンの穴に工具の突起を
差し込み使います




左わんを緩めます ※ 正ネジです






左わんが外れました




わんの中にリテーナーが入っています






ハンガーシャフトを引き抜きます ロード用のシャフトはピスト用より
右側が長くなっています これを使ったのはピスト用では前の大ギアが
チェーンステーに当ったからです






ウォーターシーフを外します 二つに分かれます



 
奥にまだ残っています 少し引っ張り難いです






反対側からマイナスドライバーで押し出します




右側のリテーナーです






残りのウォーターシーフを引き抜きました






パイプ内の錆が付着しています 直ぐに拭き取っておきます




ハンガーシェル内部を覗くと 縦パイプよりチェーンステーからの
錆が多く認められます




これで左側からの作業は終わりです




右側に掛かります






右ワンに専用工具を装着します HOZAN C-358 右ワン回し






ハンドルを持ち力を加えます ※ 逆ネジです
BB 小物の右わんが直ぐに緩む様では困ります
どの右ワンもしっかり締まっています




ハンマーで工具のハンドルを殴りショックを与えます
何度か叩くと緩みました






工具と共に右ワンが外れました






右わんです ネジにも良くグリスが回っています
良い事だと思います






右ワンが外れ BB 小物の取り外しは完了です




ハンガーシェル内部を観察します






チェーンステーに指を差し込みます やはりかなり錆が発生しています
今回このフレームを使うのを止めたのはこの錆が原因です かなり錆が育ち
強度に不安を感じ安心、安全に乗れる自転車じゃなくなってしまいました
経年劣化 仕方が無いですね・・




今回使った工具と BB 小物です





このフレームから取り外した部品の全部です 中には 50年を超えた物も有ります
この中から次の自転車に使うパーツも有ります それらは又改めて整備します





このフレームは自転車競技経験者である私の弟が使っていました それを長く保管し
2009年1月に街乗り用に組み立てて 11年少し使いました フレームの内部から傷み
これで引退させてやります 長くお疲れ様でした

前回の記事 【 サドルを取り外す 謎のピスト 】


2009年に組立てた時の記事です
OGPイメージ

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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
おはようございます^^ (attsu1)
2020-10-09 06:20:07
初めまして、記事、自転車のメンテナンスをしていて、検索してから見せて頂いています。
50年ですか、自転車って整備すればもつんですよね。(今は安い自転車が消耗品のように使われているようですが)

余談ですが、
20年以上使っているMTBと数年乗っているロード、
素人で出来る範囲でとホイールハブのグリスアップから初めました。
今回紹介されている、BBをしばらく前にグリスアップしようとしたら、ロックリングがはずれない。
自転車さんに2軒行ったんですが、古くて、錆びてますよと緩まなかった。BBなんですが、
CRCを相当ふきかけ、翌日、パイプで、工具を延長
壊れても仕方ないと思い、体重かけたら、
外れました😉
そして。ヘッドパーツもグリスアップしてみました。
そんなMTBですが、年齢とともに乗る機会が減り、
ふとしたきっかけで譲ることになりました。
今、ディスクブレーキのクロスバイクを注文中です。
来たら、少しづつ整備しながら、楽しみたいと思っています。
余談が長くなりましたm(_ _)m

これからも、細かい整備の記事、楽しみにしています。
返信する
attsu1さん (Kino)
2020-10-09 06:54:55
初めまして コメントを有難うございます

錆付いたロックリング 外そうと思えばその方法も色々と心得ている自転車屋さんでも それを触る事の色々なリスクを考え、お断りされているのかも分りませんね 
自転車屋さんで油を売っている時、お客さんとの会話を聞いていると自転車屋さんの気持ちも良く解ります

ご丁寧なコメントを有難うございます ブログは出来るだけ続けたいと思います
返信する
こんにちは! (ただ)
2020-10-10 16:26:16
いつも拝見しております。
今回のフレームの引退記事を感慨深く読ませて頂きました。
これまでのKINOさんの作業された月日と思い、
朽ちていく鉄製フレームに人生を重ねてしまい、
考えさせられました。
それでも最後まで丁寧な作業を行うKINOさんの記事は
寂しくも、うれしく感じました。

これからも期待させて頂きます!
返信する
たださん (Kino)
2020-10-10 20:28:34
初めまして コメントを有難うございます

実の処 何処の誰が作られたか分らないフレームで出来もそれ程良いものでは有りませんでした
それでも競技や街乗りにと充分過ぎる程、役目を果たしてくれました

現在は自転車小屋の片隅に吊り下げています また時間を作りワックスでも掛けてやりたいと思います

ご丁寧なコメントを有難うございます
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