Kinoの自転車日記

自転車と共に過ごす日々

カセットスプロケットの 取り外し 手順

2016-08-06 20:13:28 | 自転車整備 その他 
最近のロードバイクなどの後ろのギアはカセットスプロケットと言う物が使われています 
今回はそれの取り外し手順をご紹介します





これはロードバイク用のシマノ製 10速のスプロケットです これからこれを
取り外しますが少なくとも 8速、9速、10速、11速、そしてカンパも手順は同じです






ホイールは27インチのチューブラーホイールですが
ホイールの種類も作業に影響しません 皆同じです




使う工具はスプロケットリムバーと呼ばれるチェーンの
付いた工具です これはスプロケットの枚数に依り
チェーンの巾が違いますが 今回は本来使用出来ないと
されている 厚歯用のチェーンの物であえてやってみます
通常は 5~11速対応などという物を使って下さい






これはロックリングリムバー シマノ用です 
TL-LA15 は純正の品番ですが パークツールなどの
工具メーカーの物でも使えます Park Tool FR-5G シマノ用
BBT-5 カンパ用などが有ります お値段は1000~1300円程度
ですので是非持っておきたい工具です




そして先程の工具を回す為に使うモンキーレンチ
先が 24mm 以上開く物が必要です これはロブスター
UM36 ハイブリッドモンキーと言う商品でハンドルが短い
割に口が大きく開くタイプです この大きさはヘッド小物も
触れるので便利です 実勢価格2500円程度かと思います






では始めます ホイールに傷を付けない心遣いは必要です
養生毛布を敷いていますが パーツを落した時にも紛失
しなくて良いですよ








ロックリングリムバーの先端を中空シャフトの中に入れ
工具をロックリングの奥まで入れます 工具の突起は
工具が外れ難くて良いと思います ハブに通常のシャフトが
使われている場合、突起の無い工具を使います Park Tool
FR-5 970円






工具を横から見るとこの様な状態です






ここでスプロケットリムバーを使います
フリーが左=反時計方向に回らない様にこの工具で
押えます 
先に書きました様に今回の工具は厚歯用でチェーンが
厚いのでローギアにだけ使えます それ以外の場所では
チェーンがギアの間に入らず使えません ただこれも
ローギアと隣りのギアが 2枚以上の差が有れば可能です




そしてモンキーレンチを使います モンキーにも正しい
使い方が有り 正ネジを緩める方向=反時計回りに
力を掛ける場合はこの使い方が正解です 裏向けに
使ってはいけません





ホイールを立てて左手と右手を開く、下方向へ力を入れています 一気に行くのでは
無く、じわっと力を加えます ロックリングが緩んで回るのは右手の方です 手に怪我を
しない様に注意しながらの作業です






固いのは最初だけで後は手で回ります ロックリングを
外しました






ロックリングは軽合金で出来ています 下位グレードでは
そうでない物も有りますが形状は一緒です








ここからスプロケットを抜いて行きます 全てフリー
本体に、はめ込んで有るだけです








途中にスペーサーが入っています 最後に3枚が固定
された物が有りますが この枚数はグレードに依って
異なります 全部の歯を外しました






Shimano ULTEGRA 10 速のスプロケットです




今回の作業は特に難しい処は無く誰にでも出来ます
これから自転車を続けて行くなら是非出来る様に
なりたい作業ですね





先日自作したスプロケットリムバーも初めて使いました、充分使えます 外したスプロケットは
改めて洗ってやります それまでは針金やタイラップで留めておくとバラバラにならず良いですよ

スプロケットリムバーの自作方法 【 好評 小ギア外し 追加制作 】

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サドルの取替え 位置調整

2016-08-02 20:23:48 | 自転車整備 その他 
前回サドルの取替えを行いましたがそれで完成では有りません
今回は最も大切な位置調整を行います





前回今迄使っていた CINELLI UNICANITOR ユニカの革張りから このサドルに
取り替えましたが まだその位置が決まっていません これから出来るだけ以前と
同じポジションを再現します






サドルのポジションは 高さ、前後位置、傾き
それらの調整で決まります まずトップチューブに
印を付けた、以前のサドル位置と比べると偶然にも
前後は一致しています 角度はこれだけ前下がりに
なっています






まずサドルを水平にします 10mm のコンビネーション
レンチを使っていますが サドル裏のスペースが狭く
二本有るアジャストネジの前に使えません








二本締めのヤグラにはこの短いスパナが必要です
クランクになった方はマイティの付属品だったでしょうか
黒い方は藤田のヒューペルライダーに付いていた物です




かなり限られたスペースでの作業になりますが 
サドルを水平にしました




高さを見てみると サドルの形状の違いで 10mm 程
低くなっています








サドルの高さ調整はシートピンを緩めて行います
装着時に腐食防止のグリスを使っているので
固着する事なく動かす事が出来ました






サドルを上げると縦パイプにはシートアングルと言う
角度が付いているので 上方向と同時に後方にも移動
します もう一度サドルの取付けネジを緩めサドルの
前後位置を合せましょう






さてこれでサドルの傾斜、高さ、前後位置を以前と
同じに出来ました






ただサドルの位置が同じだからそれで良いのかと言うと
選手時代なら ほんのわずかな違いも敏感に感じます
サドルの表面の材質が変っても違和感を覚えます
その辺が納得出来るまで、これからは自分の感覚で
調整をして行きます 人に依っても違いますが毎日
1mm単位の調整が一ヶ月続く事も有りますね






だけど街乗りのお買い物用自転車では ここまで再現したら
大丈夫でしょう はみ出したグリスを拭いておきます






スペアタイヤも取り付けます チューブラータイヤは
長くパンクをせずにそのまま乗り続けると リムセメントが
風邪を引いて粘着力が無くなります 出来れば半年に一度
新しいリムセメントを使い張り替えた方が望ましいですね
この自転車もそんな時期です




前輪を取付けてメンテ台から降ろしました





少し乗ってみるとやはりサドルそのものの違いは感じます でも日常的に使うのに
それ以上病的なほど気にする事でも有りませんこのまま行きましょう





最近の自転車愛好家達からは良くサドルが合わない 股間が痛い等の声を聴きます
でも我々の頃は選択肢も狭く、多くの選手が決まった様なサドルを使いましたが
好みが有ったとしてもサドルが合わなくて股間が痛いと言う事はまず無かったです

今その様に言っている方も根本的な身体の不具合で無ければ 多くの人が乗り方で
解消出来るのではないでしょうか それには当然努力と言う二文字が付いて廻ります

前回の作業 【 サドルの取替え 】

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