本日5/16各誌夕刊で、報道されています。
豊洲の土壌汚染は大変深刻です。
なんと、猛毒のシアン化合物もまた、高濃度に存在していたのです。
シアン化合物またはシアン化物とは、化合物のうち、シアン化物イオン (−CN) をアニオンとして持つ塩を指す呼称。代表例としてはシアン化ナトリウム (NaCN)、シアン化カリウム (KCN) など。
すなわち、
シアン化水素(HCN)⇒青酸ガス
シアン化ナトリウム (NaCN)⇒青酸ソーダ
シアン化カリウム (KCN) ⇒青酸カリ
良く耳にする猛毒物質です。
よって、環境基準(地下水)では、『検出されないこと』となっています。
検出されてはいけない猛毒物質が、検出されているところへ、生鮮食料品をあつかう築地市場を移転できますでしょうか。
だれが考えても、「ノー」でしょう。
検出されないように、土壌の入れ替えが果たして可能でしょうか。
万が一できたとしても、そんなところの市場から、だれが生鮮の魚や野菜を仕入れたいと思いますか?いままでの「築地ブランド」は地に落ちます。
移転計画の抜本的見直しが必要です。
今年の夏は、半端じゃないぐらいに熱くなりそうです。
<シアン化合物の人体への影響>
青酸中毒死は、工業用生産が使用されている関係上、男性に多く、自殺手段として、使用される傾向が多い。シアン化物が胃に到達すると胃酸の作用でシアン化水素が発生する。現れる中毒作用として、消化管粘膜の腐食、血液に対する作用、酵素活性の阻害、呼吸中枢を冒すなどがあげられる。症状としては、吸入、内服後、数秒~1分程度で、失神、痙攣、呼吸麻痺が生じて、死亡する。
(出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』)
****日経夕刊(2008/05/16)****
『シアン化合物、基準の860倍・築地市場の移転予定地』
東京都が築地市場(中央区)の移転を予定している豊洲地区(江東区)の土壌汚染問題で、強い毒性を持つシアン化合物が国の環境基準の860倍検出されていたことが16日、分かった。高濃度の汚染物質の発覚で、都は一層の対策を迫られることになり、2013年3月までに予定している市場の移転時期がずれ込む公算が大きい。
移転予定地からは基準の4万3000倍のベンゼンが検出されたことがすでに判明している。(16:00)
****日経夕刊 引用終わり****
同日の読売新聞では、
****読売新聞夕刊(2008/05/16)****
「築地」移転3年遅れに、豊洲の汚染対策で…五輪招致に影
東京・築地市場の移転予定地で高濃度の有害物質が見つかった問題で、汚染対策の長期化などにより、新市場の開場が2013年3月から約3年遅れる見通しとなったことがわかった。
都では、開場の遅れを最小限にとどめる検討を始めたが、築地市場の跡地利用は、16年夏季五輪の東京招致計画に盛り込まれており、計画の一部見直しも迫られる。
都が移転予定地の江東区豊洲地区(約37万4000平方メートル)で実施した土壌・地下水の調査では、環境基準の4万3000倍の有害化学物質「ベンゼン」などが見つかった。調査地点約4200か所の3割強で、環境基準を上回るシアンやヒ素、鉛などが検出されたことも新たに判明した。
予定地の安全を確保するため、都が土壌の入れ替えや地下水の浄化処理などにかかる費用を試算した結果、当初予定していた670億円のほぼ倍額の約1300億円に上った。
こうした汚染対策を実施すると、新市場の開場は早くても16年ごろになる見通しとなり、東京五輪招致で、築地市場の跡地にメディアセンターを建設する計画が困難になる。さらに、港区東新橋から築地市場の敷地を抜けて、メーンスタジアムの設置を予定する臨海部を結ぶ環状2号線の建設にも影響が出る。
都中央卸売市場は「都民の安心と納得が得られるように最善の対応を取りたい」としている。
(2008年5月16日14時31分 読売新聞)
****読売新聞引用終わり****
豊洲の土壌汚染は大変深刻です。
なんと、猛毒のシアン化合物もまた、高濃度に存在していたのです。
シアン化合物またはシアン化物とは、化合物のうち、シアン化物イオン (−CN) をアニオンとして持つ塩を指す呼称。代表例としてはシアン化ナトリウム (NaCN)、シアン化カリウム (KCN) など。
すなわち、
シアン化水素(HCN)⇒青酸ガス
シアン化ナトリウム (NaCN)⇒青酸ソーダ
シアン化カリウム (KCN) ⇒青酸カリ
良く耳にする猛毒物質です。
よって、環境基準(地下水)では、『検出されないこと』となっています。
検出されてはいけない猛毒物質が、検出されているところへ、生鮮食料品をあつかう築地市場を移転できますでしょうか。
だれが考えても、「ノー」でしょう。
検出されないように、土壌の入れ替えが果たして可能でしょうか。
万が一できたとしても、そんなところの市場から、だれが生鮮の魚や野菜を仕入れたいと思いますか?いままでの「築地ブランド」は地に落ちます。
移転計画の抜本的見直しが必要です。
今年の夏は、半端じゃないぐらいに熱くなりそうです。
<シアン化合物の人体への影響>
青酸中毒死は、工業用生産が使用されている関係上、男性に多く、自殺手段として、使用される傾向が多い。シアン化物が胃に到達すると胃酸の作用でシアン化水素が発生する。現れる中毒作用として、消化管粘膜の腐食、血液に対する作用、酵素活性の阻害、呼吸中枢を冒すなどがあげられる。症状としては、吸入、内服後、数秒~1分程度で、失神、痙攣、呼吸麻痺が生じて、死亡する。
(出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』)
****日経夕刊(2008/05/16)****
『シアン化合物、基準の860倍・築地市場の移転予定地』
東京都が築地市場(中央区)の移転を予定している豊洲地区(江東区)の土壌汚染問題で、強い毒性を持つシアン化合物が国の環境基準の860倍検出されていたことが16日、分かった。高濃度の汚染物質の発覚で、都は一層の対策を迫られることになり、2013年3月までに予定している市場の移転時期がずれ込む公算が大きい。
移転予定地からは基準の4万3000倍のベンゼンが検出されたことがすでに判明している。(16:00)
****日経夕刊 引用終わり****
同日の読売新聞では、
****読売新聞夕刊(2008/05/16)****
「築地」移転3年遅れに、豊洲の汚染対策で…五輪招致に影
東京・築地市場の移転予定地で高濃度の有害物質が見つかった問題で、汚染対策の長期化などにより、新市場の開場が2013年3月から約3年遅れる見通しとなったことがわかった。
都では、開場の遅れを最小限にとどめる検討を始めたが、築地市場の跡地利用は、16年夏季五輪の東京招致計画に盛り込まれており、計画の一部見直しも迫られる。
都が移転予定地の江東区豊洲地区(約37万4000平方メートル)で実施した土壌・地下水の調査では、環境基準の4万3000倍の有害化学物質「ベンゼン」などが見つかった。調査地点約4200か所の3割強で、環境基準を上回るシアンやヒ素、鉛などが検出されたことも新たに判明した。
予定地の安全を確保するため、都が土壌の入れ替えや地下水の浄化処理などにかかる費用を試算した結果、当初予定していた670億円のほぼ倍額の約1300億円に上った。
こうした汚染対策を実施すると、新市場の開場は早くても16年ごろになる見通しとなり、東京五輪招致で、築地市場の跡地にメディアセンターを建設する計画が困難になる。さらに、港区東新橋から築地市場の敷地を抜けて、メーンスタジアムの設置を予定する臨海部を結ぶ環状2号線の建設にも影響が出る。
都中央卸売市場は「都民の安心と納得が得られるように最善の対応を取りたい」としている。
(2008年5月16日14時31分 読売新聞)
****読売新聞引用終わり****