「中央区を、子育て日本一の区へ」こども元気クリニック・病児保育室  小児科医 小坂和輝のblog

感染を制御しつつ、子ども達の学び・育ちの環境づくりをして行きましょう!病児保育も鋭意実施中。子ども達に健康への気づきを。

渋谷区民の専門家会議報告書(案)への意見書(1)

2008-07-23 09:23:24 | 築地を守る、築地市場現在地再整備
報告書案に対する意見

 専門家会議には大きな意味があった。私が考えるに3点あげることができる。第1点は追加調査、土壌・地下水の詳細調査がおこなわれ、土壌汚染や地下水汚染が噂されていた豊洲新市場予定地の汚染の実態がある程度明確になったこと。次の点は専門家会議のやり取りや傍聴人との質疑応答などで豊洲新市場予定地の問題点がより鮮明になったこと。最後の点はマスコミの報道により食の安全や市場のあり方について一般の人の関心が高まったこと。
 これらの点で専門家会議は評価できる点があることを認め、意見を述べたい。



■専門家会議のメンバー構成について
 一番不思議なのは東京都にある豊洲新市場における土壌汚染を調査するのにも関わらず、東京近県の有識者が誰もいないで近畿圏の有識者ばかりで構成されていることだ。意見書1-1の構成メンバーに書かれているように「専門家会議は、中央卸売市場長が委託した学識経験者の専門家委員」から構成されている。
 そのため「食の安全・安心を確保する観点から、東京都の土壌汚染対策の妥当性等に検討し、評価・提言を行うことを目的」すると言いながら、東京都はこの問題について詳しくない近畿圏の有識者を固めて世論を誘導するつもりなのだとか、最初から結論ありきではではないかとの一般の人の疑惑を生む原因になっている。
 特に豊洲新市場の移転問題は一般の関心が高い食の安全の問題である以上公正・中立性が疑われかねない構成ではどのような提言を出しても信頼されないのではと思う。専門家会議のメンバー構成について専門家会議の側で抗議し、東京近県の有識者を加えることはできなかったのであろうか。

(2)につづく
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渋谷区民より(2)

2008-07-23 09:23:12 | 築地を守る、築地市場現在地再整備
■専門家会議の報告書案の意見募集に関して
 最初に言っておくが当初の意見募集は告知期間が7月7日(月)~7月13日(日)であり意見募集期間の7月13日(日)~7月19日(土)【必着】より長い。報告書(案)が出される前の告知期間を長くするくらいなら、意見募集期間を長くすべきであり事務局が行っていることは本末転倒している。
 その上で意見募集の不当性について述べる。まず報告書案の意見募集の期日が当初予定では7月13日(日曜日)~7月19日(土曜日)【必着】となっており、報告書案の公開が5時からとなっていたが、この期日にはまったく現実性がなく、ただ民主的な手続きを踏みさえすればよいという事務局の考えが如実に現れている。5時という時間では専門家会議が終了していない可能性が予測できる時間になぜ報告書案が公開できるのか。(実際に当日の5時という時間は参加者との質疑応答が始まったばかりであった)
 また日程についても問題である。メールとFAXの使用者は期日をまるまる使えるのに対して郵送の使用者は1日ないしは2日も締め切りの時間が短くなってしまう。報告書の意見を寄せる一般の人に対して物理的な差をつけるようなやり方はとても公平であるとは言えない。
 7月13日(日曜日)~7月20日(日曜日)【消印有効】と期日が一日延びた上に消印有効としたことは郵送で意見を送ってくる人の不公平感を解消したということで専門家会議の座長の英断である。
 しかしその上で一言文句を言いたい。それは事務局の対応である。7月13日の専門家会議の席上、事務局では報告書案の公開は訂正箇所を直した上で、次の午前中には公開すると発言をした。しかし14日の午前中には訂正箇所の数値が抜けた状態でしか公開されていなかった。私が確認した範囲では午後2時になっても訂正箇所の数値が抜けたままでしか公開されていなかった。正誤訂正表がしっかりした形で公開されたのは私が確認した限り15日の午前中であった。同じようにHPを確認した知人によれば、15日の17時に確認したところ、該当のページが開けず担当に問い合わせたところ19時に復旧したとの回答があった。
 このことは日数が限られた今回のような報告書案に対しての意見募集に関しては致命的なミスであると言わざるを得ない。インターネットのみの公開を重視した事務局の初期判断の誤りとしか言いようがない。
 その上で、一般の人が意見を書く上で参考になる第8回会議の議事録が公開されていない(事務局に電話で確認したら18日午前中公開とのこと)。今回の専門家会議では一般傍聴者とのやり取りの中で粘土層としていた有楽町層を粘性土(粘土・シルト)層と変更した。これは地下水と不透水層という問題に関わる重要な変更点である。その他にも表7・1・8の「各ケースにおける対象物質毎の地上空気吸入による人の健康リスク」の健康リスクが数値の高い方に変更になったり、9・6・2の「東京都の土壌汚染対策」が絞込調査で絞り込まれる土壌汚染の範囲だけはなく、環境確保条例による調査で新たに把握される土壌汚染対策範囲にまで広がるなど、一般に意見を求める上でけして見過ごすことのできない重要点が変更されている。
 私はたまたまこの回の専門家会議に出席できたので気がついたが、専門家会議に出席できなかった一般の人がこれらの重要な変更点に気がつけるかといえば疑問が残る。このように専門家会議に出席できた人と専門家会議に出席できなかった人との予備知識の差を埋めるためにもいち早い専門家会議での議事録の公開が必要と思われる。日時を確認した知人によれば18日の8時になって議事録の公開が行われたとのこと。この時間では当然都庁は閉庁しておりインターネットができない人は重要な変更箇所のやり取りを確認することなしで、意見書を書かなくてはならない。「より多くの方々からご意見を募集するため、期間を延長し」と事務局の文章に書いてあるなら、再度意見募集の期間を延ばすなり、専門家会議の日時の設定を伸ばすなりすべきである。
 このような形式的に民主的な手続きさえ踏めばよいと言わんばかりの事務局のやり方について抗議する。

(3)へつづく
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渋谷区民より(3)

2008-07-23 09:22:59 | 築地を守る、築地市場現在地再整備
 なお、報告書の入手についても不満がある。インターネットによる入手の他は中央卸売市場管理部総務課(都庁第一本庁舎36階北側)と中央卸売市場管理部新市場建設課と都民情報ルーム(都庁第一本庁舎3階閲覧のみ)の3箇所しかない。3箇所と言っても中央卸売市場管理部総務課と都民情報ルームは同じ都庁ということで、入手箇所は実質2箇所である。豊洲新市場の移転は移転予定地の江東区と築地市場のある中央区だけの問題ではなく都民全域に関わる問題である。そうである限り都民が入手する手段はたくさんあるべきだ。なんで三多摩地域には入手できる場所がないのか。
 時間についても同じだ。入手先が都の関係局で平日の9時から18時15分しかやっていない。この時間帯では仕事帰りや学校帰りに入手することは極めて困難なのは言うまでもない。そもそも広く集めるつもりならなぜ意見募集期間の間に休日を入れないのか。また都の関係局は休日が休みであるなら、休日が休みでない図書館などの公共施設に報告書案を置くという工夫をなぜ図らないのか。
 豊洲新市場への移転は文字通り老若男女に影響をもたらす。従ってインターネットができる人だけを対象にするようなやり方は望ましいとは思えない。
 このようなやり方で一般の意見を広く聞くといっても形式を整えただけとしか言いようがない。次の専門家会議では「意見募集への回答」をするとしているが本当に広く意見を集めるつもりならそれなりの手段を尽くしてほしい。事務局がその手段を尽くさないなら拙速にならないように諫めていただきたい。
 これではとても民主的な手法であるとは言えず、タイムスケジュールありきと言わざるを得ない。こういう姿勢では、築地市場跡地にオリンピックのメディアセンターを作る予定であり、その計画に着手するためにも築地市場の豊洲移転を急がなければならないのではないかという疑問を持たれかねない。

(4)へつづく
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渋谷区民より(4)

2008-07-23 09:22:23 | 築地を守る、築地市場現在地再整備
■財源について
 「東京都の土壌汚染対策の妥当性等に検討し、評価・提言を行うことを目的とし」とあるように技術論のことに終始し、財源の問題についてはあえてふれない態度をとり続けてきた。この態度には納得できない。なぜなら東京都は6月20日の経済港湾委員会で築地市場の再整備と豊洲市場移転についての試算を明らかにしているからだ。
 その際の東京都の説明では豊洲移転の場合は総事業費4400億。中央卸売市場会計1350億と国の補助金100億に築地市場の売却益をあてればまかなえると言う。これに対して築地市場の総事業費は1995年の試算で3000億。中央市場会計1350億と国の補助金300億それに豊洲用地売却益720億を当てても630億円不足している。だから東京都は築地での再整備は難しいと説明した。但し豊洲移転の総事業費4400億は当初計画に基づく数字であり土壌汚染対策費としては670億円しか計上していない。
 専門家会議の努力によって追加調査や詳細調査が行われたのにも関わらず、以前の土壌汚染対策費用の額を使って、議員に説明をする東京都の態度は専門家会議をあまりにも軽視したものと感じる。
 このような東京都のやり方を防ぐためにも専門家会議として土壌汚染対策費用の見積もりを出すべきである。
 専門家会議ではあくまで技術論しかしないというのなら、6月20日の経済港湾委員会の数字には専門家会議は関与していないことを公式の文章の中で言及する必要があろう。
■技術の専門家会議を 
 石原都知事は5月16日の定例記者会見の中で豊洲新市場予定地の土壌汚染・地下水汚染に対して以下のような発言をしている。
  また、対策についてはですね、全く新しい発想や技術の可能性も広く考えていく必要  があると思います。いわゆる土木工学の中でですね、既存の、何と言うんでしょうね、  方法論だけではなくて、新しい技術の開発も兼ね合わせたですね、もっと費用のかか  らない、しかし、効果の高い、そういう技術があるかもしれないということで、そう  いうものも模索していきたいと思っています。
 既存の方法論ではなくて新しい方法論を取り入れて土壌汚染・地下水汚染をしていく可能性に対して言及している。行政の長として少しでも費用が安くなるならという発想であると思われる。
 しかし、このような発想では専門家会議の指摘した精神に合致するとは思われない。東京都が専門家会議の提言を軽視して安全面を軽視しないように、専門家会議で技術手法に関して提言すべきである。
 専門家会議では難しいのなら、専門家会議の対策を実際に行う「技術者会議」のようなものを立ちあげ技術に関してはそちらで議論するというやり方もあるのでないか。
 「対策」を報告書に書き込むのであれば当然、技術的や経済的な裏づけに基づくべきであり、地震学者や工学の専門家、建築の専門家などからなる技術者会議を立ちあげ最終報告は「技術者会議」の結論を引いた上で行うべきである。

■汚染した土地の処分方法は
 旧地盤面から2メートルの土壌を掘削し入れ替えると書いてあるが、その土をどのように処分するのか。またその上に2.5メートル土を盛り土すると言うがこの土はどこから持ってくるのか。先ほどにも書いたように土壌対策費用によって豊洲新市場予定地の総事業費が変化する以上、このような点についても専門家会議で見積もりを出すべきである。

■目的が矛盾しているのでないか
 「食の安全・安心を確保する観点から、東京都の土壌汚染対策の妥当性等に検討し、評価・提言を行うことを目的」としながら、9・8では「新市場予定地のリスク管理を図るために必要と考えられる日常的な管理および緊急時の管理」について言及されている。食の安全・安心の確保というなら日常的な管理および緊急時の管理が必要ないところで市場を運営すれば済むだけの話のように思うが。
 また日常的な管理および緊急時の管理の費用はどの程度なのか。維持経費はどのくらいかかるのか。また東京都中央卸売市場の関係者が異動してもリスク管理できるものなのか。明らかにされたい。
 
以上
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白熱した議論~坂巻先生を囲んで~築地市場を守るために、食の安全・安心を守るために

2008-07-23 05:05:51 | 築地を守る、築地市場現在地再整備
各方面、いろいろな方が集まりました。

昨夜の会は、ひと言で言うと、
「白熱した議論、問題意識と思いの共有ができた時間」

まずは、坂巻先生にお礼を申し述べたいです。
7時スタートし、
9時までというところが、納まりきらず、
10時近くまでの大幅延長。約3時間の議論でした。
様々な議論が出るが、そこに坂巻先生が、常に、
適切にコメントくださるおかげで、
さらに、考察を深めていくことができました。
本当にありがとうございました。

集まった皆様も、遅くまでお疲れ様でございました。
本当にありがとうございました。

参加した多くの方は、専門者会議の傍聴で、
何度も見る顔。
8回も、顔を合わせていると、
顔見知りになるものです。
そして、傍聴席で各々の発言を聞いていると、
考えていることが、分かってきていました。
ただ、「傍聴者対専門家」での意見のやりとりで、
お互いの意見交換はできていなかったため、
今回は非常によい機会になりました。

ひとりひとり、お忙しい中参加下さった皆様に、
大いに感謝すべきところですが、
市場の仲卸野末誠氏も参加くださり、貴重な意見と
資料を配布くださったことも大いに感謝致します。
「市場を考える会」の女性の方々も同様に感謝いたします。
連休が終わり、市場が始まったばかり。数時間後には、
市場でのご商売がある中で、遅くまで、議論に参加くださりました。
連日、野末氏は、市場の問題で飛び回っておられ、
今回は、正直、お知らせはしたものの、
休んでいただきたい意味もあり、敢えて来て下さいとは、
お願いを致しませんでした。
野末氏が来てくださったこと、たいへんうれしかったです。
眠っておられないとご本人は述べておらるし、
どう考えても眠る時間がないはず。
デモがあり、東京都、農水省、環境省に請願を出し、
地方議員の会合に出て、地元議員と面談し。。。。
私達の年代なら、寝なくても十分持つ体だけど、
体が心配になります。

案内は、メーリングリストで幅広く発信しました。
小児科メーリングリストまで。
そしたら、私の尊敬申し上げる「闘う小児科医」
葛飾区の松永先生も来て下さいました。
「分野はちがうものの、問題の本質は同じである」ということの
貴重なご発言をいただきました。

区議会(中央区の他の区議も含め)、市議会、都議会、国会、
各レベルで政治にかかわっている人たちが、
それぞれの段階での、「築地市場にまつわる問題」を
述べてくださりました。
線で繋がった感をうけます。

地域の方、大学研究者、市民運動、草の根運動の方が、
多角的なる考察を入れて下さいました。
大学の旧友も仕事にけりつけて、その場に。

多方面の方々の知恵と思いが結集されると、
国をも動かす力になるはず。。。

遅くに終った会議、しかし、
小一時間という名目で、「もんじゃ」を食べる人が、
残りました。
はじめて集った5人の仲間。
昔からの知り合いが、久しぶりに
集まった会合のように話題がはじけました。

案内をもちながら、出席できなかった方々から、
今回いけなかったことの返事のメールが、
多く届きましたことも感謝です。
皆、築地をなんとかしなければと、
強くおもっていらっしゃいます。

専門家会議の問題点を踏まえ、今後どうするべきか。

今週末、7/26(土)。
決戦です。
「食の安心・安全」「築地市場」「魚河岸文化」
絶対、守り抜きます。

皆様、昨夜は本当にお疲れ様でございました。
ただ、これからです。

24日、“真実の”専門家会議をメディアの皆様に伝えていただけるように声明文を出します。その賛同者を募っています。

皆様の専門家会議の意見書、公開してよいものがあれば、
送って下さい。このブログでも公開します。
⇒kazuki.kosaka@e-kosaka.jp
専用ホームページも立ち上がるということです。
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