「中央区を、子育て日本一の区へ」こども元気クリニック・病児保育室  小児科医 小坂和輝のblog

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『中央区基本計画2018』中間のまとめへの意見書

2018-01-09 23:00:00 | 公約2015
中央区基本計画2018 中間のまとめへの意見書

氏名 小坂和輝年齢 50歳
住所 中央区月島3−30−3ベルウッドビル2F
電話03−5547−1191

 中間のまとめに対し、意見させていただきます。
 よろしくご検討のほど、よろしくお願い致します。

第1、総論
1、策定過程での区民公募委員の参加
 今回は、策定過程で、区民公募委員の参加がなかった。5年後の中間評価後策定の『基本計画2023』においてや、次回の『基本計画2028』策定においては、是非とも区民の公募委員を入れて策定を願いたい。
理由:区民の声をより反映させた計画とするため。

2、適切に現状を現す「現状データ」を採用する不断の努力について
 現状データを、たくさん取り入れている点は、高く評価されるべきところと考えます。ただし、その「現状データ」で果たしてよいのかどうか、他にいれるべき「現状データ」はなかったのかの常に検討を願いたい。
理由:現状データが適切なものが選ばれないと、何が本当に解決すべきかことかの「現状と課題」の評価が誤ってしまうことになるため。

3、公会計の活用
 『基本計画2023』においては、公会計を用いた評価指標を入れるように努力をしていただきたい。
理由:行政評価において、公会計を用いた評価が入るので、それと連動し一体的に評価をできるようにするため。

第2、各論
1、感染症対策(44頁)における「抗微生物薬適正使用の推進」の追加
「感染症予防の推進」、「新型インフルエンザ対策の強化」とともに、「抗微生物薬適正使用の推進」を柱の一つとして入れていただきたい。
理由:耐性菌の蔓延が問題となり、「抗微生物薬適正使用」について、厚生労働省もそのための手引きを出すなど、積極的に打ち出しているところである。医師にとっても、患者にとっても意識改革が必要であり、保健所を中心に適切な情報発信が求められているため。

2、「安全・安心な医療の確保」(44頁)における「在宅医療支援体制の構築」の追加
 在宅療養を支える医療体制について、ここでも謳うべきであり、「在宅医療支援体制の構築」の追加をお願いしたい。
理由:安全・安心な医療の確保において、緊急時だけではなく、高齢になったとしても、または、がんや病気になったとしても在宅で医療を受けられる安心こそが、基本政策1でいうところの、「すべての人々が健康で安心して暮らせるまち」につながると考えるから。
 なお、高齢者福祉において在宅生活の記述はあるが、がん等で在宅療養など高齢に限らない話であり、医療確保に関するこちらにおいても記述することを求める。

3、2-1 子どもが健やかに育つ地域づくりにおいて、計画事業において、「児童相談所設置」を追加
 計画事業(52頁)において、「児童相談所設置」の記載を願う。
理由:「児童虐待防止対策の推進」は書かれているが、その要は、「児童相談所」である。現在、中央区は、その設置に向け準備をしているのであるから、当然に計画事業に記載を入れるべきである。

4、2-2障害者福祉分野で「地域生活を支える環境づくり」(56頁)に「段差解消」の追加
 段差解消について、障害者福祉分野においても記載を追加することを願う。
理由:段差解消については、障害者福祉分野から、その必要性を、まちづくり担当課に伝えていくべきであり、「障害者福祉分野からの発案と、まちづくり担当課による実行」という連携が求められる。どちらかの課に任せておけば進むというものではない。
 確かに、「人にやさしい歩行環境の整備」が「都心にふさわしい基盤整備」(109頁)において謳われているが、障害者福祉分野においても、謳うべきである。

5、安心して住み続けられる住宅・住環境づくりでの「民泊」規制の追加
 「適正なマンション管理の支援」(87頁)において、違法民泊対策の支援に関する言及を求める。
理由:苦情が増えており、また、民泊規制条例の制定も行うわけであるから、違法民泊を文言としていれるべきである。

6、「公園・児童遊園の整備」(92頁)における「無煙化」の文言の追加
 整備と併せ、受動喫煙防止の観点から、公園・児童遊園の無煙化も行うことの文言の追加を求める。
理由:子ども達が利用をする公園・児童遊園こそ、第一に受動喫煙対策を取り組むべき場所であるため。

7、街路樹の整備における「住民の声の反映をするための仕組み」について
 街路樹を整備や伐採撤去をする場合における、地域住民の声を反映させる仕組みを構築することを求める。主な取組(92頁)に、例えば、「地域住民との協働による水とみどりのネットワークの形成」を加えることを求める。
理由:昨年8月の日本橋小舟町における銀杏並木の伐採は、保存を求める多くの住民の声があったにもかかわらず、そして、共同電線溝設置と保存の両立が可能であったにも関わらず、伐採が強行された。本件伐採の手続きが適切であったとは言い難い。
 同じ過ちを繰り返さぬためにも、まちづくりと同様に、街路樹の整備や伐採撤去においても、きちんと地域住民の声を反映するための仕組みを構築し、適正手続きを取ることを求める。

8、晴海清掃工場からの電力供給量について
 循環型社会づくりの推進における現状データ(101頁)で、晴海清掃工場からの電力供給量の記載することを求める。
理由:ごみを燃やし電力に再生するひとつの循環型社会を示す典型的な中央区における取組みであるから。

9、「完全歩車分離式信号機設置の交差点の拡充」の追加について
 「交通環境の改善」(108頁)に、「完全歩車分離式信号機設置の交差点の拡充」の追加を求める。
理由:「完全歩車分離式信号機設置の交差点」こそ、左折の車への巻き込まれ等による交通事故をなくす仕組みであり、交通事故を減らすことに貢献することが考えられるため。

10、人にやさしい歩行環境の整備のための、障害者団体や自立支援協議会の声の反映について、
 「人にやさしい歩行環境の整備」(109頁)において、「障害者や高齢者など誰もが安全かつ快適に移動できるよう、障害者団体や高齢者団体、自立支援協議会などの声を反映し、歩道の拡幅や段差解消等を行い、道路空間のバリアフリー化を推進します。」というように、下線の文言を付け加えることを求める。
理由:自立支援協議会で、よく、まちづくりにおけるバリアフリー化についても話題に上るが、どのように協議会で出た意見をまちづくりに反映して行けばよいかで議論がストップしてしまっている。そこで、このような文言を補うことで、それら意見や声を、バリアフリー化に生かすことができるようになると考えられ、記載を求める。

11、協議型まちづくりの推進(114頁)の定義について
 「協議型まちづくり」とは、どのような協議がなされるまちづくりであるのか、意味が不明確であり、傍注で定義をすることを求める。

12、子どもたちの可能性が開花する教育の推進で、現状データ(133頁)への「理科、社会」の正答率の記載の追加について
 現状データへ、「国語、算数」だけではなく、「理科、社会」の正答率の記載についても求める。
理由:国語、算数は、根幹となる教科であるものの、理科、社会も、等しく重要である。理科、社会の平均点が、「学習力サポートテスト」で、参加校平均を最近下回っているところでもあり、今後、強化していくという。その強化による成果を追うためにも、子ども達のすべての主要教科を掲載することを求める。

13、「小学校と中学校それぞれの特別支援学級の開設」について
 学校教育分野において、計画事業(137頁)に、「小学校と中学校それぞれの特別支援学級の開設」も追加して記載をすることを求める。
理由:小中学校ともに、特別支援教育の拡充が喫緊の課題として求められているから。

14、「スポーツ活動ができる場の確保・充実」(150頁)について
 場の確保・充実の後ろに、「バリアフリー化」の文言の挿入を求めます。
理由:パラリンピック後に、さらなる障害者スポーツの普及、そのための環境整備が進むことを願うから。

15、地域別町会・自治会数(155頁)に、認定町会・自治会の内訳の記載も
理由:認定町会・自治会のほうがより開かれた形であり、すべての町会・自治会が認定を目指すべきと考えられるから。

16、中央区版「あらたなふるさと納税」の記載も
理由:今年度から「あらたなふるさと納税」により恊働事業の資金源獲得が可能になった。「恊働事業の推進」(157頁)などの欄に、その記載も入れて、資金獲得ができるように区も支援していくべきと考えられるから。

17、「ICTを活用した効率的な行政サービスの提供」(178頁)にAIも追加を
理由:ICTだけでなく、AIも活用することで、効率的な行政サービスが行える分野が多々あると考えられ、それらを研究して行くべきであるため。例えば、保育園入所の順番決めなどAIなら瞬時にできてしまうのではないだろうか。

以上
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