「中央区を、子育て日本一の区へ」こども元気クリニック・病児保育室  小児科医 小坂和輝のblog

感染を制御しつつ、子ども達の学び・育ちの環境づくりをして行きましょう!病児保育も鋭意実施中。子ども達に健康への気づきを。

不登校・在宅学習の子ども達ひとりひとりの充実した時間を保障していくことは、中央区でも喫緊の課題です。

2023-01-27 18:12:00 | 教育
 不登校については、中央区も、もっと力を割いていくべき最重要な課題であると考えます。(子ども関連最重要課題12のうちのひとつとしての自身の考えは以下に記載。)

 本日1/27の日経新聞において、NPO法人カタリバ代表今村久美氏のインタビュー記事が掲載され、公的支援の不足が指摘されていましたので、共有します。
 記事に述べられていますが、不登校に対し、登校支援コーディネーターを配置させることや、公的な代替の居場所づくりもまた、大切な提案だと思います。


*******中央区の喫緊の課題8として自分の考え*****

8、教育:不登校・在宅学習の子ども達ひとりひとりの充実した時間。

 コロナ禍、子ども達の心に与えた影響は深刻でした。不登校も大幅に伸びたことが、報道されています。中央区でも、小学生の1.0%の81人、中学生の6.3%の101人と、全国平均は小学生1.3%、中学生5.0%で、中央区では中学生が全国平均より1.3ポイント高い割合です。不登校の対応の強化が求められています。不登校対応として、国は、「教育機会確保法」を平成29(2017)年に施行し、令和元(2019)年「不登校児童生徒への支援の在り方について」という通知を出し、取り組みの方向性を示しました。本通知には、「児童生徒理解・支援シート」を活用した組織的・計画的支援をすることが謳われ本区でもアセスメントがなされています。また、いじめ対応と同じく不登校においても本通知にあるように、担任だけにまかせるのではなく、組織的な対応がなされるべきことが記載され、本区でも「中央区立学校における不登校児童・生徒の出席の取扱いガイドライン」(在宅学習支援にICTも用いることで出席扱いとなります。)等作成し組織的に対応が進められています。特別支援教室に通われている子が、不登校になった場合、適応教室「わくわく21」が使えます。その逆に、「わくわく21」に通っている子が、その原因に発達や学びの偏りがあるとした場合、特別支援教室を使えるような柔軟な対応をお願いします。

 さらに同通知では、教育支援センターを中核とした福祉・保健・医療等と支援ネットワークの整備も謳われています。医療現場においても、不登校を主訴に来院されます。学校内の集団の中での様子も踏まえ、指導方針を見出す必要がありますが、親御さんにご承諾をいただいたうえで、担任の先生やスクールカウンセラー、スクールソーシャルワーカー、養護教諭ら学校側と情報共有を図ることが有効です。これらスムーズな医療連携のためには、日頃からの顔の見える関係を築くことができればよいと考えますが、そのきっかけ作りとして、教育委員会と医師会等共同で、教師と医師の合同勉強会など開催して参りましょう。

 フリースクールに通う場合、かなり学費がかかる場合があります。その学費の補助制度ができないかの研究も必要です。教室に通えない子が学校でいることができる「居場所」を独自で作ったり、その「居場所」からオンラインで授業に参加可能にしたり、それぞれの学校で工夫をいただいていることに感謝申し上げます。
***********************


******日経新聞2023.01.27*******




******中央区の統計抜粋*******



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明日!2023/1/28(土)まちづくり緊急シンポジウム「規制緩和は市民を幸せにするか~若者・子育て世代に住みやすいまちへ~」

2023-01-27 10:29:34 | 教育

 京都の町並みが大きく変わっていくかもしれません。

 弁護士や都市計画の専門家らが中心に、まちづくりに関し、緊急シンポジウムが開催されるとのことです。
 ZOOMで見ることができます。

 こちらでも、共有します。

 飼料も非常に充実しています。➨ https://www.kyotoben.or.jp/files/%E3%83%AC%E3%82%B8%E3%83%A5%E3%83%A1%E2%80%A6HP%E3%82%A2%E3%83%83%E3%83%97%E7%94%A81.pdf

 京都の街並みは、どうか美しくあってほしい。そして、子育てにも優しい街でありますように。




***********京都弁護士会HPより********************

 https://www.kyotoben.or.jp/event.cfm#10000278


2023/1/28(土)まちづくり緊急シンポジウム「規制緩和は市民を幸せにするか~若者・子育て世代に住みやすいまちへ~」

  京都市は、2022年10月都市計画の見直し案を公表しました。見直し案は、高さ規制の緩和や撤廃、容積率の緩和、建ぺい率の緩和及び住居系用途地区の商業系ないし工業系用途地区への変更を行おうとするものです。
  本シンポジウムは、本計画の問題点を広く市民・関係者に知っていただき、持続可能な都市を目指し、住民参加や各分野の専門家を交えた審議会の設置を求める契機としたいと考えます。


◆日 時  2023年1月28日(土)午後1時30分~4時30分(開場:午後1時)

◆会 場  京都弁護士会館 地階大ホール
            ※ 定員70名。
            ※ 新型コロナの状況により変更する場合があります。
               変更があれば当会ホームページでお知らせします。

◆内 容  弁護士会からの報告
            パネルディスカッション
                北村 喜宣さん(上智大学法学部教授・行政法)        
                宗田 好史さん(京都府立大学名誉教授・都市計画)  
                中林   浩さん(まちづくり市民会議共同代表・神戸松蔭女子学院大学元教授)
            報告・発言
                牛尾 洋也さん(龍谷大学法学部教授・京都市景観審査会会長)  
                藤井 伸生さん(京都華頂大学名誉教授・京都保育団体連絡会会長)
                小伊藤 亜希子さん(大阪市立大学生活科学研究科教授)
                蔭山 陽太さん(シアターE9支配人)   ほか

◆参加方法  事前申込み不要、参加費無料です。
当日、京都弁護士会館でご参加いただくか、Zoomでのオンライン配信をご視聴ください。
オンライン配信をご視聴になる場合、パソコンやスマホ等をご用意いただき、当日お時間になりましたら接続用リンク又はQRコードからご参加ください。全国から参加可能、途中入退室自由です。

リンクは、こちら

 



当日の資料はこちらからダウンロードできます。[ダウンロード](.pdf 形式)



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知らないと始まらない、誰かが知っていると、支援につながれる!「申請主義」の壁をやぶりましょう。悩んだら小児科にもご相談を!

2023-01-27 09:05:27 | シチズンシップ教育

 大事な情報だと思います。

・けがで仕事を休むが医療費に困った

・アルバイトができなくなり、生活費・家賃が不安

・住む場所がなく食べるものにも困った

・高校生で妊娠した

・ひとりで子どもを育てる

・できることとできないことの差がはげしい

・会社でハラスメントを受け体調を崩した

・交通事故で車いすが必要な生活になった

・おばあちゃんと弟の世話をしなければならない

・家族から暴力を受けている

 日常生活でピンチに見舞われたとき、どうする?



 知らないと始まらない、誰かが知っていると、支援につながれる!

 「申請主義」の壁をやぶりましょう。

 私たち小児科も、相談先に加えてください。一緒に考えます。





*******朝日新聞2023.1.27********


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