「中央区を、子育て日本一の区へ」こども元気クリニック・病児保育室  小児科医 小坂和輝のblog

感染を制御しつつ、子ども達の学び・育ちの環境づくりをして行きましょう!病児保育も鋭意実施中。子ども達に健康への気づきを。

海外旅行中、子どもの病気・事故に、どのように備え・対応するか、そのポイント。

2014-03-07 15:43:10 | 小児医療

 本日、海外旅行中の子どもの対処法に関して、インタビューを受けました。

 自分なりに頭を整理しましたが、以下、5点が、大事と思います。


1、持病への対応

 〇ぜんそく対策

 〇熱性けいれん対策

 〇アレルギー性鼻炎・結膜炎対策

 〇便秘対策


2、一般的な風邪症状への対応

 〇発熱への対処

 〇下痢・嘔吐への対処

 〇せき・ぜんそく発作への対処

 〇熱中症

 〇高山病


3、その地域特有の感染症、風土病への対応

 〇感染症
  ウイルス:コレラ、A型肝炎

  細菌:腸チフス、赤痢

  寄生虫:条虫

 〇蚊を媒介
  マラリア、日本脳炎、デング熱

 〇ダニを媒介
  


4、事故への対応

 〇子どもの死亡原因の一位は事故
  事故 交通事故、おぼれる、窒息 この三大原因が事故の8割
     その他、転落、やけど

 〇狂犬病
  犬、猫、タヌキなど小動物から

 〇けが
  切り傷:洗って、消毒

  打撲:冷やす

  出血:心臓に近い側の圧迫で止血

  骨折:固定


5、準備、予防、心肺蘇生など万が一への対応

 〇準備
 1:持病の薬

 2:一般的な薬、風邪薬、下痢、解熱剤、経口補水剤(ORS;Oral Rehaydration Salte)の粉末剤

 3:軟膏
  ひやけ
  スキンケア、保湿剤
  虫刺され

 4:長時間フライト対策


 5:けが
  
  消毒薬、ばんそうこう 


 6:その他 体温計、熱さまシート、虫よけスプレー、ウェットティッシュ

 


 〇予防接種 

  定期予防接種は、日本脳炎含めきちんとする

  特別な予防接種は地域によってする、A型肝炎、狂犬病、黄熱など


 〇心肺蘇生法の習得


 〇国際電話できるかかりつけ医をもつ

  海外旅行傷害保険やクレジットカードの相談デスク、日本大使館・領事館も相談にのってくれるはず。



 〇旅行する地域の情報を得る

 厚生労働省検疫所http://www.forth.go.jp/

 外務省海外安全ホームページhttp://www.anzen.mofa.go.jp/ 

 国立感染症研究所http://www.nih.go.jp/niid/ja/index.html
 
 日本旅行医学会http://www.jstm.gr.jp/

以上

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