大規模特養などの施設更新のありかたについて、記載されております。
*******高橋紘士氏SNSより******
11月12日記 今日付の讀賣新聞朝刊の安心の設計欄(社会保障部の出稿)の「介護施設の老朽化 特養改築へ一時引っ越し作戦」に短いコメントをしました。
趣旨は先を見越すと、「いまのような大規模施設の建て替えで良いのか?」という疑問のコメントです。
そういえば今回の開催のオリンピック招致は、老朽化したスポーツ関連施設の建て替えのためのイベントであるという穿った、そして正当な見方がありますが、特養にしても1960年代、70年代の社会福祉施設整備計画による補助金による整備施設の建て替えが視野に入ってきたとき、どのような絵を描くのか、今までの発想の継続で将来をみたとき巨大な無駄遣いになるとおもっています。
だからこそ、前に紹介した、小山剛さんのこぶし園がモデルになるのですが、想像力とリテラシーの不足が単なる現状の施設の建て替えに堕して、大事な資源の無駄使いに終わります。
しかも多くの施設は市街化調整地域の辺鄙なところに建てられたものが少なくなく、隔離・排除型施設になっています。これは社会福祉法人の努力ではいかんともしがたい課題ですが、現実にこれらの施設の幾つかは定員を満たすことができなくなっており、しかも職員を集めることに難渋している施設が少なくないという現実があります。
ついでながら、東京をおそうであろう震災や災害に大規模施設は極めて脆弱なことがわかっています。地域拠点のネットワーク化と介護機能の配置が必須ですから、大規模施設建て替えはソリューションにならないことは明らかですが、そのようなことを政策当局も社会福祉法人関係者も考えていないのが現実でしょう。
勿論今回の記事ではそのようなことを論ずる場ではないけれども小生のコメントを掲載してくださったことを有り難く思っております。
*******奥村芳孝氏SNSより******
スウェーデンではどちらかと言うと、中規模化の動きがあります。一つは大都市に顕著な大型(100人以上)のサービスハウスの廃止。一つはグループホームなどの小規模単独型の廃止です。後者は特に高齢者住居に顕著ですが、たとえば8人用のグループホームの単独型は運営上効率的でないと思われています。もちろん都会と田舎では条件が異なりますが、8人あるいは10人ユニットの4ユニット、32人/40人が一つのモデルのような気がします。これが優れているのは、特に夜間の職員配置を考慮したものだと思います。夜間の職員配置は特に最近、医療福祉監査庁の監査において、話題になっています。また住宅供給法により、各市は高齢者、学生、難民、障がい者などに対する住宅供給計画を立てなければなりません。各市ごとに何戸必要かという情報は集められていませんが、数年以内にこれらの必要性を満たせるかどうかという各市の意見は住宅庁が全国規模で集め公表しています。なお高齢者など認定による住宅提供は4ヶ月以内に供給の義務があります。平均は56日ですが、市によって大きな違いがあります。