北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

『リスク』を考える

2007-12-19 23:17:41 | Weblog
 パソコン回りの年末バージョンアップシリーズの最後を飾るのは、大容量ハードディスクの購入です。年末セールは安い価格が張り出されるので魅力です。



 パソコンには、ソフトやデータを記憶しておくハードディスクという装置がありますが、高速で回転する金属の円盤に磁気でデータを記憶させるこの装置はしばしば壊れます。

 パソコンのハードディスクが壊れると、パソコンが起動しなくなり、中に記憶させてある、これまで作った文章やデジカメの映像なども取り出せなくなることになります。
 
 ハードディスクが壊れることを『クラッシュ』と呼びますが、かくいう私もこれまで3回、ハードディスククラッシュを経験しています。その瞬間は突然訪れて、我が身を絶望に陥れます。

 パソコンに詳しい人ならば、壊れたハードディスクから必要なデータを救出することができることもありますが、やはりできないことも多いのです。ディスクのクラッシュはパソコンの最大の脅威です。

 ディスククラッシュは必ず発生するリスクと考えれば、リスクが発生しても影響を最小限に食い止める方法を考えましょう。それがデータのバックアップという作戦です。

 本体に入っているデータをそっくりそのまま別なところに格納しておけば、本体が壊れたときには、格納庫から同じものを取り出して新しいディスクにもデータを復元できるでしょう。
 これならば、多少の時間はかかっても、以前と同様の状態まで戻すことが可能、極めて現実的な対処の仕方と言えます。

 そこで今日買い求めたのが、そのための大容量ハードディスク。本体の状態をそっくりそのままバックアップして、本体が壊れて起動しなくなったときにはこちらから立ち上げることだってできる優れものです。

 以前はただデータを保管するだけだったのですが、最近は保存先からも立ち上げることが可能になりました。技術の進歩はすごいなあ。

    ※    ※    ※    ※

 ところで、バックアップ用に買った大容量ハードディスクも、やはりハードディスクなので、壊れるリスクが無いとは言えません。
 本体とバックアップ用の両方が同時に壊れる確率は極めて低いと考えられますが、やはり道具ですから、こちらも壊れるリスクがあります。

 メーカー自体も一年間は機械の故障を保証してくれますが、それ以上の期間のリスク回避のためには、買ったお店の保証サービスを購入します。ポイントの5%を払うと保証期間が5年鑑に延長されるのです。

 これでまずは一安心。しかしこの保証書をなくすリスクはどうなるのか、とか、そもそも保証サービスを受けていることを忘れるリスクも存在しています。

 結局どこまで行ってもリスクはゼロにはなりません。こんな事ばかり考えていたら不安で夜も寝ていられません。
 しかし社会的に無視できる確率になれば良しとするというのが現実的なリスク管理の考え方です。

 北海道の熊は怖いけれど、熊に襲われて亡くなる人は数人。一方交通事故では年間に5千人以上が亡くなっています。熊よりも交通事故で死ぬリスクの方がの方が千倍も高いリスクがあるのです。

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 悲しむべき事に、長崎県佐世保市で猟銃による殺人事件が起きました。
 
 この世に銃がある限り、こうしたことが起きるリスクは絶対にゼロにはなりません。しかし我々の英知を結集して、こうしたことが発生するリスクを押さえ込まなくてはなりません。

 必要なことは感情に流されて、行き過ぎややりすぎな対応策を講じ、そのうえすぐに忘れてしまうことではなくて、何が現実的な対応なのかを熟慮して対処し、そうしていつまでも忘れないことだと思うのです。

 今日買ったハードディスクの保証書は絶対に忘れないところに入れておくことにしようっと。 
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