今日は礼文町での津波避難防災訓練が行われました。
想定は礼文島の北西部を震源とする強い地震が発生し、礼文島を津波が襲うというもので、礼文町役場に道警北部方面部、総合振興客、海上保安部、北海道開発局、気象台などの関係機関が参加して、訓練の様子を見守りました。
こうした防災訓練ですが、ここ二三日の関東から東北を襲った豪雨による洪水災害を目の当たりにして、なお一層わが身に寄せて考える好機となったことでしょう。
関東の豪雨については、"線状降水帯"という聞き慣れない気象用語がありましたが、二つの台風による低気圧のせいでそのちょうど境目で豪雨が発生し続けたのだそう。
茨城県常総市では鬼怒川が氾濫して市街地に川の水が流れ出し、家屋や農地に甚大な被害をもたらしました。
ところで去る9月5日(土)に放映されたNHKスペシャル「巨大災害 MEGA DISASTERⅡ」が日本を襲う異常気象について最新の知見に基づいた研究成果を興味深く紹介していました。
こうした災害の原因は温暖化による様々な周期を持った大気の変化と海洋の変化が重なり合うことで現象を甚大化させるといいます。
そして番組の中の近未来の災害シミュレーションのCG画面が今回の災害に酷似していて驚きました。
災害への備えは、想像力を働かせて危険性を予測するということに尽きます。
訓練を重ね、想像力を働かせることで国民一人一人に、いざというときに自分の身を守る能力を身に着けてほしいものです。
NHKの番組はオンデマンド放送もされています。お金を払ってでも見る価値がありますよ。
【NHKスペシャル 巨大災害 MEGA DISASTERⅡ 日本に迫る脅威
第1集 極端化する気象~海と大気の大変動~】
http://www6.nhk.or.jp/special/detail/index.html?aid=20150905