北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

秋サケに包まれた今日という一日~釣って良し食べて良し

2015-09-26 23:28:54 | Weblog

 朝三時に起床して枝幸での鮭釣りに向かいました。

 今年は定置網で獲れる鮭は順調だったのですが浜での釣りには良い群れが来ていなくてあまり釣れない、という話を聞いていたのですが、それが昨日から釣れ始めたという耳寄り情報が飛び込んできました。

 一か月ぶりの鮭釣りにテンションは上がり、朝五時半に現地で鮭釣り師匠と待ち合わせて磯へと降りて行きました。

 周りを見ているとそれなりに釣竿をしならせている人が続々いて、いやがうえにも期待が高まります。

 ところがなかなか私の竿には鮭がかかってくれません。ようやくかかったのは師匠のルアー竿で、「ちょっと持ってみますか?力強さだけでも味わってください」と持たせてくれた写真がこれ。


 確かに体全体で支えないと近くへ寄せられない強い引きは癖になりそうです。残念ながらまだ自力では鮭は一匹も釣れていないので、またリベンジに来なくてはなりますまい。鮭釣りの道は遠い…。



 釣り場付近を見ていると、小さな清水が注いでいるところめがけてもうほっちゃれた様な鮭ならぬ疲れ果てたカラフトマスが岩場のプールにうじゃうじゃ溜まっています。



「ああ、彼らはもうどこへも逃げないでずっとここにいますよ」というので、鮭釣りを諦めた後にフライでカラフトマスにちょっかいを出してみました。しかし川へ上ることで頭がいっぱいの彼らはもうフライも口にはしない状況になっているようで、まったく反応なし。

 ここでも嫌われて、どうも海釣りとは相性が良くないのか、と考え込んでしまいます。しかし無心で海に向かって竿を振り続けているのはストレス解消になって気持ちの良いものです。


       ◆ 


 さて釣りの合間を縫って、枝幸でも指折りの量を獲る鮭漁師をしている妻の親せきを訪問してきました。

 かねてより枝幸に遠いながらも親戚がいるとは聞いていたのですが、稚内にいながらなかなか訪ねられずにいました。今回は妻が稚内に来て釣りも見てみたいというので同行させた機会を捕えての親せき訪問でした。

「あら、一体どうしたのさ」
「いえ、目の前の海で釣りをしようということになったもので、丁度妻も来ているのでご挨拶に来ました」

「そうかい、それは嬉しいね。これからも寄ってくださいな」
「はい。ところで朝釣りをしながら海を見ていたら鮭を積んだ船が喫水ぎりぎりで沈まんばかりにして帰ってきました。相当たくさん鮭が獲れているんだなあ、と思いました」

「ははあ、それは内の船じゃないかな。でも今日まだ4,000匹くらいだからたいしたことないよ。最盛期はその倍くらいは積んで帰って来るからね」
「は~、それはすごい。想像もつきませんよ」

「で?釣りは釣れたのかい?どうせ釣れてないだろうと思って(笑)一匹鮭を持ってきておいたから持っていってね」

 そういって鮭漁師さんが定置網で獲ってきた最高級の鮭を一匹わけてもらいました。

 鮭釣り師匠に見せると、「うわあ、やっぱり綺麗で美しいですね。定置網だから獲れる鮭と釣りで獲れる鮭は全然違いますもんね」と感心することしきり。

 稚内の家に帰ってきてからネットにあるさばき方のサイトを見ながら妻がさばき、ホイル焼き、ハラス焼き…と鮭料理三昧の遅い夕食となりました。



 オホーツクで鮭釣りを楽しんで、しかも獲れたての鮭を味わうなんて贅沢は地元ならでは。

 みなさんは北海道の秋をちゃんと味わっていますか

コメント
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