サハリン旅行の最中にロシア人も一緒にバスに乗っているときに、何かの拍子にバスががたんと揺れました。
その揺れでバランスを崩しかけた私を見て、一人のロシア人が「&$#○△¥…?」と分からないロシア語で話しかけてきました。
ロシア語の分かるガイドさんが「大丈夫か?」って言ってますよ、と教えてくれたので、日本語で「大丈夫です」と言うと、「そういうときは"ダルマーリナ"とか"ナルマイナ"と言うといいですよ」と教えてくれました。
「それはどういう意味?」「"大したことない"とか"まあまあ"といったような意味です」
「じゃあ、"なんもさ"みたいなもの?」「ああ、それは近いですね(笑)」
それから先はロシア人から話しかけられると「ダルマーリナ!」とか「ナルマイナ!」と言い返して笑いを誘っていました。
あんまり「ナルマイナー(笑)」と言い続けていたら、一緒にバスに乗っていた方が「さっきから"七万円"、"七万円"って言っているけど、それはなんなんですか?」と訊いてきました。
「あはは、"七万円"じゃなくて"ナルマイナ"です。"大したことないよ"ってくらいの意味らしいですよ」
「あー、そうなんだ、なるほど…、でなんていうんだっけ?」
「ナルマイナです」
「ナ、ナル、ナルマ…、あーもう覚えられない!もう"七万円"でいいや」
それから先、その方は一人だけ何か話しかけられると「七万円、七万円」と言い続けてロシア人の笑いを誘っていました。
外国語の言葉ってなかなか覚えにくいものですが、日本語に置き換えると覚えやすいかもしれませんね。でもいつしか本当の言葉は忘れてしまいそうですが(笑)
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私もずっと「ダルマーリナ」「ナルマイナ」と言い続けていて、美味しい料理にも「ナルマイナ」と言ったところ、件のロシア人に「そういうときは"ナルマイナ"じゃなくて"アトリーチナ"って言う方が良い」と言います。
「アトリーチナってどういう意味?」
するとガイドさんが「"最高!"って意味ですよ」と教えてくれました。
美味しいお酒と美味しい料理と、上手な歌には"アトリーチナ"と言いましょう。
【アトリーチナ!】