北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

サハリン旅行最終日~無事帰国しました

2015-09-04 23:45:29 | Weblog

 朝早くにホテルを出て一路コルサコフへと向かいます。いよいよサハリンへの旅も今日でおしまいです。 

 出入国管理所で、ツアーで現地ガイドをしてくれたエレーヌさんに誰かが「稚内とのフェリーが無くなっちゃうと大変でしょう」と声をかけました。

 するとエレーナは「私たちは稚内との船が無くなれば小樽へ行くからいいんです。大変なのは稚内ではありませんか」と直球での返し。そう、大変なのは稚内なのです。

 サハリンに近いという地の利を地域のメリットとして活かすべきなのですが、観光で言うと、どうもサハリンはまだまだ観光地としての備えが不足しています。

 急速にインバウンドが増えている日本でもまったく同じように海外からの観光客を迎えるにはどうしたらよいかを考え、ようやく行動に移しつつありますが、サハリンではまだ到底その域に達しているとは言えません。

 市内の看板には英語の併記もないし、博物館でも展示物の説明はロシア語しかありません。おまけに何より言葉が全く通じません。日本語はおろか、英語すらほぼ通じないという実情は実に心細くなります。

 しかもロシア語の文字がこれまた全く読めません。一番近い外国とは言いますが、どうも観光客として歓迎されている感じがありません。

 同行の人は「ものすごくアウェイ感を感じませんか(笑)」と笑っていましたが、確かに観光客に来てほしいという感じがあまりしません。 

 しかしこれって日本語を全く話せない外国人が日本に来る時と同じことで、(なるほど、言葉が全く通じないというのはこれほど心細いものか)と気づくきっかけになりました。

 日本が観光立国として進めようとしていることをサハリン側に伝えて観光インフラの整備や観光地としての玉磨き、人材の育成などを通じてサハリンの経済活性化に繋げることを支援することは大いに意義があると思います。

 またそういう観光地としての期待度が高くないことが却って温かいもてなしを受けたりすると期待を上回る印象を得ることにも繋がるでしょう。

 

 そのまた一方で、ビジネス相手としての備えもしっかりしてほしいところ。今日はフェリーに乗船するときに、偶然きょうから開催される『道北物産展』の関係者にお会いしましたが、「北海道から運んできた果物類の通関に手間取っている」というお話を聞きました。

 観光もビジネスも双方のwin-winに繋がることなのだ、ということを理解してもらうには、地道な努力の継続と信頼できるパートナー探しが大切です。

 努力を地道に継続させましょう。
 

 サハリンからのフェリーは日本時間午後3時過ぎに無事稚内港へ到着。楽しんだとともに、いろいろなことを考えさせられた旅でした。

 今回のサハリンツアーは様々な切り口で書いてみようと思いますが、とりあえず今日のところはこの辺で。
 
 

 

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